ドラゴンナイト
発売元:エルフ
発売時期:1989年12月
定価:6800円
フロッピーディスク5枚組
対応機種:PC-8801mkIISR以降
本作「ドラゴンナイト」はアダルトソフトというジャンルにおいて
大きな転換期を迎えさせたタイトルと言えるだろう。
「アニメのようなクオリティの女の子が描かれている」
「(アダルトゲームなのに)一般ゲームと変わらずちゃんとゲームが楽しめる」
「だが作りはライトなので遊びやすい」
といった3点が出揃ったタイトルで、
本作以降、アダルトソフトを1ランク高い価値へと押し上げていく。
それと同時にエルフという会社がアダルトジャンルにおいて
信頼のブランドとして成長していくのである。
ゲームを起動すると、まずプロローグが流れる。
プロローグは冒険の導入設定と目的をプレイヤーに伝えるものだが、
長い上にテキストが自動送りなので、読み逃してしまう事故も起こりやすい。
昔のゲームって自動送りを採用しているものが多いが、
キー待ちにしなかった理由は何なのだろうか?
俺の名は『ヤマト タケル』冒険を求めて、旅から旅へと渡り歩いている。
そう、誰よりも刺激的で、波乱万丈の人生を求めて…
と言えばオーバーだけど、平凡で何も無い生活はマッピラさ!!
生まれ育った町を出てから、もう2年。
…思い起こせば、色々な事があったな…
ルーエラの町では、お姫様を助けたし…
ドルガの町では隠された秘宝を発見して、財政危機から救ったっけ…。
だけど、刺激的な人生というのも、けっこう大変なんだ。
平原を歩けば、モンスターは容赦なく出てくるし、
食料はもちろん自分で調達しなければいけない。
…何で俺はこんな生活を続けているのだろう…
そう、きっと自分でも解らない何か求めて。
俺は山の頂上付近から麓を見渡していた。
タケル「おっ!!ようやく町に着いたみたいだな…
今度の町は大きそうだ…城もあるようだぞ…。
とりあえず、町に行ってみよう…」
俺はそろそろと、その町の入口に近付いていった…。
タケル「…門構えはリッパなくせに、衛兵もいないし…変な町だなあ…。」
俺は町の中に入って行く事にした。
タケル「…なんだ?…誰もいないじゃないか…どうしたというんだ?」
町の中は見渡す限り、人の姿を見つける事は出来ない。
タケル「…誰もいないのか?…おーい!!おーい!!
……………。
……………。
……………。
……………。
誰も聞いちゃいない。
この町は…モンスターにでも襲われたのか?…それとも…?」
俺はいきなり背後に人の気配を感じた…条件反射というものは恐ろしい、
とっさに俺は剣を抜き、背後にいる人物に襲いかかった。
タケル「このやろー!!俺の背後に立つんじゃない、
後ろに立つ奴は…こうしてくれるっ!!」
ルナ「きゃーっ!!」
タケル「うわっと!!」
ルナ「び、びっくりしたあ…。」
タケル「な、なんだよ…女の子じゃないか。」
ルナ「あなた、剣士なんでしょ?」
タケル「剣士?…か、かっこいいなあ。」
ルナ「剣士じゃないの?」
タケル「剣士って言うか…なんて言うのかな…俺って…。」
ルナ「なんか頼りないわね…声をかけたのが間違いだったみたいね。」
タケル「し、失礼な…俺は剣士だい!!」
ルナ「なによ、やっぱり剣士なんじゃない、なによ、もったいぶって。」
タケル「…なんだよ…この女は…勝手に人の背後に回っておいて…。」
ルナ「…あなた…どこから来たの?」
タケル「どこからって…あそこの山の方だけど…。」
ルナ「そう…やっぱりね…。」
タケル「なんだよ…やっぱりって…。」
ルナ「だから…剣士だったら助けてよ。」
タケル「助けて?…何を?」
ルナ「この町の状況を見ていながら、愚問よねー。」
タケル「あのなあ…。」
ルナ「…このままでは、私達の町は…駄目になってしまうの。」
タケル「確かに君以外は誰もいないようだし…。」
ルナ「私以外にもいるわよ…
でも、みんなドラゴンナイトの手下を恐れて、家から出ないの。」
タケル「ドラゴンナイト?…なんだ?それ?」
ルナ「恐怖の総統よ…恐怖の…。」
タケル「…なんだかよくわからない。」
ルナ「王女様に会ってちょうだい…そして、詳しく話しを聞いてちょうだい。」
タケル「女王様?…女王様っていうと…ムチをこう…。」
ルナ「女王様じゃないわ…王女様よっ!!」
タケル「…この国の王様は女なんだ。」
ルナ「王様だけじゃないわ…この国は女だけの王国なの。」
タケル「お、女だけ?…へっへっへっ…じゅるじゅるじゅる…。」
ルナ「声をかけた私がバカだったわ。」
タケル「会いましょう、王女様に!!」
ルナ「いいわ。遠慮しておくわ。」
タケル「いいって、遠慮なんかしなくても。」
ルナ「いいわ…どうやら私の目が間違っていたようだから…。」
タケル「あっれー!?…俺の事をみくびっていない?」
ルナ「みくびってなんかいないわ…きっと思っている通りだと思うもの…。」
タケル「完全にオレのことをバカにしているなあ…
よし、そこにある石を上に投げてごらん。」
ルナ「…石を?…こう?」
タケル「そーれっ!!」
ルナ「す、すっごーい!!」
タケル「へっへっへっ…どんなもんだい。」
ルナ「ねえ…やっぱり王女様に会ってあげて。」
タケル「だから…会うって言っているじゃない。」
ルナ「さあ…あそこに見えるのが、私達の国のお城…ストロベリーフィールズ城よ。」
タケル「…随分とリッパな城だな…。」
俺はルナに連れられ、城へと続く石の階段を登っていた。
衛兵「ん?…お前は誰だ?
なんだって?…予言者の言った勇者だって?
