ルナシティ殺人事件
(パスカルII)
1986年12月/AVG/5800円
本作はアダルト向けコマンド入力式アドベンチャーゲームである。
以下はシナリオ展開部分のみを抜き出したログである。
A.D.1999年の大隕石の地球衝突を始まりに、世界は混乱期に入った。
A.D.2000年代。世界各地での異常気象と、それによる大飢饉。
A.D.2015年、アフリカ、ヨーロッパ大紛争。
A.D.2021年、第3次世界大戦へと発展。
A.D.2022年、第1次核攻撃戦。561の核弾頭が使用され、
542が撃墜、19発が命中。
主要都市の被害は無く、戦争はさらに続く。
A.D.2027年、第2次核攻撃戦。162の核弾頭使用、31発が命中。
サンフランシスコ、モスクワを含め、8の大都市壊滅。
A.D.2028年、国連の調停により終戦。世界の総人口、12億。
A.D.2030年代、世界的物資、食料の不足。世界統一の世論高まる。
A.D.2033年、国連、世界統一を提案。
A.D.2039年、世界統一国家『地球連邦』の誕生。
A.D.2060年代、シティへの人口過密、シティ街の人口減少、急速に進む。
A.D.2080年代、地球の人口26億。
A.D.2093年、宇宙進出計画開始。
A.D.2115年、人類初のスペースコロニー『ノア』完成。
A.D.2118年、月への植民開始。
A.D.2162年、有人宇宙船、木星へ到達。
A.D.6180年、月面都市ルナ・シティとして連邦に承認される。
地球の人口41億、月の人口5万。
23世紀、世界は1都市を1政治単位(国のような)とする、シティ制度を取っていた。
大きいものは人口2400万のトーキョー・シティから、
小さいものは人口3千のものまで様々だった。
ルナ・シティは人口7万、地球のシティだが、月という特殊な環境、
そして、移住してきた人のほとんど学者だったため、
シティの中でも高い科学力、経済力を持っていた。
2216年、ルナ・シティで殺人事件が起こった。
ルナ・シティの市長、ボブ・ノーマンが殺されたのである。
殺人現場はルナ・シティ市長舎にある市長室。
発見者は空調員(建物内の空気の調整・管理をする)のエド・フライアだった。
彼は朝、空調コンピュータが市長室の炭酸ガス濃度が
異常に高いと警報を出しているため、市長室に行った。
そして、市長室の死体を発見したのだった。
市長の死体は、いや、それは死体とは言えないかも知れない。
なにしろ、その体は、服を残し、完全に溶けていたからである。
ルナ・シティ市警察は、すぐに捜査を開始したが、市警の手におえないと判断。
その捜査はF.B.S.I.(連邦特殊捜査局)に委ねられた。
そして、FBSIから『ひとり』の刑事が派遣された。
『彼ら』は通称『G・G』。
彼の名は、グリフ・ゴールド。
そして、彼女の名は、グラス・ゴールド。
彼らはデュアル・ボディ(二重体)である。
デュアル・ボディとは、1つの人格で、2つ以上の肉体を持つものである。
彼は元は一人の男性だった。彼が事故で死んだとき、
彼の記憶と彼の遺伝子を使って作られたのが彼らだ。
男性のグリフは元の彼の遺伝子をそのまま。
女性のグラスは、組み換えによりX染色体を重ね、性転換を行って作られた。
彼らは肉体は2つだが、精神は1つ。
人格が分離するのを防ぐため、
二人同時に行動する事は出来ないが、彼は2つの体、
2つの性を持っているのである。
そして、プレイヤーである君は、彼ら、すなわち『G・G』となり、
この事件を解決しなければならない。
『G・G』は男性体グリフとなり、殺人現場の市長室へと向かった。
廊下です。
手前の扉が会議室、もう一つが市長室です。
廊下は右へ曲がって続いています。
秘書室です。奥へ行くと市長室です。
女性がいます。市長の秘書のメアリ・クロールです。
『すみません。今ここは立入禁止になっているんですが、』
『FBSIのG・Gです』
『失礼しました。私は市長の秘書メアリ・クロールです。
市長室で刑事さんがお待ちです。』
>話す
