完璧なるエンターテイメントを追求した映画だけが全てではない。
完璧であるがゆえに退屈になる事だってある。
そんな映画と真逆に位置する存在「バカ映画」。
演出がバカバカしい映画、
金の掛け方がバカバカしい映画、
設定がバカバカしい映画、
制作者達が自らのおバカなセンスに気づいていない映画、
存在そのものがバカバカしい映画。
駄作映画、失敗映画の一言では片付けられない“面白さ”の本質は何か？
俺様はそんな愛すべきバカ映画を研究し、
その本質を解明すべく日々、バカ映画を視聴してきた。
そんな研究の記録を連載で記していきたいと思う。
今回の題材はこちら。
エリミネーターズ
ELIMINATORS
アメリカ
ジャンル：ＳＦ
上映時間：95分
1986年制作(日本未公開)
監督：ピーター・マヌージアン
製作総指揮：チャールズ・バンド
脚本：ダニー・ビルソン、ポール・デ・メオ
音楽：リチャード・バンド
出演：アンドリュー・プライン、デニース・クロスビー、パトリック・レイノルズ
謎の大富豪アボット・リーブスは世界征服をたくらむマッドサイエンティストだ。
飛行機事故で瀕死の重傷を負ったところをリーブスに捕獲されたジョンは、
かっこ悪いサイボーグ（劇中名はマンドロイド）に改造されていた！
▲もうちょっとデザイン面を考慮したれや・・
しかもリーブスは、配下のタカダ博士に
「ジョンはもう用は無いから破壊して」と命令する。
タカダ博士がジョンにチクる。
「君を分解しろと言われた。今夜、脱出するんだ。」
するとジョンは、「モービル・ユニットを用意してくれ」と。
そのモービル・ユニットというのがコレ。
こんなでっかいキャタピラで脱出して発見されないわけもなく、
タカダ博士は殺されるのだった。あ～あ・・。
しかし、モービル・ユニットってスピード遅いし、武器がついてるわけでもないし、
歩いて脱出した方が絶対いい。
なぜこれで脱出しようと思ったんだジョンよ・・ｗ。
そしてこのモービル・ユニット。
よっぽど邪魔だったのか、
アジトを脱出した先の森で早々に乗り捨てるのだった(爆)。
都会にやってきたジョンは、ノラという女性科学者を訪ねる。
彼女はジョンの腕や脚の部品を作った人物。
自分の研究が悪用されている事を知ると、
ジョンとともにリーブスのアジトへ向かう決意をする。
ノラが偵察ロボットの“スポット”を紹介するとジョンは言う。
「光って目立つな。」
お前に言われたくないぜ！
その後、ハリーという賞金稼ぎの船をチャーターして一路リーブスのアジトへ。
だけど、ジョンは徒歩でノラの元へ来たんじゃなかったっけ？
途中、船から転落したジョンは、
体の重みで浮上出来ずに行方不明となる(爆)。
もう～、ドジっ子なんだから～。
その頃リーブスは、レーザー光線を発射するパワーグローブを完成させていた。
ジョン達を見失った部下をレーザー光線でおしおきするリーブス。
言い訳する部下の股間を
レーザー光線で痺れさせるドＳなリーブス。
なんとか川から這い上がったジョンは、忍者と遭遇。
彼はタカダ博士の息子でクジと言った。
彼にタカダ博士が殺された事を告げる。
（自分が目立ったのが原因だという事は内緒）
一方、ノラとハリーは、ネアンデルタール人に捕まっていた(爆)。
そこへ救出に現れる忍者クジとジョン。
合流した４人は偶然見つけたイカダに乗り込む。
ジョンの踵がスクリューのかわりとなって進むのがシュール。
▲なんかカワイイｗ
冒頭で乗り捨てたモービル・ユニットを発見する４人。
そのとき襲ってきたリーブスの部下とモービル・ユニットに乗って戦うが、
崖に乗り上げてあっという間に横転。
最後まで役に立たねぇマシンだな！
一行はいよいよリーブスのアジトへ。
そこでリーブスが古代ローマへタイムスリップして
支配者になろうとしている目的を知る。
そうか！ネアンデルタール人もリーブスがタイムマシンで連れてきたのか！
・・で、なんのために？
そしてリーブスとの最終決戦。
リーブスは「わしを見て驚くな！」とハードルを上げつつ、金色の甲冑姿で登場。
「わぁ、かっこいい！」とでも言って貰いたかったのか、終始ドヤ顔である。
リーブスは言う。
「ジョン、わしは貴様の倍の強さだ！」
なんだ、たった倍か・・。
ジョンはリーブスにボロボロにやられて動かなくなる。
が、何とか最後の力を振り絞って罠にハマったノラ達を救助し、
ジョンは絶命するのだった・・。
そしてリーブスはタイムマシンに乗って過去へ。
古代ローマに向かったのだろう。
駆けつけたノラ達がタイムマシンの制御装置を叩くと、
時代設定が紀元前４億３千５百万年に変更されてしまう。
誰もいない地球に降り立ったリーブスは
「ああああぁぁぁぁ！！！」とお手上げポーズ。
このタイムマシンって片道しか動かないの？(爆)
最後は「リーブスは荒野の支配者ね」と３人で大笑い。
たぶんみんな既にジョンの事、忘れてる・・(^_^;
警戒レベル：