…ふふん、お前のようなヤツが勇者だったら、私達は世界一強い衛兵だ…。」
ルナ「ううん…本当なのよ…いや、本当だと思うわ…
えーと、もしかしたら、本当かも知れないの…。」
タケル「…おいおい。」
ルナ「この人って見かけよりずっと強いのよ…
だから、王女様に会ってもらって判断してもらおうと思って…。」
衛兵「…わかった…ならばいいだろう…無駄だとは思うがな…。」
広い、広い城の回廊を歩き続けた俺達は、やっと王室へと辿り着いた。
王女「…ルナではないですか…その男はいったい…?
…この国には男は入ってはいけません、すぐに出て行きなさい。」
タケル「あっそう…どうやら俺は歓迎されていないようだし…俺はこれで…。」
ルナ「…違うんです王女様…ほら、予言者が言っていたでしょう?」
王女「…この男が予言者の言っていた勇者だとでも言うのですか?
…その男はまだ子供ではないですか…勇者というのは、もっと逞しいものです。」
タケル「失礼な…俺は子供ではない!!…毛だって生えているし…。」
王女「…私はそうゆう冗談は好みません…さあ、早く出て行きなさい。」
ルナ「でも…この人は予言者の言う通り…。」
王女「予言者の言う通り?…月が真上に位置している時、
南の山から勇者が現れ、わが王国を救うであろう…。」
ルナ「そうです…。
…それに、剣の腕は見かけよりずっと強いのですよ…私はさっき見たんです。」
王女「本当に…本当に、予言者の言った通りの勇者なんですね…。」
タケル「…くどいなあ…俺は確かに、南の山から来たよ…それに月も真上に出ていた…。
だからと言って、あんた達に勇者だの、どうのと言われる筋合いはないさ。
俺はただ、この町に食料を補給しに寄っただけだよ…
勇者じゃなくても別に構わない。」
ルナ「そんな事を言わないで…この国の運命がかかっているのに…。」
タケル「…運命?」
俺の態度を無視した王女は今までのいきさつを話し始めた…。
王女「私達の国は、幸福の泉と、水の女神からの祝福により成り立っていました。
その泉は、この国の東にある水の女神が住むと言われている
『女神の塔』より湧き出ており、
この国に豊かな農作物をもたらしてくれました。
もちろん、その泉の恩恵は農作物だけではありませんでした。
その泉から湧き出た水を飲めば、病や傷も早く癒す事が出来るのです。
でもいつの日からか…その女神の塔の上に暗黒の雲が立ち込め、
そして泉の水も私達の国に流れて来ないようになったのです。
そして…なんて事でしょう…
ある日、私達の所に一通の手紙と石に封印された水の女神が届けられてきたのです。
石に封印された女神の姿を思い出しただけで、胸が締め付けられます…
そして、手紙にはこう書かれていました…
『親愛なるストロベリーフィールズの国の王女殿へ…
今は暗黒の時代より…暗黒こそがトレンディの象徴なり。
時代の流れは急速なり、そこで王女殿共々、我々の配下に加わり、
我らと共に悪の繁栄を骨の髄まで堪能する事をお勧めする。
諸兄に選択の余地は無し。
返事は位高き王女に我が拙宅までご足労願うのも、心苦しきものなり。
そこで承諾して下さるならば、善の象徴である、
女神を封印した石版を粉砕する事で承諾したものとするなり。
以上、親愛なるストロベリーフィールズ国の気位高き王女殿へ。
ドラゴンナイト総統より』
王女「もちろん私達も指を咥えてじっとしていた訳ではありません。
我が国の魔術士を集め、何とか封印を解こうとしましたが…
強力な呪いがかかっているようで解く事ができません。
また女神はもともと6つの宝玉によってその力を発揮していました。
しかし、その宝玉も奪われてしまい、
女神自身も自力で呪いを解く事が出来ないのです。
女神は封印された今も生きています…私は見たのです…
石となった女神の瞳から涙が流れるのを…。」
タケル「…。」
王女「仕方なく我々はその宝玉を取り戻そうと、
我が国の戦士達を女神の塔に向かわせました…。
ところが、行ったら最後、一人も戻ってこないのです。
そして何人目の戦士が女神の塔に入って行った時でしょう。
魔王から二通目の手紙が届いたのです。
『拝啓…親愛なる王女殿。あなたのような高貴な方が、
我が塔へ戦士を差し向けるなど、滑稽以外の何ものでも無し。
あなたは、わたしに剣先を向けるつもりか?
…あなたの大切な戦士達は、日夜我が塔の中で悶え苦しんでおる。
もし、救いたくば、方法はただ一つ、無条件に我が輩下に加わる事だ。
また、全能である我輩をもっても、あの6つの宝玉の能力の使い方がわからぬ。
愛すべきそなたの女剣士達に聞いているのだが、残念ながら教えてくれはせぬ。
そこで直接、親愛なる王女殿にお聞きしたい。
この6つの宝玉のもつパワーの意味は何なのか、善のみのパワーならば、
我々は永久にこの宝玉を闇の中に葬り去るであろう…。
しかし、万が一、悪のパワーとして利用できるものであるなら、
我々はこの宝玉を我がドラゴンナイト家の家玉として大切に扱おう。
これは意見でも質問でもない、命令である。
もしこの命令に背くならば、
毎夜、あなたの大切な戦士達の悲鳴が聞こえる事となろう…。
そして、あなたは確実に戦士を一人一人、失う事となろう…。
我が心の中と同じ返事を期待する…以上。』
王女「幸いな事に、塔から悲鳴が聞こえた事は一度もありません…。
しかし、このまま返事をしなければいつの日か…。
ただ、最近では…魔王の手下達が我が国に進入し、人々をさらっていくのです…。
私はもう、なすすべもなく魔王のする事をただ見ていなければなりませんでした。
いっその事、悪に利用されるくらいなら、
国を自ら滅ぼしてしまおうとも思いました。
ところがある日、国の予言者である老婆が私に言いました。
花が咲き誇り、葉に色がつく季節、
月が頭上に輝く時に南の山から一人の若者がやってくる。
身なりはみすぼらしいが、騙されてはならん。
その男は、秘めたる力を持っておる…
その男はきっと我が国を救ってくれるであろう。
タケル「ごめんね…身なりがみすぼらしくて…。
まあいいや、そうか、そうなんだ。でも、単なる予言でしょう?