『悲しいですわ。なんで市長さんが殺されなければいけないんですか?』
『ええ、最後に帰ったのは私です。
市長はゆうべ、泊まり込んで仕事をすると言ってましたので、先に帰ったんです。』
『アリバイ?ずっと家にいましたわ。
マンションの入出記録を調べて下さい。はっきりします。』
『もうこれ以上話す事はありませんわ。』
ここはルナ・シティ行政局にある市長室です。
ゆうべ市長がここで殺されました。
市長の机の前です。
男性がいます。
ルナ市警察のマックス・ハワードです。
『FBSIの方ですね。私はルナ市警のマックス・ハワードです。よろしく。』
『こちらこそ。殺害方法について何かわかりましたか。』
『現在分析をさせていますが、どうやら細菌を使ったようです。』
『そうですか、ありがとう。あとは引き受けます。』
『よろしくお願いします。何かわかったらまた連絡します。』
マックス刑事は帰っていった。
空調室です。
男性がいます。
空調員のエド・フライアです。
『FBSIの者だ。君が第一発見者のエド・フライアだね。』
『そうです。』
『あの日は当直で、朝一番早く起きたのは俺だ。
メーターを見たら市長室の酸素がおかしいんで、見に行ったらあの通りさ。』
『アリバイ?そんなもんねえけどよ。
なんでも細菌とかを使ったってえじゃねえか。
俺にはそんな事できねえよ。』
『ああ、記録を調べたんだけどよ、
ゆうべ秘書のメアリが帰ってからは誰もこのブロックに出入りしてないそうだ。
あの秘書が怪しいんじゃねえか?』
『もう話す事はねえよ。みんな話した。』
『疲れたな。まずはシャワーを浴びよう。』
『ああ。さっぱりした。』
ここはG・Gの部屋。
G・Gの前にあるのは、色々な情報を得るためのコンピュータ端末です。
『ルナ女子大生化学研究所から、細菌についての分析結果が来ています。
細菌は25年前にゴミ処理用に作られたもので、
全ての有機物を分解し、炭酸ガスに変える能力があります。
…しになったという事です。(改行バグで読めず)
月ではルナ女子大にサンプルが保管されているだけのはずです。
担当研究者は、第133研究室ライザ・ケンブリッジ博士です。
いま入っている情報はこれだけです。』
C・カプセルのところへ来ました。
人工冬眠装置と記憶転移システムを組み合わせたものです。
G・Gはこれによって男のグリフと女のグリスの入れ替えを行います。
中には女性体のグラスが入っています。
これより、交換を開始します。
交換完了です。女性体グラス・ゴールドになりました。
『シャワーを浴びてきましょう。』
>ルナ女子大・生物化学研究所へ行く
入口にある身体検査ルームです。
消毒と危険物のチェックをします。
スピーカーから声が聞こえます。
『ここでは危険な生物や細菌を扱うために
入室者は検査及び滅菌処理を受けなくてはなりません。
中央に立って下さい。』
『チェック完了です。FBSI刑事グラス・ゴールド。認可ナンバー8823。
研究室第133号への入室を許可します。』
生物化学研は究部の廊下に出ました。
廊下は続いています。
正面のドアが目的の第133研究室です。
女性がいます。
ルナ女子大の生徒ラザニア・バーバードです。
『こんにちは。』
彼女が挨拶してきました。
『133号研究所はどこですか?』
『この正面がそうです。』
>襲う
『だめ..人が来るわ。』
『じゃあ、そこに倉庫に入ろう』
『ここならいいでしょう?』
『ええ..でも。ああ..やめて』
グラスはラザニアとXXXをしました。
『ふふふ。じゃあ、またね。』
あなたはぐったりしたラザニアをおいて、元の廊下へ戻りました。
研究室へ入りました。
女性がいます。
研究室長のライザ・ケンブリッジ博士です。
『どなたですか。』
『FBSIのG・Gです。』
『ああ、連絡のあった刑事さんね。』
『あの細菌を持ち出せる人は誰ですか。』
『そうね。私はもちろん、ここの重要スタッフ。
それに、そう、市長さんみたいなお偉いさんなら無条件ね。』
>襲う
『やめなさい。私を誰だと思ってるんですか。』
(壁の張り紙を読むと)「0534-53-6186」と書いてあります。
