EGRETⅡ mini収録タイトルレビュー(18)「ライトブリンガー」


ライトブリンガー
1994年リリース

 

 


ゲームがスタートすると、
冒険者の宿「白鹿亭」から始まる。
「大変だ!!魔物が攻めてきたぞ・・・
王女様がさらわれてしまった。
誰か、助けを!」

 


ここで4人のキャラクターから操作キャラを決定する。
ちなみにコンティニュー時にはキャラ変更は可能だ。

 


剣士のアッシュ。
メイン武器は剣。

 


エルフのシスティー
メイン武器は弓。弓はほとんど使わず、通常攻撃は蹴り。

 


戦士のグレン。
背中に剣を背負っているが、攻撃は格闘系。

 


魔術士のヴォルド。
メイン武器は杖。

 


画面はクォータービュー。
世界観は中世ファンタジーだ。
レバーで8方向移動し、Aボタンで攻撃、Bボタンでジャンプ。
攻撃ボタンを押しっぱなしにするとタメ攻撃。
レバーを同じ方向に2回入れるとダッシュし、
そこから攻撃ボタンでダッシュ攻撃が出せる。
A+Bボタンを同時に押すと必殺技が発動する。
必殺技は所持するマジックアイテムの個数分使える。
スコアが経験値であり、一定数を越えるとレベルアップ。
レベルアップすると体力の最大値が上がり、全回復する。
(レベルは9が最大)

 

「助けて・・・・・!」

「あきらめろ、王女よ。お前は、魔神復活のためのイケニエになるのだ」

「くっ、父さんさえ生きていれば。オレがかわりに戦ってやる!」

「ザコがなにやらほざいておるが、今は放っておいてやろう」

途中に挿入される会話シーンでは、
プレイヤー側のセリフは選択キャラによって変化する。

 


樽や木箱などは持ち上げる事が出来る。
敵に投げつけたり、壊して中からアイテムを得られる他、
積み重ねてジャンプでは届かない場所に登る事も可能だ。
これを使って有利になる隠しアイテムを集めるのも攻略法の一つ。

 


つまりなるべく敵を多く倒し、宝を残さず回収し、
早めにレベルを上げれば攻略がラクになるわけだが、
ステージをつなぐ1エリアに滞在できる時間は2分。
タイムオーバーになると残機を失う。
経験値をより多く獲得しつつ、素早い行動のラインを狙おう。

 

「お姫様を助けて下さい!我々の力では敵いません。お願いします…」

 


宝箱では経験値を得るお宝の他に
体力が回復するフード、
必殺技の回数が増えるマジックアイテム、
拾うと投げる事が出来るサブウェポン、
属性攻撃に切り替わる武器、
数回攻撃を防げるシールド・・などが手に入る。

 


ボーガンは拾うと数発撃てる。

 


スイッチで解除できるトラップもある。

 


リアルに動く大蛇。
ボスかと思いきや中ボスだった。

 

 

「グゲゲ…ボスニ、何ノ用ダ!」

 

「魔神ノ復活ヲサマタゲルモノハ、何人タリトモ、ヨウシャセヌ」

 

 

「ウウ…うう…一体…私は、ここで…何をしていたのだ…」

 

「お前には、まだまだ働いてもらわねばならぬのだよ。
水の精霊フォンテーヌの霊力を奪うまではな‥さらばだ!」

「お前に魔法なぞ教えるのでは無かったわい」

 


-水の精霊フォンティーヌの神殿-
だが冒険者達が着いた時には、すでに魔物の手に落ちていた…

 

「私は水の精霊フォンティーヌ‥
お願い!助けて!私の霊力をヴェノムが奪いにきたの!」

 

 

「この神殿にいる魔物達は氷の武器に弱いの‥‥これを使って‥‥」

 

「フォンティーヌを助けてくれ!
ヴェノムは彼女の力を魔神復活に利用する気だ!」

 

 

「来たか!フォンティーヌならばここにいるぞ…」

「だめよっ!来ないで……私は…私はもうダメなの‥」

「慌てるな…すぐに会わせてやるわ‥‥
新しい姿のフォンティーヌにな‥フハハハ」

「‥お願い‥私を殺して‥でないと…アナタタチヲ…‥コロシテシマウ…」

「フォンティーヌ?…‥‥くそっ!…ヴェノムめ!」

「ありがとう…ごめんなさい、私の力が悪用されてしまって‥。
北へ‥着たの廃墟に行って…。ヴェノムはそこへ向かったわ…。
お願い、あいつを止めて!そしてこの世界に光を取り戻して!」

「くそっ!修行が足りんな、オレは‥‥」

 


-北の廃墟 バレノア-
北の廃墟は昔から悪霊都市として人々に恐れられている都市である。

 