俺はただの旅人で、そんな秘めため力を持っているとは思えないし…。」
王女「私は、あなたのその瞳の輝きにかけたいと思っています…
あなたは、身なりはみすぼらしいですが、あなたの瞳は勇者の輝きを持っています。」
タケル「何度も言わないでくれよ…悪かったね、みすぼらしくて…。
だいたい、俺にその6つの宝玉を取り戻して、
女神の呪いを解いてくれとでも言うんでしょう?」
王女「その通りです。」
タケル「それって…俺に死ね!!と言っているようなもんじゃないの?」
王女「強制はしません…このまま、この国を出て行き…旅を続けられても結構です。」
タケル「そう…じゃあそうするよ。」
王女「…わかりました…でも、その前に一度だけ女神を見て頂けませんか?」
タケル「見るだけだったら…別に構わないけど…。」
俺は地下室に保管されているという、石にされた女神を見に行く事にした。
冷たい空気が充満されている石作りの部屋に、その女神は保管されていた…。
石にされた女神は、石版に横たわり、胸に手を交えるようにしている。
瞳は閉じられているが、その閉じられた瞳からも悲しみが伝わってくる…。
タケル「…。」
王女「どうかされました?」
タケル「い、いや…。」
王女「この女神が我々の…。」
タケル「その話しはもういいよ…それより、この女神の回りにある6つの窪みは?」
王女「最初はそのような穴はなかったのですが…
たぶん、女神が力を振り絞ってなさった事だと思います…。」
タケル「ここに…宝玉をはめてくれ…と?」
王女「そう…そうすれば、ドラゴンナイトのかけた呪いは解け…。」
タケル「…。」
王女「…。」
タケル「…その…予言者の言う事ってさあ…当るの?」
王女「え?」
タケル「だから…その予言者の言う事は、当るのかって聞いたのさ。」
王女「ええ…あの予言者の言う事は、全て当っています。
私達は、あの予言者の言う事を聞いて、
家を建てる位置を決めたりしていましたから。」
タケル「もし…俺がこの女神を助ける事が出来たら…なにか貰えるの?」
王女「あなたの言う願いを叶えて差し上げましょう。
私達で出来る事であれば、私達が叶え、
出来ない事は女神がきっと叶えてくれるでしょう。」
タケル「…なんでも?」
王女「ええ…ただし、願い事は一つだけです。」
タケル「…そうか…でもさあ…失敗しても責めないでね?」
王女「…やって頂けるのですか?」
タケル「ああ…なんか、この女神の顔を見ていたら、不思議な気分になって…。」
王女「あ、ありがとうございます。」
タケル「予言はあくまでも予言。俺は頑張るけど…失敗するかも…。」
王女「あなたがいなければ…どちらにしろ、我々の国は滅んでしまいます。
あなたは、我々の国にとって光なのです。」
タケル「そこまで言うなら…やってみよう…かな?」
王女「宝玉は、女神の塔…いいえ、今となっては悪の塔ですね…。
とにかく必ず、あの塔の中に宝玉が隠されているはずです。
もちろん、ドラゴンナイトの総統とその手下達は、
あなたがこれからしようとしている事を阻止しようとするでしょう。
ドラゴンナイトの総統はその絶大な力を使い、
命のないものからでもモンスターを作る能力があるようです。
ドラゴンナイトの総統の力は絶大です…どうかお気をつけて…。」
タケル「…そんな脅かさないでよ…。」
王女「…そうそう、これをあなたにあげましょう。
これは、我が国に伝わるお守りです…このお守りは、女神の祝福を受けています。
これを持つ事によって、あなたは魔力を操る事が出来るようになる事でしょう…。
ただしその魔力の力は、あなたの力に比例します。
傷を治す事や、モンスター達を攻撃する事も出来るでしょうが、
その力はあくまでも微弱なものです。
…それでは気をつけて…私はあなたにこの国の運命を託します…。
オープニングが終わると『旅立ちの町』というところから始まる。
ここを拠点にダンジョンを行き来する事になる。
【武器屋に行く】
SWORD
GOLD KNIFE 20Gld
SHORT SWORD 500Gld
LONG SWORD 4000Gld
BLOAD SWORD 8000Gld
ARMOR
LEATHER ARMOR 70Gld
CHAIN MAIL 800Gld
BREAST PLATE 6000Gld
PREIT ARMOR 10000Gld
HELM
CAP 60Gld
SALET 700Gld
BARBAT 5000Gld
FULL HELM 8000Gld
SHIELD
BACKLER 60
TERJU 700
SQUTOOM 5000
PAVEESE 8000
ゲームスタート時は100Gld所持している。
選択肢としては「GOLD KNIFE」を買った上で、
「LEATHER ARMOR」「CAP」「BACKLER」のいずれかを買うしかない。
【寺院に行く】
ルナ「あら…もう戻って来たの?」
ルナの母親「…ルナ、この方は…?」
ルナ「お母様、この男が予言者の言った勇者らしいのです。」
ルナの母親「…この男が…そうだったのですか…。」
ルナ「…信じられないでしょ?」
ルナの母親「ルナ、そんな事を言ってはいけませんよ…。
…いいですか?怪我をしたら、すぐにこの寺院に来なさい。
…あなたの受けた傷や疲れは、神の祝福によりたちどころに直る事でしょう。
クドいようですが…死んでしまっては全てが無駄になってしまいます。
…少しでも危ないと思ったら、すぐにこの街に戻ってくる事です…。
あなたが次のレベルになるためには、経験値が20必要です。」
ダメージを受けたとき、ここに来れば回復して貰えるが、
有料である・・。
しかもHPとMPは回復別料金(^^;
【城の入口】
衛兵「…どうやら、あなたは予言者の言った勇者だったようですね。
…先ほどの無礼をお許し下さい…。
王女様は、城の中にいらっしゃいます…どうぞ中へ…。」
王女「この国の運命は、あなたにかかっています。
お願いです…一刻も早く、この国を元に戻して…。
無理なお願いをしている事は、十分にわかっています…
だけど私達はあなた頼るしかないのです…。
どうかご無事で…。」
【予言者の家】
予言者のオババ「…ん?お前は誰ぢゃ?
なんだって?…ワシが予言した勇者だって?