>襲う
『ええ、いいわよ。そのかわり、張り紙の数字の事は忘れてもらうわよ。』
『ああーん。そこ。い..いいわ..刑事さん。お上手なのね。あ..最高よ。』
『約束は必ず守ってよ。』
『ええ、いいわ。』
博士は部屋を出ていった。
(ロッカーの)中に宇宙服が入っていますね。
宇宙服を着ました。
エアロックです。
低気圧や真空状態の研究をするためについています。
あなたはエアロックへ入りました。
エアロックを閉めました。
あなたは宇宙服を脱ぎました。
ここはエア・ロックです。
市長の机の前です。
秘書室です。奥へ行くと市長室です。
女性がいます。
市長の秘書のメアリ・クロールです。
『すみません。今ここは立入禁止になっているんですが。』
『FBSIのG・Gです』
『え、でもG・Gさんは男性のはずですけれど。』
『私はもう一人のG・Gなんです。』
『???』
秘書室です。
更衣室です。
秘書ローラのロッカーを開けました。
中には..服、靴、カバン..特に変わったものはないですね。
あなたはそのままロッカーを閉めました。
秘書メアリーのロッカーを開けようとするとメアリー登場。
『ちょっと刑事さん。人のロッカーを勝手に開けないで下さい。』
メアリーに邪魔されてロッカーは開けられませんでした。
>襲う
『そ、そんな・女同士で。・・うん、でも面白そう。』
G・Gの泊まっている部屋に来ました。
『疲れたわ。まずはシャワーを浴びましょ。』
第133研究室のロッカーに貼ってあった紙の数字についてわかりました。
あれは市長の自宅の電話番号でした。
市長の自宅の電話番号はごく一部の人間しか知らないはずですから、
第133研究室の中に市長と親しい人間がいると思われます。
市長室のエアロックはルナ女子大のエアロックと繋がっていました。
市長室は緊急時の脱出用に、ルナ女子大は研究用に作られたもので、
本来、他のエアロックと行き来するためのものではありません。
繋がったのは偶然と思われます。
『今入っている情報はこれだけです。』
市長の家へ来ました。入口のドアです。
女の子がインターホンに出ました。
『どなたですか。』
『FBSIのG・Gです。事件の事でちょっと調べたい事がありまして。』
『女の方ね。どうぞ。』
女の子はドアを開けてくれました。
『お嬢さん、あなたは?』
『わたし、市長の娘のメリー・ノーマンです。』
『ねえ、刑事さん。わたしの事どう思う?』
『え..?』
>かわいいこ!
『うふっ。嬉しい。』
『ねえ、じゃあ、あたしといけない遊びしない?』
ミリーはスカートをめくって言いました。
>する!
『ふふ。そう来なくっちゃ。ねえ。あたしを縛って。お・ね・え・さ・ま。』
『縛る?SMね。でも..いいわ。面白そうね。』
…ました。(改行バグで読めず)
『お父さんのコレクションなの。一度やってみたかったんだけど。相手がいなくて。』
『じゃあ、始めるわよ。まずはパワーアームとロープで縛るわよ。いい?』
グラスはミリーを縛りました。
『あん。恥ずかしい。でも、すっごく興奮する。』
『ふふふ。あ、こんなところに大型の浣腸器があるわね。』
(このあと数行が自動的に行送りされるのでログをメモできず)
『あ..なんだか..凄い。..いい気持ち。』
『かわいいわよ。お嬢さん。』
『さあて、次は。』
『あ..ペニスワームがあるじゃない。』
グラスは、ペニスワームを出しました。
ペニスワームとは、人工的に作られた生物で、
狭く、湿ったところのみ、入ると激しく動きます。
グラスはペニスワームをめりーのに前に置きました。
ペニスワームがメリーの●を見つけました。
(このあと数行が自動的に行送りされるのでログをメモできず)
『.....。』
『かわいかったよ。私は調べ物をするから。ゆっくり休んでね。』
市長の書斎です。
>本棚の下の戸棚
ニュースディスクのスクラップですね。特にめぼしい物は無いようです。
>壁に埋め込みの戸棚
市議会の記録ですね。公にされているもののコピーです。
>右の机の上の戸棚
領収書、請求書から..
