アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険
セガ
1990年11月21日/アクション/4800円
セガがリリースしたメガドライブのタイトルの中で、
サイドビューのアクションゲームにはクオリティの高いものが多い。
「大魔界村」「ストライダー飛龍」といった
アーケードからの再現性高い移植だけでなく、
「ザ・スーパー忍」「ゴーストバスターズ」
「マイケルジャクソンズ ムーンウォーカー」といった
メガドライブオリジナルのゲームでも存在感を魅せていた。
そんな中でも突出した完成度で驚かせてくれたのが、
本作「アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険」であった。
当時、本作をプレイした俺様は、
メガドライブは唯一無二の表現力を持った存在であり、
メガドライブ体験は
ゲームライフにおいて無視して過ごしてはならないものであると確信した。
そんなターニングポイント的な一本であった。
開発はセガ第7AM研究開発部。
ONCE UPON A MOUSE...
平和と幸せに包まれた町ベラ・シティへようこそ!
しかし美しいこの町にも困った事がありました。
ミニーのかわいらしさを妬むミゼラブルという意地悪な魔女がいたのです。
ある日…
ミゼラブルを追ってミッキーが辿り着いたのは…
ミゼラブルは魔法を使ってミニーと入れ替わるつもりじゃ!
ミニーが危ない!!!!
ミゼラブルをやっつけるためには
城の中に隠されている七色の宝石を見つけなくてはならないのじゃ。
しかしその宝石は魔女のまやかしの魔法によって守られているのじゃ。
気をつけるのじゃぞ…
まずこの部屋から入ってみよう…
ゲームはサイドビューのジャンプアクションゲーム。
操作するボタンはリンゴ投げるボタンとジャンプボタンの2つだが、
最初はリンゴを持っていないのでジャンプだけの操作を覚える。
ジャンプ中に再度ジャンプボタンを押すか、下ボタンを押すと、
ミッキーがヒップドロップ体勢になる。
この状態で敵キャラを上から潰すと消滅させる事ができる。
また、ジャンプボタンを押しっぱなしにしながら潰すと、
潰した直後に高く飛び上がる。
道中にはリンゴが浮遊しているので、これを集めると投げる事ができる。
これを使えば上から潰さなくても敵を倒せるわけだが、
使い切っちゃうと無くなるわけで、ジャンプだけでもエンディングまで到達可能だ。
ステージ1でもロープ渡りや、
デカいリンゴから逃げる急坂などのギミックが楽しめる。
ボスを倒すと七色の宝石が1つ手に入る。
赤い宝石を手に入れた。
がんばれ!
まだ先は長いぞ!
次はこの部屋だ...
この中はどうなっているんだろう?
このステージは、山を登ってカギを取ると階段が坂になって滑り降りたり、
天地が逆転する仕掛けがあったりする。
オレンジ色の宝石を手に入れた。
また一歩ミニーに近づいたね!
まだまだあるぞ。
このドアのむこうは...?
ここは水のステージ。
水位が上がったり下がったり・・。
黄色の宝石を手に入れた。
勇気を出してどんどん進もう!
次はこの部屋か...
ここにも宝石が隠されているかな?
キレイな背景だなぁ~。
グリーンの宝石を手に入れた。
さあ、さっきの書斎を無事とおり抜けるんだ!いそげ!
ミニーが待っている。
ボスにはあまりリンゴが役に立たないヤツが多いね。
青い宝石を手に入れた。
ミニーを助けられるのは君しかいない。
最後のドアかな?
このむこうはどうなっているんだろう...
ダークブルーの宝石を手に入れた。
あとひとつでミニーを助け出せるぞ!
紫色の最後の宝石を手に入れた。
よしこれで全部揃ったぞ...
さああとはミニーを助けるだけだ!
集めた宝石を使って城のバルコニーに虹をかけて渡る。
その先には魔女ミゼラブルとミニーが!
ミゼラブルが放つ霊魂(?)
みたいなのを避けつつ、頭の上にヒップドロップを当てていく。
GAME DESIGNER AND COORDINATOR
EMIRIN
ASSISTANT GAME DESIGNER
YOSHIO.Y
ASSISTANT COORDINATOR
THOMAS YUUDA
ARTISTS
MACCOCHAN
LA-RIE
MIKARIN
THOMAS YUUDA
PROGRAMMERS
SATMAN
KOTTU
MUIMUI
SOUND DIRECTOR
BO
SOUND COMPOSED BY
KAMIYA STUDIO
SPECIAL THANKS TO
MOMONGA MOMO
HYAKUSHIKI
HEVEN KANEKO
TAM
JACKSON YU
WANTA
MILPO
HATA
SHIRI・P
XOR
RYUUCHAN
MACCHAN
JIM
HI MASTER
WALT DISNEY PRODUCER
STEPHAN L.BUTLER
MAIN PROGRAMMER AND PRODUCER
ORE
ジャンプアクションだけで構成されたステージは
シンプルでありながらスマート。
そしてドットキャラクターもステージ背景もとても美しくハイクオリティ。
ボリュームはコンパクトだが、難易度調整も丁寧で理不尽さは皆無。
以後に登場するタイトルと比べても、
ミッキーマウスの魅力を最大限に発揮したドットゲーム
だったのでは無いだろうか。
本作はのちにセガサターンでSEGA AGESシリーズとして復刻した他、
PS3でグラフィックを3Dに置き換えたリメイク版もリリースされている。
セガはサイドビューのアクションゲームを作らせたら、
もの凄い開発力を持っていたが、
同時に「好きなように作らせると大衆性に欠けるセンスも爆発してしまう」特性
を持っていたw
ディズニーの厳しい監修によってそんな暗黒面を上手い具合に封じられた事で
本作のような傑作が出来上がったのではないかと俺様は推測しているw