うーむ…ワシの力も衰えたかのう…。
…まあいいわい…ワシはこの国の予言者ぢゃ…。
ワシは未来を透視する能力を持っておる…
困った事があったらワシの所に来るがええ…。
うーむ…今日は疲れておるでな…また来ておくれ…。」
【UTY.】
ロード/セーブ
【塔に登る】
このゲームは3DダンジョンRPGである。
テンキーの28で前進後退。46で向きを変える。
扉もその方向へ進めば入れるが、
扉に入ったときはワンテンポ反応が遅れるため、
「操作が効かなかったのか?」と不安になる。
ダンジョンの探索は当然ながらマッピング必須だ。
オートマッピングは無いが、向いている方向と座標が表示されているのは親切だ。
(突発的に自分の位置を見失ったときにヒントになる)
戦闘は「攻撃する」「魔法を使う」「逃げだす」のいずれかを選ぶのみ。
アイテムの使用などもなく、購入した装備は自動的に装着される。
同時に襲ってくるモンスターは6体まで。途中参加もしてくる。
魔法は「攻撃魔法」と「治癒魔法」の2種類。
レベルが上がるほど効果は高くなる。
後半は「治癒魔法」で死なないように回復しながら戦闘するのが基本となる。
「攻撃魔法」は一度に全体へ攻撃できるので、
複数で出現する中ボスなどに有効だが、MPを大量に消費するのが難。
MPは探索中に回復する方法が無いので、少なくなったら街へ戻るべし。
さて、ここで声を大にして言いたいのは、
本作最大の難関は、ゲームスタート直後であるという点である。
ダンジョンを歩いていると様々なモンスターと遭遇するのだが、
レベル1で「勝てるモンスター」が決まっている。
そのモンスター以外と遭遇すると確実に負ける。
(魔法は序盤当たらないので「攻撃する」しかなく、絶対に体力負けする)
負けたらセーブしたデータから再スタートとなる。
そこで勝てるモンスターと出会うまでロードを繰り返し、
戦闘に勝てたらすぐに町に戻ってセーブ・・というのを繰り返さなければならない。
また、ロードした直後に勝てないモンスターに遭遇したとする。
リセットしてロードし、再び塔に入っても
遭遇するモンスターは同じやつだったりする。
そのままだと無限に進めないので、
乱数を変えるためにモンスターに出会う前に一度外に出て、
セーブしてから再び塔に入る必要がある。
これゲームバランスが悪いとか以前に設計不良に近い。
はじめこのゲームを遊んだときはバグってるのかと思った(^^;
何とか耐えてレベル2になると急に楽になるので頑張って乗り越えよう。
(せめて回復ぐらい無料でさせてくれよと嘆くこと必至)
ダンジョンの特定の場所に行くとイベントが発生する。
タケル「…うわっ!!ゴーレムだ!!」
ゴーレム「…お、おめーは誰だ?…こ、この部屋の鍵は、だ、誰にも渡さねーぞ!!」
タケル「よーし…これでもくらえっ!!」
ゴーレム「な、なんだ?…全然効かねーじゃねーか…はっはっはっ!!」
タケル「だ、だめだ…まるで歯がたたない。しょうが無い…いったん逃げるか…。」
予言者のオババ「ん?…なんぢゃって?…ゴーレムが倒せんというのぢゃな。
…フムフム、どうしたらゴーレムが倒せるか占って欲しいのぢゃな…。
うーむ…うーむ…そうか、わかったぞえ!!
ふぉっふぉっふぉっ…ここにいい薬があるわい…。
…この薬はな、ゴーレムを眠らせる薬ぢゃ…ほれ、持って行くがいいわい。
なに?…最初からその薬を出せって?
ふぉっふぉっ!!そりゃあ無理な話ぢゃ…なんたってワシは予言者ぢゃからな…。
あなたは予言者のおばばからもらった眠り薬をゴーレムに振りかけた!!
ゴーレムは低いうなり声をあげると、グーグーと寝入ってしまった。
あなたは、廊屋の鍵を手に入れた!!
ゴブリン「だ、誰だ!!貴様は!!」
タケル「へん!!お前なんかに名乗る必要はないぜ!!」
ゴブリン「お前、人間だな!!人間は…こうしてくれる!!」
(ゴブリン6体との戦闘)
女の子「助けてくれて、どうもありがとう…。…ところで…あなたは誰?
え?女王様に頼まれたですって?…そう…そうだったの…。
私の名前はアン。『ストロベリー・フィールズ』の戦士よ。
…ねえ、ジロジロ見ていないで早く助けてよ…お願い…。」
アン「あのね、女神を復活させるには『6つの宝玉』が必要なの。
6つの宝玉は、ドラゴンナイト達が一つずつ持っているわ。
ドラゴンナイトは、各階に一人づついて、その階を守っている存在なの。
そうそう…私ね、あなたにお願いがあるの…あなた、とっても強そうだし…。
実は、もう一人の仲間の戦士が捕らわれているの…。
…お願い…その仲間も助けてちょうだい。
その仲間が捕らわれいる場所はね…北の方にある拷問部屋なの。
ただし、拷問部屋に入るには、合言葉が必要なの…。
…いい?合言葉は、『悪は最高!!』よ。
じゃあ…お願いね…私は宝玉の情報を王女様にお伝えしないと…。
…そうそう…それとね、この階にはどうしても入れない部屋があるという話しよ。
…何か仕掛でもあるのかしら…あ、急いでお城に戻らないと…じゃあ、頼んだわよ!!」
タケル「お、おい…。あーあ…喋るだけ喋って、行っちまいやがった…。」
オーク「誰だ?…お楽しみの最中に…。な、なんだ!?…お前は人間だな!!」
(マスターオーク6体との戦闘)
女の子「…ありがとう…でもあなたはだあれ?」
タケル「俺の名前はタケル…
あなたの国の女王様に頼まれて、この塔に潜入したんだ。」
女の子「え?王女様に女神を救うように頼まれたですって?
