プロテニス ワールドコート
(ナムコ)
1988年8月11日/テニス/4900円
「妖怪道中記」「プロ野球ワールドスタジアム」「ギャラガ'88」に続く、
ナムコPCエンジン第4弾タイトル。
1987年12月11日にファミコンでリリースされた
「ファミリーテニス」をバージョンアップしたテニスゲームである。
シンプル・イズ・ベストなテニスゲームになっており、
誰でもすぐにコツを掴めるだろう。
シングルプレイのみだった「ファミリーテニス」からダブルスが追加。
マルチタップがあれば最大4人で遊ぶ事が出来た。
さて本作の最大の特徴はここから。
シングル、ダブルスに加えて「クエストモード」なるものが存在した。
これはテニスゲームなのに「ドラゴンクエスト」のバロディが楽しめるモードである。
ここからはプレイを進めながらご紹介していこう。
まず名前を入力。
続いて「おとこ」と「おんな」どちらが好きが聞かれる。
条件反射で「おんなーっ!」と叫んで選択すると、
キャラが女性になってスタート。
女が好きなんだから「おとこ」になるのが普通じゃないか?
おおっ ○○○!
選ばれし戦士よ。
そちの来るのを待っていたぞ。
わしはテニス王国オハナハンの王様じゃ。
○○○よ そちに頼みたいことがある。
我が国には長きに渡り、
テニス好きな民達が平和に楽しく暮らせる素晴らしい国であった。
しかし、それも終わりが近い。
テニス魔王と名乗る悪者とその仲間がやってきたのじゃ。
やつらは王家に伝わる宝物を奪った上に・・・
会員制のテニスコートをいくつも作り、無理矢理国民を支配し始めたのじゃ。
このままではこの国は滅びてしまうであろう・・・
わしにはそれが無念でならぬ。
○○○よ、テニス魔王を倒し、この国に再び平和を取り戻してくれ。
旅立ちにあたり、○○○には次の道具を与えよう。
きのラケット、ぬののくつ、そして、ぬののシャツじゃ。
さらにお小遣いとして500円もあげるからね。
なお、上に書いてあるのは復活の助言じゃ。こまめに控えておくようにな!
さあ、頼んだぞ○○○!
わがテニス王国オハナハンに平和を!
王様との会話が終わると最初の町「アリマケ」から始まる。
町には民家、ショップ、城があり、
4方向移動で施設に重なると入る事が出来る。
城はパスワードが聞けるのでプレイを中断したいときに寄ろう。
町ごとの民家の会話とショップの売り物リストをメモしておくぜ。
<アリマケの民家>
「高い服ほどテニスの誘いを断りやすくなります。」
「試合をしてお金を稼ぎ、良い道具に取り替えなさい。」
「まず祠を見つけなさい。何となく犬小屋みたいなのがそうです。」
「ここははじまりの町アリマケです。」
<アリマケのショップ>
やすいラケット/5000えん
スターのシャツ/6800えん
のろいのくつ/3000えん
売り物の効果は以下の通り。
ラケット・・打ったときの強さが上がる
シャツ・・試合の誘いを断りやすくなる
くつ・・試合中の移動スピードが上がる
ここで注意したいのは、道具の強さを示す表示は何も無く、
さらにすでに持っていても、より強いものを持っていても買えてしまう。
値段がより高いものを買っていれば間違い無いので、
このページのメモを参照に無駄なく買い物していこう。
移動中にIIボタンを押すとメニューが開く。
選択肢は「いどう」「しらべる」「つよさ」の3つ。
「いどう」は一度訪れた町に瞬時にワープできる。
「しらべる」は足元を調べるコマンドだが、
このコマンドを一度も使わなくてもゲームクリア可能だ(^^;
「つよさ」は所持金、装備、持ち物などを確認できる。
町の外に出るとフィールド移動となる。
背景のドット絵が「ドラゴンクエスト」そっくりだw
まずは民家の情報にあった「祠」を探してみよう。
歩いていると敵が出現してテニスの試合を申し込まれる。
「たたかう」を選ぶとテニスが始まる。
「ことわる」を選ぶと確率で戦闘を回避する事もできる。