『バー・ルナ』『スナック・うさぎ』『ソープランド・カガーリン』。
うーむ。
>開ける 金庫
ん..カギがかかってるな。
これは最新の超セラミックス金庫・隕石がぶつかっても大丈夫。
ってやつですから、カギが無くてはどうにもなりません。
>G・Gの部屋に戻って性別を変える
秘書室です。
女性がいます。
市長の秘書のメアリ・クロールです。
『あら、刑事さん。今日は何のご用ですの?』
市長の秘書メアリ・クロールの住むマンションです。
『FBSIのG・Gです。』
『どうぞお入り下さい。』
答えたのはコンピュータです。
マンションの廊下です。
206号室の青いドアを開けました。(選択肢では106号になっている)
『あの...いま、お父さんもお母さんも留守なんですけれど。』
小さな女の子が出てきました。
『FBSIのG・Gという者です。ちょっとお話を伺いたいんですが。』
『うん。いいよ。』
>メアリについて聞く
『メアリ?うん、あの子大好き!毎日一緒に寝てるの。』
『ちょっと、そのメアリって..。』
『クマのぬいぐるみのメアリちゃんよ。』
>市長について聞く
『市長?なに、それ?わかんない。』
205号室の水色のドアを開けました。
おや..誰もいませんね。なんと、ここは誰も住んでいないようです。
204号室の黄色のドアを開けました。
『はーい。どなたですかぁ。』女の子が出てきました。
『キャ。男の方。ごめんなさい。あとにして下さい。』
女の子は奥に入ってしまいました。
203号室の紫のドアを開けました。
『はーい。どなたぁ。』女性が出てきました。
『あら、待ってたのよぉ。早く入ってぇ。』
無理やり連れ込まれてしまいました。
『FBSIのG・Gという者です。ちょっとおはなしを伺いたいんですが。』
『え..け、刑事さん。や、やだ、あたし、お客かと..う、お願い、この事は黙ってて。』
『ええ、いいですよ。そのかわり、話を聞かせて下さい。』
>メアリについて聞く
『メアリさん?あ、あたし見た事ある!男の人と部屋へ入っていくのを。
でも、誰かは知らないわ。』
>市長について聞く
『市長さん?どんな人。ホログラフある?』
G・Gは市長のホログラフ(立体映像)を見せました。
『あ、このひとよ、メアリさんと部屋へ入っていったの。』
201号室の赤いドアを開けました。
『はい。どなたですか。』人が出てきました。
『FBSIのG・Gというものです。ちょっとおはなしを伺いたいんですが。』
『ええ、いいわよ。なんでも聞いて下さい。』
>メアリについて聞く
『メアリさん。隣の?うーん、言っていいのかな。市長さんとね、できてるのよ。
ううん、直接聞いたわけじゃないのよ、でもね、わかるでしょ。』
>市長について聞く
『市長さん?あの人、かっこいいのよね。あれからあたしも好きになっちゃうわよ。』
秘書メアリ・クロールの部屋へ入りました。
おかしいですね。メアリは自宅にいるはずなのに誰もいません。
廊下です。右はバス・ルーム。左は寝室です。
バスルームです。トイレ、洗面器も合わせたユニットシステムです。
『こ、これは』
バス・ユニットの中で女性が溺れ死んでいます。
女性はメアリ・クロールでした。
ついに台の殺人が起こってしまったのです。
ルナ市警察による現場検証が行われました。
このバス・ユニットは、人間洗濯機機能が何者かによって細工されたようです。
排水されずに水が溜まり、メアリは溺れ死んでしまったのです。
寝室です。
>右のタンスを開ける
主に服が入っていますね。おや?下の方に何か..あ、シークレット・ディスクだ。
専用のレコーダーが無いと読めない個人用ファイルです。
G・Gはディスクを持ち帰って分析する事にしました。
>左のタンスを開ける
下着、化粧品、色々入っていますね。おや?カギが入ってますね。
どこのカギなんでしょう。最新式の光分子ロックですが..
G・Gはカギを持ち帰る事にしました。
更衣室です。
>メアリのロッカーを開ける
(改行バグで読めず)
専用の読み取り装置が無いと読めない個人用のファイルです。
あなたはディスクを持ち帰る事にしました。
>G・Gの部屋に戻って性別を変える
(市長の家に行くと再び娘がインターホンに出るが、初対面という事になっている)
市長の書斎です。
>開ける 金庫
ん..カギがかかってるな。
そうか!秘書のマンションで見つけたカギ、あれを..