…そうだったの…じゃあいい事を教えてあげる。」
タケル「…も、もしかして大人の世界を教えてくれるとか…?」
女の子「バカな事を言っていないで、早くロープを解いてよ。」
女の子「私の名前はアニーって言うの。ストロベリーフィールズの戦士よ。
あのね、いい事って言うのはね…。
この塔の中央にエレベーターがあるの。
あのエレベーターは、ドラゴンナイトの総統が創ったものなの。
あのエレベーターに乗るには許可証がいるのよ…
なんでも、この塔のどこかに許可証の発行所があるそうよ。
え?発行所なんてどこにもないですって?…この階にあるとは限らないじゃない。
もちろん上の階に行くには、階段でも行けるわ…
でもね、2階に行く階段は隠されているの。
でもね…階段は塔の最上階まで繋がっていないという噂よ。
いい?…2階に続く階段わね、
私達がいる場所から西の方向に柱が8本ある部屋があるわ。
そこの部屋の入口を入って、北西の柱に隠された扉があるの。
その扉を開ければ、2階に続く階段があるわ。
…ふう…私はお城に戻って、王女様にドラゴンナイトの情報をお伝えしないと…。
いい?北西の柱よ?…じゃあ、私は行くわ。」
隠された階段を見つけて2階へ。
1階から2階へ移動すると、ドライブ2のディスクを入れ替える必要があるため、
若干面倒である。
(ディスク入れ替えは4階から5階でも発生する)
【1階で遭遇するモンスター】
アンバー・バルク
ゴブリン
ガスクラウド
エビル・ソルジャー
コボール
ゾンビ
マスターオーク
タケル「あれ?…な、なんだ?」
女の子「きゃー!!助けてっ!!」
タケル「おい!!そこのオーガロード!!
そのいたいけな少女をどこに連れて行こうって言うんだ!!」
オーガロード「なんだ貴様は…人間の分際で俺に文句を言うつもりか?
俺はこの女をドラゴンナイト様の所に連れて行く途中だ…邪魔をするな!!」
女の子「助けてーっ!!痛いの嫌ーいっ!!」
オーガロード「へっへっへっ…人間の女の叫び声は、何度聞いても飽きないな。」
タケル「よーし、待っていろよ…さっそく助けてやらあ。」
オーガロード「助ける?俺をか?
…まさか、この女を助けるつもりじゃないだろうな…
はっきり言って10年早い!!」
タケル「10年早いかどうか、確認してやるぜっ!!」
(オーガロード6体との戦闘)
女の子「…ありがとう…私の名前はメル。
私ね、一階のドラゴンナイトの所に連れて行かれたんだけど…。
ドラゴンナイトが留守だったみたいで、
二階のドラゴンナイトの所に連れて行かれるところだったの。
タケル「は、鼻血が出そう…。」
メル「何か変な事を考えていない?…なんで鼻を押えているの?」
タケル「え?…ああ…いや…その…。」
メル「ねえ…こんな格好でいるのは恥ずかしいわ…早く助けて…。」
タケル「…なんかおかしい気もするけど…。」
メル「…どうしたの?私を助けてくれたんじゃないの?」
タケル「そうだよな…俺は正義の味方だったっけ…。」
メル「きゃっ!!…ちょっと!!どさくさに紛れて体に触らないでよ!!」
タケル「だって…ロープを解く為には、体に触らなきゃ無理だって…。」
メル「あ…いや…ばか…そんな所を…。」
メル「もう…いや…汗をかいちゃったわ。
…え?ドラゴンナイトの部屋に入る時に、何かオーガロードが言わなかったかって?
…そうそう、ドアの前に立ったら、どこからか声が聞こえてきてね。
確か『悪しき心、悪しき魂』とか言っていたわね。」
タケル「悪しき心、悪しき魂…か。」
メル「とにかく、助かったわ…あなたってとっても強いのね…私、感心しちゃった…。
さてと…私は今までに得た情報を王女様にお伝えしないと…。
じゃあ…お互いに命があったら、また会いましょうね。」
ドラゴンナイト「誰だ?…私に何か用か?ん?…貴様は人間じゃないか!!
ここは人間の来る所ではないぞ!!」
タケル「宝玉をこちらに渡してもらおう。」
ドラゴンナイト「…バカな事を…
この宝玉はドラゴンナイトの総統閣下からお預かりしている大切なものだ。」
タケル「…もとはと言えば、ストロベリーフィールズのものだったはずだ。」
ドラゴンナイト「…そうか…お前はあの女の国に雇われた戦士ってわけか…そうか。
…ならば、話しをする時間すら惜しいわ!!こうしてくれる!!」
ドラゴンナイトはレッドドラゴンに乗り移った!!
(レッドドラゴン1体との戦闘)
ドラゴンナイトを倒したあなたは、赤い宝玉を取り戻した!!
不思議な事に、宝玉を手に取った瞬間、宝玉はあなたの手から消えていき…
心の中に誰かが呼びかけてきた。
女神「…ありがとう…やっと一つ目の宝玉を取り返す事が出来ました。
…宝玉はあと5つあります…お願いです…5つの宝玉を取り戻して…。」
あなたは足元に紙切れが落ちているのに気がついた。
タケル「何だ?これは?えーと…なになに…。
『このメモを見た人、助けて下さい!!私はうずまきの中にいます。
私は西の壁を通り過ぎた!!ダイヤルの番号は1175…。』
ここで切れている…うずまき?…西の壁?…ダイヤル?
タケル「おや?…これは…?なんだ?…このイヤリングみたいな物は…
何かの約に立つような気がするぞ…。」
あなたは『悪のイヤリング』を手に入れた。
タケル「…これは…何だ?…きれいだな…。
金色に輝く木の葉か…一応もらっておこう。」
あなたは『金の木の葉』を手に入れた。
ダイヤルのついたドアがある。
タケル「そうだ…渦巻きの中で、西の壁を通り抜け、ダイヤル…。
えーと…番号は確か1175だったな…。」
ガチャリ!!という音と共にドアの鍵が開いたようだ。
ドアを開けた途端、あなたの目に二匹のリザードマンが飛び込んできた。
リザードマン「おい、貴様!!どうやって入ってきだんだ!!
我らはドラゴンナイト様の命によって、この人間の女を取り調べている所だ…
邪魔をすると…。」
タケル「邪魔?…邪魔はしないぜ…ただ、あんた達に死んでもらうだけさ!!」
リザードマン「我らと、戦うというのか?…はっはっはっ!!聞いたか兄弟!!
