やっぱりセガが好き第66回「エコー・ザ・ドルフィン」


エコー・ザ・ドルフィン
セガ
1993年7月30日/アクション/6800円

 


メガドライブ登場から5年目。
操作するキャラクターはイルカ。
擬人化したイルカではなくイルカそのもの。


メガドライブには時折こういうクールなゲームが登場する。
それは海外でメガドライブが爆発的にヒットした事と、
ファミコンやPCエンジンと比較して
大人ユーザー比率が多かった事が影響しているのだと思う。
本作を開発したのはハンガリーノボトレードという会社。
やはり海外発のタイトルである。


ある日、竜巻に巻き込まれて仲間のイルカがバラバラに。
仲間達を取り戻すアドベンチャーのはじまりはじまり。

 


十字ボタンの入れた方向にイルカが泳ぐ。
何にもぶつからずに泳ぐとスピードが乗る。
その状態で水面を飛ぶと高くジャンプできる。
この一連の操作が見事にイルカを再現しているんだよなあ。
サイドビューで描かれた海底のビジュアルも美しい。


トゲや他の魚とぶつかるとダメージ。
魚はBボタンでダッシュして体当たり攻撃を加える事が出来る。

また、イルカは哺乳類なので呼吸する必要がある。
何もしなくても水中にいる間は体内の酸素が減っていく。
酸素は水面から顔を出すと回復。
酸素が無くなると今度は体力が減っていく。

 


Aボタンで前方に音波を発射する。
仲間のイルカやシャチとはこの音波を当てて会話をする。
また、特定の場所に音波を当ててフラグを立てたりもする。

 


イルカに成長要素はなく、
上記のアクションの応用で道を切り開いていくという
探索系アクションゲームになっている。
いかにも海外ゲームらしい構成だが、
この時代にここまで整理された構成を生み出すのは
やはり先駆的なゲームと言って良いだろう。

 


それにしてもこのゲームは難しいッ!
「貝を口先で運んで岩に当てる」とか、
「岩を落として海流の影響を防ぐ」とか、
思いつくのも難しい解法だが、
実践しようとしても何度も失敗する。

正直言ってこのゲームは、
操作していると気持ち良いが、
先へ進もうとすると苦痛である。(^_^;