スプラッターハウス PART3
ナムコ
1993年3月19日／アクション／6800円
前作「スプラッターハウス PART2」の約17ヶ月後。
３作目となる本作が登場した。
こちらもメガドライブでしか遊べないオリジナル作品。
開発は２作目同様にナウプロダクション。
あのおぞましい惨劇から5年。
リックとジェニファーの間には、一人の息子が誕生していた。
彼の名はデイビッド。
そして、彼らの平和な日々はいつまでも続くと思われた……。
リックとジェニファーによって封印を解かれた邪神の一族は、
最終目的である「究極邪神」の降臨をもって、
完全なる復活を遂げんと暗躍を繰り返していた。
「究極邪神」復活の鍵は2つ。
その霊媒となる人間と、時である。
霊媒には、リックとジェニファーの息子であるディビッドが選ばれた。
時は邪神の祭壇に満月を落とすとき、即ち「月食の夜」が選ばれた。
そして、その月食の夜、帰宅したリックが見たものは、
おぞましい変わり果てた我が家だった。
建物のすべては、邪悪なものたちに占拠され、
ジェニファーやデイビッドの姿さえ見えない。
リックは茫然と立ち尽くした。
「助けなければ…」と、心に誓ったとき、あの忌まわしき仮面は、
三たびその姿をリックの前に現した。
「さあ、我が力をお前に貸そう。我が宿敵を破るために…」
(マニュアルより)
オリジナルの１作目はサイドビューのアクションゲームで、
２作目もシステム的にはオリジナルを踏襲したゲームであったが、
本作からは奥行き移動も可能にした事で、
ゲームシステムも別物に変更となっている。
アクション的にはベルトスクロールアクションと呼ばれるものと類似する。
画面内に出現する敵キャラクターに軸を合わせて攻撃を当てたり、
軸をズラして攻撃を避けたりする。
Ｂボタンで攻撃。連打していると、
ジャブからボディブロー、アッパーとコンビネーションが繋がる。
Ｃボタンでジャンプ。ジャンプ中にＢボタンでジャンプキック。
Ｂ＋Ｃボタンで前後の敵へ攻撃できるスピンキック。
ファイナルファイトなどの場合、
この手の攻撃をすると体力が消耗するなどのデメリットがあるが、
本作では特に何も消耗せず何度でも使える。
だが、モーションが微妙に遅い上に射程も短いので、たいして使えない。
敵に接触すると掴んで投げる事もできる。
投げ技はボディスラムとパワースラムの２種類。
投げずに頭突きを当てるヘッドクラッシュも可能。
ときおり落ちている水晶玉みたいなのを拾うと、POWが溜まる。
POWがあるときにＡボタンを押すと、
リックはパワーアップした体に変身できる。
凄い筋肉だ・・。
変身したリックは全ての攻撃が強化版に切り替わる。
相手の首を掴んで持ち上げるハイタワークロー。
相手を掴んだまま画面外へ高く飛び、
逆さになって地面に叩きつけるヘルズドライバー。
内臓を周囲に突き立てるテンタクルスピア。
変身中はPOWが消耗し、メーターが尽きると変身が解けてしまう。
ボス戦などのいざという時まで変身は温存しておくのが良い。
フロアに出現する敵を全て倒すと、扉が開いて隣のフロアへ移動できる。
フロアの扉は左右の壁、奥面、手前に設定されており、
迷路のようになっているフロアを探索していく構成だ。
なお、敵を一掃したフロアでポーズボタンを押すと
ステージの全体マップを見る事が可能だ。
ファイナルファイトのように一方にただ突き進めばクリアになるゲームではないので、
ベルトスクロールアクションと言われているジャンルとはプレイ感覚が異なる。
マップが表示されるので迷いはしないが、
では最短ルートでボスのいる部屋まで辿れば良いのかというとそう単純ではない。
最短ルートかと思ったら、ワープして遠くに飛ばされたり、
遠回りした方がアイテムを沢山入手できて攻略がラクだったりもする。
ただし、本作には制限時間がカウントされている。
なんと本作はマルチストーリーが組まれており、
クリアした時間によってストーリー展開が変化する。
例えばステージ1では素早くクリアするとジェニファーを助ける事ができるが、
時間がかかってしまうとジェニファーは死亡してしまう。
ハッピーエンドを目指すなら、無駄な時間は使えない。
Jennifer cowers in hinding and escapes from the monsters.