…人間の割には冗談が上手だな。」
タケル「冗談かどうか、戦ってみればわかる事さ!!」
(リザードマン6体との戦闘)
タケル「ふう…やっつけたぞ…。」
タケル「…ひどい事をするなあ…体中が傷だらけだぜ…。おい…大丈夫か?
…あれ?気を失っているようだな…。」
タケル「よし…抱き起こして…と。おい…しっかりしろ!!」
女の子「ん…んん…。」
タケル「大丈夫かい?」
女の子「あ、あなたは…?」
タケル「俺は『タケル』って言うんだ…ストロベリーフィールズの王女に頼まれて、
女神を救う為にこの塔で戦っているんだ。」
女の子「まあ、王女様に!?…そうだったの…。」
女の子「…どうもありがとう…このまま殺されると思っていたのよ。
隙を見て、のろまなオークの腰のベルトにメモを挟んだのよ…。
私の名前は『シオン』って言うの…これでもストロベリーフィールズの戦士なの。」
タケル「ところでここで何を?」
シオン「私だって好き好んで、こんな所にいたわけじゃないわ…
ここは取調べ室なのよ…。
ドラゴンナイトの手下達にしつこく聞かれたわ、宝玉の事を喋れって…。」
タケル「そうか…そうだったのか…
でも、よくオーク達のモンスターの言葉がわかるな。」
シオン「モンスターの中には、私達人間の言葉を喋る奴もいるわ
…それに、喋れないモンスターは私の耳に変なイヤリングをつけたの。」
タケル「イヤリング?…もしかしてこれかな?」
シオン「…そう、それよ…どこで見つけたの?」
タケル「この階にある倉庫で見つけたんだ…
そうか、このイヤリングを耳につければ、モンスターの言葉がわかるんだ…。」
シオン「私の使命は、この塔にあるエレベーターの許可証を奪う事だったの…
あの許可証さえあればこの塔の中を自由に移動できるのよ。」
タケル「許可証は発行所にあるって聞いたけど…。」
シオン「発行所は3階にあるっていう噂よ…でも、私はもう行く事ができないわ…。」
タケル「まっかっしっなっさっいっ!!」
シオン「本当に?…ありがとう!!
…じゃあ、私は今までの事を王女様に報告してくるわ。」
タケル「わかった…そうか…許可証の発行所は3階にあるのか…。」
あなたはドアを少しだけ開けた…
中を覗くとオークとオーガが何か話しをしている。
タケル「よし…イヤリングを耳につけて…と。」
オーガ「お前はアホか!!何度言ったらわかるんだ?」
オーク「しゅ、しゅいましぇん…。」
オーガ「いいか…もう一度言うぞ…2階のドラゴンナイト様の部屋の質問の答えは?」
オーク「えーと…えーと…。」
オーガ「アホ!!ついでにもう一度アホ!!…何度言ったらわかるんだ!!」
オーク「しゅ、しゅいましぇん…。」
オーガ「いいか、合言葉を間違えるとだな…電撃が走って、お前なんかイチコロだぞ!!」
オーク「は、はい…。」
オーガ「いいか、あと一度しか言わないぞ…
答えは『世界の滅亡、暗黒の時代』だ。わかったか?」
オーク「え、えーと…せせせせせせせ。」
オーガ「ばっかもん!!俺に同じ事を何百回言わせたらわかるんだ!!」
オーク「しゅ、しゅいましぇん…。」
タケル「そうか…この階のドラゴンナイトの部屋の質問には
『世界の滅亡、暗黒の時代』と答えればいいのか…。」
あなたはそっとイヤリングをはずし、ドアを閉めた。
ドラゴンナイト「お前は誰だ…?人間が私に何の用だ…。
なんだ…その敵意をもった目は…無礼であろう。」
タケル「宝玉をこちらに渡してもらおう。」
ドラゴンナイト「宝玉だと?…バカな事を…。
この宝玉はドラゴンナイトの総統閣下からお預かりしている大切なものだ。」
タケル「それは、ストロベリーフィールズを守っている女神の物だ…返せ!!」
ドラゴンナイト「返せだと!!…この私に返せだと!!
…そんなに欲しいならば、この私を倒して奪ってみれば良かろう…。」
ドラゴンナイトはブルードラゴンに乗り移った!!
(ブルードラゴン1体との戦闘)
ドラゴンナイトを倒したあなたは、青い宝玉を取り戻した!!
不思議な事に、宝玉を手に取った瞬間、宝玉はあなたの手から消えていき…
心の中に誰かが呼びかけてきた。
女神「…ありがとう…やっと二つ目の宝玉を取り返す事が出来ました。
…宝玉はあと4つあります…お願いです…4つの宝玉を取り戻して…。」
【2階で遭遇するモンスター】
オーガロード
タイタン
アンデット・ファイター
エビルシーフ
リザードマン
クリエイチャー
ゴーゴン
マーシュ
サーチャー・オブ・ソウルズ
小さなオークがモゾモゾと動いている。
タケル「なんだ…やけに小さいオークだなあ…。」
あなたは剣を抜きオークに襲いかかった!!
