
エドワード・ランディ
データイースト/1990年リリース

本作「エドワード・ランディ」について少し個人的な思い出を語らせて頂きたい。
当時高校生だった俺様は、
ゲームセンターに行くたびにエドワード・ランディを遊んでいた。
ドット絵による擬似3D表現でありながら、
ダイナミックに表現された本作の冒険に魅了されたからだ。
だが、そんなエドワード・ランディ登場の翌年。
1991年にアーケードゲーム市場の変換点と言うべきゲームが登場する。
「ストリートファイターII」である。
そしてそこから格闘ゲームブームが起こっていく。
それによりアクションゲームやシューティングゲームなどは
インカムの良い格闘ゲームに置き換わっていった。
エドワード・ランディも御多分に漏れず、ゲームセンターから姿を消していくのだ。
また、当時のゲーム機のスペックでは再現が難しかったようで、
家庭用への移植もされない幻のゲームとなってしまった。
1997年頃に時は流れる。
「どうやらエドワード・ランディがセガサターンに移植されるらしい」
という噂が流れる。
飛び上がって喜んだ。
一日千秋の思いで待ち続けた。
だがそれを移植開発しているはずのデータイーストに暗雲が立ち込めた。
業績不振からアーケードゲーム撤退、翌年には負債33億円で和議申請。
急速に会社が傾いていった。
そしてエドワード・ランディのセガサターン版が世に出る事は無くなったのだった。
再び幻のゲームとなったエドワード・ランディ。
ゲームセンターで夢中になった1991年から34年の時を経た2025年12月18日。
エドワード・ランディがついに自宅でプレイ可能となったのである!
まさに“待てば海路の日和あり”というわけである!
「何事だ!!……」
「何者かにプリズムが奪われました!」

「まさかこの私を裏切るとはねえ、恐れ入りましたよ。」

「あんな物に使うと知っていたら、誰が貴様の様な者に……」

「大佐!娘の居場所が分かりましたっ!」
「残念だが我々を少々見くびっていましたな。」

運の悪い人は安心せよ、
それ以上の悪運はないのだから....
193X年9月14日13時00分
ステージ1「いきなりクライマックス?」

このゲームはステージごとにタイトルがついている。
最初のタイトルは「いきなりクライマックス?」。
その名の通り、飛行機の翼の上に立っているという特殊な状況からゲームは始まる。

レバーで移動、攻撃ボタンとジャンプボタンという構成。
攻撃ボタンでムチを振る。レバーと組み合わせて8方向にムチを振る事が出来る。
また、ボタンの組み合わせでスライディング、ダッシュ、踏みつけ、
ムチをひっかけてターザンジャンプ、大回転攻撃、
など様々なアクションが仕込まれている。

ステージ1はずっと飛行機の翼の上が舞台で、
飛行機から飛行機へ飛び移りながら先に進む。

巨神兵みたいな奴が唐突に登場する!

巨神兵を倒すと飛行機が上昇してステージクリア。

「やったぞ!約束どうりプリズムは取り戻したぞ!」
193X年9月14日13時08分
ステージ2「冒険百連発!」

飛行機が上昇して翼の上での冒険が続く。



雷雲の中にも突入していく。
凄い雨の表現!


鉄球みたいなやつがマジックアームを伸ばして飛行機を掴む。

アームを2本破壊すると、本体が近づいてきて第2段階へ。

こいつを倒すとステージ2クリア。
この爆炎表現も凄い。

クリア時にセピア色に変わった画面で一瞬謎の大男がフレームインw

193X年9月14日10時15分

“その日、オレは半月ぶりに、ジェニファーと逢う約束をしていた。”

“「正午には駅に着くから、忘れず来て欲しい。」と、
手紙には彼女らしい簡潔な文章で書かれていた。すると…”

“「お願いです!助けて下さい!」突然一人の少女が飛び込んで来た。”

“そして後を追うように数人のヤバそうな奴らが現れた。”

「そのままではマズイ!」

“とっさに少女を抱え、愛用のムチ「クリフハンガー」を手に
ボートでこの場を離れることにした。”
ステージ3「俺が切礼!」

モーターボートでの逃走劇に展開。
凄い躍動感。

途中、ボートは90度方向を変えて画面手前へと進む疑似3Dになる!
すげぇ!!

鋼鉄列車みたいなのが並走。

あ!謎の大男だ!

少女がさらわれた!

鋼鉄列車に乗り込む。

大男「その石を、渡してもらおうか!」

その娘と交換だ!
いやならこいつは水の中だ!