ザコ敵とのテニスは4本先取すると勝利。
勝つとお金が貰える。
まずはこの野良試合で最初の町の装備を揃えると良いだろう。
で、負けても城に戻されるだけで大したデメリットは無い。
(逆に参加賞でお金くれるw)
最初の祠に到着。
祠では重要な情報が聞けたりする。
「この国には6つのテニスコートがあります。
そこにはテニス魔王の手下がいます。」
<ウィントンの民家>
「ウィントンへようこそ。」
「きをつけて歩かないと町の外へ出てしまうよ。」
「この町のどこかにほこらがあるそうです。」
「この国ではみんなかなづちだ。俺も泳いでみたいなあ。」
「昼やってもアサルト。夜やってもアサルト。」
「北の方角に町があります。次はそこを目指しなさい。」
「わたしがあの有名な変なおじさんです。」
「西の方にコートがありますよ。」
「あーら、お兄さん、いかすじゃない。わたしとヘコヘコしない?」
「この湖は広い。何かがあると思うのだが・・・。」
<ウィントンのショップ>
メタルのラケット/7650えん
ムーンのシャツ/9800えん
ひよこのくつ/5000えん
ウィントンにはブックメーカーがある。
ダブルスの試合でどっちが勝つのか予測するゲーム。
2つ目の祠ではこんな情報が。
「ひかりのボールがあれば、テニス魔王のサーブを封じ込めれるだろう。
しかし、それは6つに砕かれ、それぞれをテニス魔王の手下達が守っている。」
フィールドを探索しているとテニスコートを発見。
ここでは魔王の手下との勝負。試合は1セットマッチとなる。
こういう場所を6ヶ所探して6つのかけらを集めるらしい。
<フラメドの民家>
「ここはフラメド。海水浴場があるよ。」
「浮き輪があれば君も泳げるようになるのになあ。でもこの近くには無いよ。」
「わぎゃーーん!」
「みんな泳げないんだ。いや、この町に一人だけ泳げる奴がいたなあ。」」
「どこかの祠でラケットを“でかラケ”にしてくれるそうです。」
「自身があるなら、ひかりのボール無しで戦ってみれば?」
<フラメドのショップ>
たいまるラケット /12000えん
アースのシャツ /12500えん
チータのくつ/7800えん
3つ目の祠
「たまのかけらが6個集まったらウィントンへゆくがよい。
ウィントンには祠が2つある。ギャビーン!」
<ローランの民家>
「東の方角の湖のほとりにテニスコートがあります。」
「森の町ローランへようおいでさったにゃ。」
「次の町フリンタスは山の迷路の南端にあるだっちゃ。」
<ローランのショップ>
あついラケット 15000えん ローラン
カマキラのシャツ 29800えん ローラン
うおのめのくつ 12000えん ローラン
ローランには「性転換の館」があり、
10000円払うと性別を変えられる。
ゲーム展開的には影響無いと思うけど・・。(^^;
<フリンタスの民家>
「フリンタスへようこそ。どうぞごゆっくりしていってください。」
「ここの運動具屋の靴なら、飛びつきボレーが出来るようになりますよ。」
「山の迷路を抜けたところの祠へ辿り着ければ浮き輪が貰えるそうです。」
<フリンタスのショップ>
トロロのラケット/24000えん
きんちょのシャツ/60000えん
むれたくつ /25000えん
終盤の山場。
迷路のようになっている山脈地帯。
長い道で何度も敵が出現するし、ハズレルートもある。
面倒臭い。(^^;
4つ目の祠
「よくぞここまで来た!さあ、浮き輪をあげよう。
テニス魔王はここから北の海に浮かぶ島にいる。
健闘を祈っておるぞ。」
浮き輪を手に入れると水の上を移動する事もできる。
これで今まで行けなかった場所へと移動できる。
最後のテニスコートを発見して、たまのかけらが6つになった。
とある町の湖の中にいる「たまつなぎおじさん」に会いに行こう。
「いらっしゃーい!○○○○!よく頑張ったなあ。
では、そのたまのかけらをひかりのボールにしてあげよう。
さて、レンジにいれてっと・・3、2、1ちーん!