オーク「…きゃあ!!」
タケル「き、きゃあ!?」
オーク「きゃあ、きゃあ!!」
タケル「きゃあ、きゃあ!?」
オーク「きゃあ、きゃあ、きゃあ!!」
タケル「なんだ、このオークは女の子みたいな声を出しやがって。」
オーク「私はモンスターじゃないわ!!ストロベリーフィールズの国の戦士よ!!」
タケル「た、確かにこの白い胸は…モンスターじゃないような…???」
オーク「当たり前でしょう?こんなかわいいモンスターがいるわけないじゃない!!」
タケル「…そうだよな、ピンクの乳首を持ったオークなんて聞いた事がない。」
オーク「…そうよ、ピンクの乳首を持った…ちょっと!!どこを見ているのよ!!」
タケル「乳首です。」
オーク「そんな所を見ている。ヒマがあったら、助け起こしてよ。」
女の子「私は正真正銘の人間です。名前はルル。
ストロベリーフィールズの王女様の命を受けて、この塔に潜入し、
6つの宝玉を奪おうとしているのです。」
タケル「その女戦士が何でそんな姿に…?」
ルル「ドラゴンナイトは強いし…どうしようかと迷っていたら、
この階の小さな部屋で変な彫像を見つけたの。
それに触れたとたんにヌイグルミを着るように体が変化して、
オークに変身してしまったの…。
たぶんモンスター達が人間に化けて、人間の世界に侵入する為の道具みたいですね。」
タケル「なるほどね…逆に人間が触ると、モンスターに変身してしまう訳か…。
そうか…その彫像の所に行って、触れればいいのか…。」
ルル「ただ触っただけじゃ駄目みたいです。今は無くしてしまったのですが、
その時私は2階で見つけた金色に輝く木の葉を手に握っていました。」
タケル「金色の木の葉っていうと…この事かな?」
ルル「そうです…それです!!その木の葉を握って、
彫像を触ったら、こんな姿になってしまったのです。」
タケル「でもさう…キミは一生、そんな姿でいる訳?」
ルル「バカな事を言わないで下さい…
不思議な事に、この姿でいられるのは、この3階にいる時だけみたいなんです。
階段を使って他の階に行くと、自然と姿は戻ってしまいました。」
タケル「そうか…なら、モンスターの姿になっても大丈夫だな…。」
ルル「なんて、あなたがモンスターになったところを想像すると不気味ねー。」
タケル「大きなお世話だよ…。」
ルル「私はこれからこの階の事をもう少し調べて、王女様に報告しないと…じゃあね。
あ、そうそう…もう一人、この階で女の子を見かけなかった?
私と一緒に行動していたんだけど…途中ではぐれてしまって…。
…見かけたら、ルルが捜していたって言ってちょうだい…今度こそ本当にじゃあね!!」
部屋の隅に半分がドラゴン、半分が人間の姿をした彫像がある。
タケル「よし…木の葉を握って…彫像に触れて…と。」
その途端、あなたは激しい目眩に襲われた…
気がつくと、あなたは醜いオークに変身していた。
タケル「げげげっ!!…これが俺か…
あんまり気分のいいものじゃないな…。」
インプ「…見かけないオークだな…何か用かい?え?…衛兵になりたいって?
…うーん…体格は結構良さそうだが、剣の腕は…。」
タケル「ちょっと見ていて下さい…。よっ!!…はっ!!…とっ!!」
インプ「おおおっ!!これは素晴らしい剣の腕だ!!…よし、良いだろう…
この推薦状を持って、傭兵訓練場に行ってくれ…なーに、形式的な事さ。」
トロール「ん?またお前か…。なに?…推薦状を持ってきた?どれどれ…
よーし、良いだろう…衛兵にしてやるぞ。
仕事は簡単だ、この塔の中をウロウロしている男の人間を見たら、叩き殺す。
女の人間を見たら捕まえる…それだけの事さ。」
タケル「も、もう良いんですか?…訓練所って言うくらいだから…。」
トロール「お前さんみたいな新米には、それで十分だ…
大きな口叩きたかったら、この仕事を5年はやって生き残れた時だな。」
ゴースト「なんだ…またお前か…。ん?…衛兵になれたって?…それがどうした?
衛兵なんて、少しばかり腕がたてば誰にでもなれるものだ…
そんな平凡な奴に大切な許可証を渡せないよ。」
ロール「ん?またお前か…。なに?
…優秀な衛兵になるにはどうしたらいいかって?
そりゃあここで試験を受ける事だな。
なーに、試験って言っても筆記試験をするわけじゃない。
うちは実戦で試験をするのさ…お前にはまだ早いと思うがね。
なに?…その試験を受けたいだって?…死にたいのかい?お前さんは?
…そうか、そこまで言うのならいいだろう…ただし、責任は持たんよ…
それじゃあ、簡単にルールを説明しよう。
いいかい?これから5組の試験管と戦ってもらう。
…その試験官達を全て倒したら、晴れてお前は上級衛兵となる事ができる。
(ゴブリン6体と戦闘)
(マスターオーク6体と戦闘)
(オーガロード6体と戦闘)
(リザードマン6体と戦闘)
(トロール6体と戦闘)
トロール「す、凄い腕をしているな…よし、良いだろう…
これをオレベーターの発行所に持っていきな。
…きっとエレベーターの許可証を発行してくれるだろう…
その許可証がお前を上級衛兵として証明してくれる。
さあ…ここにはもう用はないはずだ…
俺は新しい試験官を捜さなくちゃならんからな…。」
ゴースト「なんだ…またお前か…今度は何の用だ?
ん?…これは…上級衛兵認定書だって!?
そうか…わかった…これがエレベーターの許可証だ…ほら、持っていきな!!」
ガーゴイル「…ん?…またお前か…。
ここは特別な部門だよ…優秀な衛兵しか受講できないよ。
これは…エレベーターの許可証じゃないか…
そうかそうか、お前は上級の衛兵だったのか。
いいか…ここでは人間の女の子の拷問の仕方を専門に教えているんだ…
人間の女の子をイジメるにはだな…。
…こうして、こうやって、こうすればいいのさ…そうだ!!
君はまったく運がいい!!…この建物の裏に調教室がある。
その調教室に、捕らえたての女の子がいるからな…
その子を上手く調教できたら卒業証書をやろう。
…さっきも上級衛兵が2人ほどきて、もう調教をしている最中だとは思うが…。
…とにかく習うより慣れろだ…ほら、これが調教室の鍵だ。」
ミノタウロス「…ん?見かけないオークだな…貴様も上級衛兵なのか?
…まずは俺が調教してやる…お前はそこで待っていろ。
へっへっへっ…おじょーちゃん…痛いのは嫌いかな?
いて…いてててて…あれ?何で俺が痛くなるんだ?
お、おい!!・・お前はいったい何をしているんだ?
