21エモン めざせホテル王
(NEC-HE)
1994年12月16日/ボードゲーム/6800円
「21エモン」は藤子・F・不二雄原作の漫画。
連載されていたのは1968~1969年と古いが、
長い間アニメ化はされていなかった。
21世紀、老舗のボロホテルを経営するというSFで、
イマイチ子供に受けるかどうかわからない内容だったからかも知れない。
1981年にドラえもん映画との同時上映で映画化。
1991年にやっとテレビシリーズとして約1年間放送された。
本作はそんなアニメ放送終了から2年後に発売されたアニメ原作のタイトルである。
なお、本作はPCエンジンで最後に発売されたHuカードのタイトルである。
本作はボードゲームである。
最初にプレイ人数(1人~4人)、マルチタップの有無、プレイマップ(3種類)から選択。
そしてプレイ年数を決める。
今回は5年でやってみる。
最後にプレイヤー名を決めたら、
パートナーが21エモン、モンガー、ゴンスケ、オナベからランダムで決まる。
(途中、パートナー入れ替えチャンスあり)
基本的には「モノポリー」である。
マス目をサイコロで周回しながら空き物件に止まると
そこに自分のホテルを建てられる。
自分のホテルに他のプレイヤーが止まると宿泊費が徴収できる。
季節ごとの増築チャンスにレベルを上げていけば宿泊費も上がる。
1ターンが1ヵ月で、12ターンで1年。
冒頭で設定した年数だけ遊んで総資産を競い合う。
サイコロの目がよくて序盤に土地を多く手に入れた人がそのまま勝つ気がする。
一度建ったホテルを奪ったり壊したりする要素が皆無。
破産したらあるのかも知れないけど、このゲームなかなか破産しない。
ホテルを増築しまくっても相手の財産を一気に失くすような一発逆転にはならない。
イベントマスに止まったときに引くカードに逆転要素あるかも知れないけど、
5年プレイしてそれらしいのは出てこなかった。
つまりどういう事かというと、割りと序盤に有利なプレイヤーが決まって、
あとはジワジワと有利なプレイヤーに搾取される周回が続く・・。
途中、イベントでミニゲームが始まる事がある。
今回のプレイで確認できたのは3つ。
【50メートル走】
他プレイヤーのホテルに泊まったときたまに起こる。
そのホテルにモンスターが出現し、
モンスターを操作してオーナープレイヤーと対決するミニゲーム。
2つのボタンを連打して速さを競う。
【もぐらたたき】
【スロット】
一人でプレイする。
これらに勝っても逆転するほどの影響は無い。
スタッフ
みずさわ そうきち
ひらい たろう
やなせ おさむ
たなか としひろ
やしろ しゅん
はたの あつし
いいだ ぢん
きら☆
くどう ひでと
さとう ただひこ
たかぎ ひろこ
たかせ ようじ
ながさわ たかお
なかじま のりひこ
ふりはた まさしげ
みずた としひこ
やました いと
レッドカンパニー
こばやし まさき
いい ひと
F2
ASATSU
NEC ホームエレクトロニクス
パートナーの違いもよくわからないし、
全貌を理解したわけじゃないが、
白熱して盛り上がる要素がなく、
気の抜けた「桃太郎電鉄」みたい。
そんなに人気が出ず終わった2年前のアニメが原作で
スタッフのテンションが低かったのか、
イマイチこのボードゲームを流行らせようという熱を感じない。
NEC-HEが余ったHuカードを処分するために売っただけなんじゃないの?
と邪推してしまう。