G・Gはカギを入れました。
ガチャン。
やっぱり、このカギか。中には何が。
中からはビデオレコーダーが出て来ました。
どうやら通信装置と繋がっているようです。
何かを受信して録画したようですね。
G・Gは中に入っていたテープを持ち帰る事にしました。
G・Gの泊まっている部屋に来ました。
メアリ・クロールのシークレットディスクの分析が完了しました。
中身は日記です。
これによるとメアリ・クロールと市長は愛人関係にあったようです。
ただし、付き合い始めたのはごく最近で、
市長にはその前にもう一人愛人がいたようです。
元の愛人との間にトラブルがあった、という事も書かれています。
その愛人の名前については不明です。
メアリ・クロールのシークレットディスクの分析が完了しました。
これも日記ですが、もう一枚のものより日付が新しいものです。
これにはもう一人の愛人の名前がありました。
それは、ルナ女子大のライザ・ケンブリッジ博士です。
メアリの死因についてですが、やはり溺死です。
バス・ユニットへの細工はかなりの技術者でなければ不可能です。
また、犯人は、入室の際に偽のIDカードを使ってます。
これも相当の技術力が無くては不可能です。
市長の書斎にあったテープです。再生してみます。
再生が始まった。
市長がイスに座っています。
書類を整理しているようです。
しのずのパネルが開きました。後ろから宇宙服を来た人間が出てきました。
ヘルメットを取りました。
ライザ・ケンブリッジ博士です。
二人は話を始めました。
やがて口論が激しくなりました。
ライザ博士が何かを出した。ショックガンだ。
市長が撃たれました。
ショックガンでは人間を気絶させる程度で殺す力はありません。
ライザ博士は市長の机の引き出しを開けています。
何かを出しました。
自分の写真のようです。
自分と市長が付き合ってた証拠を消すためでしょう。
ライザ博士がふところから何か出しました。
手が震えています。
カプセルのようです。
博士はそれを市長の体の上に投げつけました。
そして、すぐもとのところから出て行きました。
あとは市長の死体が溶け、崩れていくのが映っています。
テープが終わりました。
市長の部屋には発信機つきのカメラが見つかりました。
市長はいつもこうして来客の姿を自宅で見直していたのです。
市長を殺した犯人はライザ博士だったのです。
『今入っている情報はこれだけです。』
ライザ博士の自宅へ向かいます。
G・Gはライザ博士を見つめました。
『ライザ・ケンブリッジ博士。あなたを..』
ライザ博士はG・Gの言葉を遮った。
『待って。用件は分かってるわ。
その前に、ワインを一杯どう?地球産の1998年ものよ。』
>ワインを飲んで少し話をする
『ええ、頂きましょう』
G・Gはワインを飲みました。
『ぐ..ぐえ..これは。ライザ博士!謀ったわね!!』
なんとワインの中に毒が。
『ふふふ..。あなたを殺せば証拠は無い。
この私がそう簡単に捕まるわけが無いのよ。はははははは......』
G・Gは死んだ。しかし、その捜査資料はすでにFBSIに送られており、
3日ののち、彼女は逮捕された。
>すぐ逮捕する
『いえ、遠慮します。』
G・Gは断ったった。
『そう。冷たいのね。』
『博士、私はあなたを逮捕しに来たんです。』
『かわってるわ。そんなこと。』
ライザ博士はワインを一口飲んで、そして言った。
『逮捕する前に私の頼みを一つ聞いてもらえません。』
『どんな事でしょうか。』
博士はガウンを脱ぐと言った。
『わたしと..寝て下さらない。』
『博士...。』
>寝る
少しためらいG・Gは言った。
『ええ、良いですよ。』
『博士....。』
『ああ。..グラス...グラス・ゴールド。』
グラスはライザ博士を抱いた。
『さあ...そろそろ行きましょう。博士。』
『ワインを一杯だけ。..飲ませて。』
『どうぞ。』
G・Gは優しく言った。
博士はコクリとワインを飲んだ。
『う、...ごほっ』
博士が血を吐いて突然倒れた。
『しまった!ワインに毒を!!』
『なぜ..。こんな事を。』
『ごめんなさい。最初からこのつもりだったの。』
博士は息を引き取った。
>逮捕する
G・Gは首を振った。
『ダメです。博士。』
『なぜ。..私の最後の願いも聞いてもらえないの?』
『私は。刑事なんです。』
G・Gは博士を逮捕した。
事件は解決し、G・Gは地球へ戻っていった。
G・Gには、まだ次の事件が待っていた。
特捜刑事G・G 『ルナ・シティ殺人事件』 END
予告!!
R・P・G『MACS』現在制作中!!
製作 K・GUET
乞うご期待!!
途中、登場する人物がランダムで変化するようになっており、
誰と遭遇するかによって攻略が異なる。
また、必要な人物がその場所になかなか登場しない事もあり、
同じ場所を何度も往復する必要もある。
本作はアダルトゲーム括りなので
出会った女性を「襲う」事でゲームが進むシーンが多いわけだが、
なぜ事件を捜査している刑事が突然一般人を襲うのか、
必然性がまったく無い(^_^;
まあ、当時のアダルトゲームにはよくある事ではあるが、
本作はSF色が強い設定に凝っているゲームだけに、
余計にエロシーンが不思議な感じになっている。
それはともかく、本作は誤字脱字や行送りのミスがとても多く、
ログを取るのに苦労した。
ところで主人公のキャラデザインに既視感があると思わないか?
おそらくは男G・Gは『機動戦士ZZガンダム』の主人公、
ジュドー・アーシタをトレースしたものと思われる。
(女G・Gはルー・メカの髪型をキャラ・スーンにしたのかな?)
つまりは北爪宏幸さんタッチの非公式アドベンチャーゲームという価値が
本作にはあるかも知れないw
(ねーよっ!)