フロアを移動するとき、時間に合わせてストーリー進行画面が表示される。
だがこのときのメッセージが全て英語だ。
海外で作られたものをローカライズのコストをケチって
そのまま日本で売っているなら分かるけど、
これ日本人が作ったゲームだよね？
どうしたナウプロダクション。
武器が落ちている事もある。
武器はとても強力で、攻撃を食らって落とさない限り、ステージ中ずっと使える。
多少回り道してでも回収しておきたい。
青い本は拾うと残機が1増える。
これも積極的に集めたい。
このゲームはコンティニュー無限ではあるが、
残機はその場復活のため、実質残機分の体力があるのと同じだからだ。
(コンティニューすると残機は2からなのでボス戦などでゴリ押しは出来なくなる)
ちなみにコンティニュー画面にはパスワードも表示され、
電源を落としても続きから出来る事をお伝えしておこう。
この壁にかかってる絵はスペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの
「我が子を食らうサトゥルヌス」だね。
Jennifer smells rot .....
.....of the grave.
Jennifer:“.....!!”
Rick:“Jennifer!”
Jennifer:“Rick.....”
Rick:“Huf....What's this?”
Mask:“It's a Boreworm. The Evil One puts them in the bodies of his victims.”
Mask:“They devour them from the inside and turn them into mindless monsters.”
Mask:“You have to destroy the Giant Boreworm to stop it.”
Rick filled with rage, ascends to the 2nd floor.
The Boreworm in Jennifer moves under her skin sending ghastly waves across her flesh.
It begins to devour her.
The worm grows.
It feasts on her organs.
ナタをゲット。
ナタ強いぞ！
The worm gorges on Jennifer's brain.
It squirms bloated in her skull.
You didn't save her in time.
The Boreworm has stopped feasting on Jennifers flesh.
Rick:“That voice.....”
Rick:“David!.... I'm coming!”
Rick follows the voice to the 3rd flooe.
David escaped from the monsters to his room.
As David plays in his room a monsters hand appears behind him..
Devid's room is empty.
Where is he?
Rick:“Where is the real David?”
Mask:“He is the key toi the Dark Stone.”
Rick:“Dark Stone?”
Mask:“The Elders placed in that stone the Black Magic of the world.”
Mask:“If the Dark Stone is freed those horrors would once afain plague the world.”
Mask:“David is his key.”
Mask:“A child with psychic powers must be used in a ritual under the full moon.”
Mask:“David it that child.”
Rick:“That voice.... David.... They took him from this room! I'm going to get him.”
Rick goes to the basement.
Evil One:“When the moon is coverd by the black cloud I will free the Dark Stone.....”
Evil One:“..and unleash its wraith.”
Evil One:“All the powers that have been taken from me will be returned.”
Evil One:“I will rule the earth.”
Evil One:“The child.... the key.... I will free the stone!!”
このゲームでは倒せない大量の敵が次々と襲ってくる廊下が数箇所ある。
武器を落とさせようと必死かよ！
Rick:“David, you're aleight!”
Mask:“Hurry fool!! The Evil One is attempting to free the Dark Stone!!”
Rick:“......!!”
Evil One:“I will rule!”
ギーガーっぽい背景。
Evil One:“With the Stone I will rule!!”
ギーーガーー!!
Rick:“It's over.....”
Mask:“Good jobRick! Now I can rule the world..... .....ha,ha,ha.....”
Rick:“What!”
Mask:“Can't see.....can't hear....I'm dying....!!”
The horror of last night battle has vanished. The sky is clear and blue.
Evil has once again been banished to the bowels of the earth.
Rick returns to his family.
Directed and Creature Designed by
Naga! Yama!
Programmed by
Pori 2 Oohori
Game Designed and Produced by
Sammy shimotsuma
Associate Producer
Papaya Payaoaya
Character Designer
Gyoee! Miyazaki
Background Designer
Daiya. Y
Assistant Feaphic Designer
K. 327
Senpuuki
Kunfu Man
Assistant Programmer
Hey!
Special Visual Effect
Oja
Yoko
Mokkn
Composed and Sound Designed by
Milky Eiko
Sound Supervisor
Kiyoshi
Voice Maker
Kawagen
Gaku
Special Make up Artist
Sakusaku Koya
Director of Photography
Silky No.1
Cast of Video Graphics
Rick the monster... Phychic
Jennifer........... Pascal
David.............. Mikurin
Rick the human..... Oja
Special Thanks
Funanin
Union Bikers
Ms. Kanai
Presented by
Namcot
英語なのでストーリーがどう結末したのか詳しくはわからないが、
ジェニファーとディビッドは助かったみたいだし、
ハッピーエンドだったのかな？(^^;
「スプラッターハウス」前二作の大きな魅力の一つに
お化け屋敷のようなシチュエーションや仕掛けの楽しさがある。
ところが本作にはそれが無い。
探索型にした事で、最後まで似たような部屋ばかりが続き、
出てくる敵も少ない種類が何度も何度も登場する。
なので続編として考えるとガッカリ感が強い。実際当時はかなりガッカリした。
だが同じ世界観を使ったスピンオフゲームとして考えれば、
それなりに楽しめるものになっている。
日本人がストーリー展開を楽しむ事を放棄した設計には疑問を覚えるけどね。
(このゲームの場合、ストーリー展開を気にしないと作業感が増すから)