ほれ、○○○できたよ。これでテニス魔王のセーブを封じ込められるぞ。」
これでテニス魔王の必殺サーブを封じる事が出来る。
が、浮き輪が手に入った時点でテニス魔王と対決できるので、
あえて必殺サーブと真っ向勝負してみるのもいいだろう。
俺様は自信が無いので、ひかりのボールを握りしめて魔王の城へ。
「あら、いらっしゃい!あたしがテニス魔王の“きたのようこ”です。
どうぞ、よろしく!
あら、ひかりのボールを持ってらっしゃるの?
こまったなあ。そのひかりに照らされるとスペシャルサービスできないの。
普通のプレイで我慢してね。
それじゃあ、さっそくあたしとテニスをしましょ!3セットマッチでいくわよ。」
3セットは長い。長い戦いにようやく勝った!
「負けたわ・・・。あなたってとてもお強いのね。はいっ、宝物を返してあげる。
帰ったら王様のひろみ君に伝えて。ようことまたテニスをしましょってね。
ほんじゃ、ばいびい!」
「おお、○○○!よくぞやってくれたな。褒めてとらすぞ。
必ずやり遂げてくれると、わしは信じておった。
ようこちゃんにこの宝を取られてからというもの、
この国はすっかり乱れてしもうた。
だがもう安心じゃ。るんるん!
なに?中身が見たいとな。
これは王家の者しか見てはいけないのじゃが・・・
まあ、よかろう。○○○ちゃん、君だけに見せちゃおう!」
---なんとそこにはヤシがら活性炭入り脱臭剤ナムコが!
ハラホレ ヒレハレ・・・
「どうじゃ○○○!つまらん下げで驚いたろう?
だがな、これを取られてから、わがオハナハン王家は
まさに崩壊の危機に直面しておったのじゃぞ!
と言うのも、テニスというのは汗を掻くものだ。
しかし、忙しいときには風呂に入れないときもある。
そんなときにこれを脇の下に挟み、臭いを取ってしまうのだよ。
○○○くん、わかってくれたかな?
いつも爽やかなのが王家の者のたしなみ。
国民の尊敬の所以じゃ。
こりゃ○○○よ、呆れるでない。
そなたは王家を救ったのだ!
もっと誇らしげにせい。
そなたは英雄なのだ!
その証としてそなたはこれから臭い消しの○○○と名乗るがよい。
さあ、うたげじゃ!この喜びを国をあげて祝おうではないか!
わがテニスおうこくオハナハンは永遠に不滅じゃ!
ちゃちゃ
たくたくのパパ
プログラム
ゆうゆ゜
たまつくり
ねぎねぎ
おはやし
ずんちゃん
おえかき
そのりん
おすぎとキモこ
ぴっかりプロさくひん
おふろはいれよ びば のんのん!
スポーツゲームを一人でプレイしたとき、
ある程度試合をすると「これ以上遊ぶ目的がないな・・」となってしまう。
人が来たときに対戦をするぐらい。
そんなスポーツゲームに
RPGのようなモードが入っているというのは目から鱗だった。
システム的には簡素なギャグパロディ系で、
結局は自分の実力でテニスを勝たなければならないRPGモドキではあったが、
テニスゲームを角度の違った方法で楽しむという趣向のものなので、
このぐらいユルい作りの方がかえって良かったと思っている。