大男「……よかろう。」
少女を投げ捨てて石を奪っていく大男。
このステージは特にボス戦なくステージクリア。

「ひどい目に会っちまった…大丈夫かい?」
「はいっ。」

“家に戻ると、俺はとにかく彼女の話しを聞く事にした。”

“彼女の名はシャルロッテ。北部の人間だそうだ。
あの石を奪った男はある大国の大佐で、
その征服欲と常人離れした姿から「覇怪魔人」と呼ばれ恐れられているらしい。”

“あの男は今や国そのものを我物とし、軍事力を使って恐ろしい超兵器を、作りだした。”

“その力は太陽光線を、特殊なプリズムに蓄え、
一気に放射しあらゆるものを焼き尽くす程の効果を持っていると言うのである。”

“そのプリズムを発明したのがここに居るシャルロッテの祖父だそうで、
悪用されるのを恐れたじいさんは、実験中の装甲船からプリズムを奪い、
孫のシャルロッテに送って来たという事だった。
その為、大佐の部下に追われ逃げ込んで来たのが、偶然、
俺の家だったという訳らしい”

「お願いです、なんとかあの石を取り戻して下さい。」

“ここまで聞いて引き下がる程俺も甘くはない。”
“シャルロッテに聞いた奴等の工場目指して、愛車のキーを、回したのだった。”
ステージ4「激走100マイル」

次のステージは愛車に乗って画面手前へと進んでいく。

地面の起伏も表現しているのが凄い。

ガケを飛び越えるシーンも!

巨大な装甲車が砲撃してくる!

大迫力!!


装甲車が追いついてきてバトル!

装甲車を破壊したら大型トラックが幅寄せしてきてステージクリア。
ステージ5「絶対絶命」

トラックに飛び乗って冒険は続く。

トラックからトラックへ。

さらにデッカイ装甲車!

この装甲車を破壊するんじゃなくて、
この変態っぽい格好のおじさん達を全員倒すとクリア。
193X年9月14日12時23分

「このままじゃガケに突っ込んじまうぞ!」

「どあ~!」

「いてて…。」

「又貴様か!懲りずに私に向かって来るとは
よかろう、どこまで来れるのか試してやろう!
さあ、プリズムはここだぞ!」
ステージ6「当たって砕けろ」

足場みたいなところを進む。

巨大な腕が襲ってくる。既視感。

あーっ、やっぱり巨神兵だ!

破壊するとステージクリア。

“からくもオレは化学兵器を湖に引きずり落とし、
敵の機体を使って脱出しようと考えた。”
“ところが…。”

“再びこいつと一戦交えるとは思いもよらなかったが、
俺のクリフハンガーは、奴を湖に叩き落とし、
遂にプリズムを取り返した。”
“そして奴等の執拗な追跡を、ことごとく振り切り、
機体に乗り込もうとしたその時!”

193X年9月14日15時30分

大男「そこまでだ!若僧!!」

大男「フッフッフッ…。」
「とうとうこの男とケリをつけなきゃいかんらしいな…。」
ステージ7「やっぱりクライマックス?」

最終ステージは飛行機の翼の上での大男との対決になる。
つまりステージ2クリア時点からの再会なのだ。




最後は真っ二つになって絶命する大男。
ムチの攻撃でそうはならんやろ(^_^;

“失速したジェット機は、主のいない装甲船に獲っこんでいった。”

“家に戻りシャルロッテと再会した俺は、何か忘れているような気が…。”

「ランディ…。」

「!!」
結局、俺の大冒険の結末は、シャルロッテの笑顔と左頬のジェニファーの手型だった。
EDWARD RANDY STAFF
GAME PLANNER
LUNGFISH
SOFTWARE PROGRAMMER
濱田 英美
平尾 真士
HIROKI
HARDWARE SESIGNER
TURK K-K
大貫 弘
GRAPHIC DESIGNER
大西 富士美
小泉 隆秀
きたはら ちえ
みながわ かずみ
大江 真徳
H FUJIWARA
小栗 航
K.AOYAMA
野津 真
稲垣 雅史
SOUND ARRANGE&COMPOSE
RAIKA
SOUND EFFECTS
MARO
THANKS TO
R.MINAGAWA
T.INOUE
倉田 和幸
T.ADACHI
橋本 和典
小林 裕典
本田 善明
秋林 浩司
PROJECT LEADER
佐野 稔

最初から最後までプレイヤーのテンションを上げ続ける
トリッキーな演出とステージ設計の連続で、
このゲームを“ジャンプアクションゲーム”と呼ぶのは何か足りなく感じるほどだ。
映画的な冒険をビデオゲームというジャンルでいかに演出するか?
ゲームというよりアトラクション。
攻略よりも体験。
それをちゃんと作り上げた技術力。
そんな本作だが基盤出荷数は少なく、早めにゲーセンから消え、
さらに家庭用ゲーム機でも長い間遊べなかった作品となってしまった事を考えると、
どんなに良いゲームを作っても環境が悪ければ成功しないという
ゲーム市場の難しさを物語っている。