「姫様は中に連れていかれましたじゃ。どうかお助け下され。」

「オレに任せな」

 

 

「伝説によれば栄えていた頃のこの魔法都市には、
3つの魔法石があったそうですじゃ。」

「ここの魔法石と合わせてすでに2つ…あと1つじゃな!」

 


都市に魔力が甦っていく…

 

「あの者、どうも何か気になる」

 


都市に魔力が甦っていく…

 

「ごくろうだったな!都市の魔力を甦らせてくれて大いに感謝しているよ。
お前達は私に利用されたのだ。魔神復活に力を貸したのだよ!
お礼に王女を返してあげたい所だが、そうもいかん。
かわりに私のペットを差し上げよう。かわいがってくれたまえ!」

 


-魔神の間-
邪悪な気が満ち溢れている
魔神の復活が迫りつつあるのだ

 

「コンドコソ、ノガシハセヌ」

 

 

「フハハハハ、ムダ、ムダ、ムダ!
イケニエの王女、フォンティーヌの霊力、そして魔法石。
魔神復活の魔力は揃った!今こそ、復活せよ!
魔神よ、デモンロード「ダイナスティ」よ。蘇るのだ!!」

 

「ワガネムリヲ、サマタゲシモノヨ ムクイヲウケヨ…」

「そ…そんなバカな…なぜだ!聞いてないぞーっ!!」

 

「セッカク、ヨミガエッタノダ。マタ、世界ヲホロボストスルカ」

「一族の仇を討たせてもらうわ」

 

「ワレハ、マタ、ネムリニツク。
ダガ、人ガワレヲモトメルカギリ ワレハ…ヨミガエル。
マタイツカアイマミエヨウゾ」

「あやまちは、もう、繰り返したくない」

 

「ありがとう…私と、世界を救って下さって、感謝いたします」

「礼を受けるべき人はオレだけではありません」

「神殿が崩れるわ!早く逃げましょう!」

「大丈夫ですよ」

「戦いは終った。魔人を倒し、この世界に光を導いた。
勇者達の事を人はこう呼んだ。「ライトブリンガー」と…」

「アッシュは、いまだ世界に潜む悪と戦うために、修行の旅に出た。」

「父さん…いつかオレも父さんを越える騎士になってみせるよ。
この剣に誓って」

「かくして物語は伝説となる…」

 

PROJECT LEADER
KEPPEL MAEKAWA

GAME DESIGN
KEPPEL MAEKAWA
TURTLE MIZUKAMI
MUCHA

SOFTWARE
TAKAHIRO NATANI
HIROYUKI TANAKA
TAKAFUMI KANEKO
TOSHIYUKI HAYASHI
KUNIO KUZUKAWA

CHARACTER DESIGN
KAWAMOYAN

CHARACTER BIT WORKS
KAWAMOYAN
MAKENJY
ZYJY-30
AKIYOSHI TAKADA
BIBIKO
FIRE FUKUSAKI
MOCHI MOCHI NATSUKO
SHIGEKI YAMAMOTO

ALL MUSIC AND S.E
NAKAYAMA JYOTOHEI -ZUNTATA-

MUSIC S.E DIRECTOR
HISAYOSHI OGURA -ZUNTATA-

INSTRUCTIONS
N.HASHIZUME

IMAGE ILLUSTRATION
KOUICHIROU YONEMURA

HARDWARE WORKS
HIRONOBU SUZUKI
KATUMI KANEOKA

SPECIAL THANKS
HIKARI K-5
HAPPY KATO
FUMIO HORIUCHI
KOUJI INOUE
TOSHIAKI OZAKI
HIROSHIGE TONOMURA -ZUNTATA-
YASUHISA WATANABE -ZUNTATA-
KAZUKO UMINO -ZUNTATA-
ALL VG OSAKA R&D MEMBERS
ALL VG TOKYO R&D MEMBERS
ALL VG KUMAGAYA R&D MEMBERS
...AND YOU


このゲームがリリースされた1994年当時。
スーパーファミコンでは『ファイナルファンタジーVI』が発売され、
RPGはビデオゲームの花形ジャンルであった。
そんな時世から、アーケードゲームでもRPGライクなゲームが登場。
タイトーの「カダッシュ」、コナミの「ガイアポリス」、
カプコンの「ダンジョンズ&ドラゴンズ タワーオブドゥーム」など。
それらは家庭用ゲーム機に比べてリッチなビジュアルで構成されていた事から、
一目置かれる存在となっていた。
本作もそんな中の一本であった。
いかにもRPGらしいクォータービューのマップの中で、
家庭用ゲーム機やパソコンゲームでは見ない大きなキャラクターでの冒険。
4人友達が集まったときに4人パーティを組んで遊ぶの楽しかったなぁ~。