・・剣で俺の背中をグリグリするなんて・・気でも違ったのか!?」
(ミノタウロス6体との戦闘)
女の子「きゃー!!汚ならしいオーク!!私に近付かないでっ!!」
タケル「あ…そうか…俺はオークの姿をしていたんだっけ…。
…俺はオークじゃない、人間さ…。」
女の子「そんな事言っても信じるわけがないでしょ?」
タケル「本当さ…ルルを知っているだろう?」
女の子「ルル?…どうしてモンスターのくせにルルの名前を知っているの?」
タケル「だから、俺は人間だって言っているじゃないか…
それに俺がオークだったら、こいつらを殺すわけがないだろう?」
女の子「…そう言えばそうね…わかったわ、信じてあげる。
…助けてくれてありがとう…えーと…。」
タケル「俺の名前はタケルって言うんだ。」
女の子「タケルさんね…私はジェーン。」
タケル「俺はストロベリーフィールズの王者に頼まれて、
女神を救うためにこの迷宮に侵入したんだ。」
ジェーン「…じゃあ、その勇気ある剣士さん…鎖を解いてくれないかしら?」
タケル「ああそうか…忘れていた…。」
ジェーン「手首が痛くてしょうがないの…早くして…。」
タケル「…しかし、下から見ると…凄いアングルだなあ…。」
ジェーン「ちょっと!!…変な所を見ないで下さい。」
タケル「さってっとっ!!…鎖を解いてあげよう。」
ジェーン「そうそう…あなたにいい事を教えてあげる。
この塔のどこかに武器庫があるという噂よ…その中には伝説の鎧があるそうよ。
あとね、この階のドラゴンナイトの所へ行くには、
水路の部屋の隣のドアから入って、電撃の部屋の中を潜り抜けないといけないわ。
いい?ドアを入って、まっすぐ、右、まっすぐ、右、
左、まっすぐ、左、まっすぐ、まっすぐ、よ。
ドラゴンナイトの質問の答えは、『愛、幸福、涙、神』よ。
私はもう戦う事が出来ないわ…お願い、私達の為にも宝玉を取り返してちょうだい。
じゃあ、私は城に戻るわ…大丈夫、お城に戻るくらいの体力は残っているから…。」
ドラゴンナイト「…ほう…珍しい客が来るもんだ…。
人間がここに来るとはな…どうやって合言葉を知ったのだ?
そうか…お前だな…この塔に侵入し、
我が輩下を暗黒の塵にしている人間というのは…。」
タケル「宝玉をこちらに渡してもらおう。」
ドラゴンナイト「はっはっはっ!!なんて勇気のある人間だ!!」
タケル「笑いたければ笑え!!…とにかく宝玉を返してもらおうか。」
ドラゴンナイト「…宝玉が欲しければ、力で奪えば良かろう…。
お前達人間は。戦う事が大好きなのではなかったのか?…はっはっはっ!!」
ドラゴンナイトはグリーンドラゴンに乗り移った!!
(グリーンドラゴン1体との戦闘)
ドラゴンナイトを倒したあなたは、緑の宝玉を取り戻した!!
不思議な事に、宝玉を手に取った瞬間、宝玉はあなたの手から消えて行き…
心の中に誰かが呼びかけてきた。
女神「…ありがとう…やっと三つ目の宝玉を取り返す事が出来ました。
…宝玉はあと3つあります…お願いです…6つの宝玉を取り戻して…。」
【3階で遭遇するモンスター】
ゴースト
レンジャー
アンデッド・ケンタウロス
バーバリアン
ドラゴンメン
ジェネリー
インプ
イリデセンス・ファイター
グリーンドラゴン
壁にイタズラ書きがしてある。
『ドラゴンナイト総統の命により、ホワイトソードを柱の中に隠した。
さすがのドラゴンナイト総統もホワイトソードだけは、
闇に葬り去る事が出来なかった…。
しかし、どこの柱の中に隠したかを忘れてしまった!!
自分で仕掛けた電撃の罠が怖くて、捜す事すら出来ない…。
ああ…総統のチェックが怖い!!…ホワイトソードを見つけた方は、
5階のデーモンシティ、鍛冶屋のドワーフまで
もちろん、総統には内密にしておいてね。』
タケル「な、なんだ?こりゃ!!」
柱の中には、白く輝く剣が無造作に置かれている。
あなたは、ホワイトソードを手に入れた!!
タケル「これがドラゴンナイト総統ですら、闇に葬り去れなかった剣か…。
…でもなんか、変に軽いし、切れ味もよく無さそうな剣だなあ…。」
不気味な雰囲気の部屋の中央には、青い色をした石棺が置いてある。
タケル「…気味の悪い部屋だなあ…。
ん?…石棺のフタに赤い石がはめ込まれているな・・。
…女神の宝玉じゃないな…いったい何なんだ?
この石棺は…何か中に入っているのかな?」
あなたは青い色をした石棺のフタを動かそうとしたが、ビクともしない。
タケル「…ふう…あきらめるか…。」
不気味な雰囲気の部屋の中央には、赤い色をした石棺が置いてある。
タケル「今度は赤い石棺か…いったい何なんだ…?
ん?…石棺のフタに今度は青い石がはめ込まれているな…。
ん?…赤い石棺に青い石…青い石棺に赤い石…そうか!!
…よし、この青い石を取ろう…。」
あなたは青い石を手に入れた!!
赤い色をしたドアがある。
鍵がかかっていて明かないようだ。
タケル「鍵穴もないようだし…変なドアだなあ…。」
不気味な雰囲気の部屋の中央には、青い色をした石棺が置いてある。
タケル「よし…赤い石を取って…変わりに青い石をはめて…と。」
あなたは青い石を石棺にはめ込み、変わりに赤い石を手に入れた!!
不気味な雰囲気の部屋の中央には、赤い色をした石棺が置いてある。
タケル「よし…今度は赤い石を石棺にはめ込んで…と。」
あなたは赤い石を石棺にはめ込んだ。
するとどうか遠くの方で、鈍い音がしたような気がした。
赤い色をしたドアがある、鍵はかかっていない。
石のテーブルの上に女の子が裸で寝かされており、
その周りには果物が並べられている。
そしてその周りでは何匹かのデーモンが酒を酌み交わしながら談笑している…。
タケル「なんだ?…宴会でもやっているのか?」
一匹のデーモンがあなたに気がついた。
デーモン「ういーーーっ…ひっく!!お、お前は誰だ?
…人間じゃないか…ひっく!!ひっく!!…こ、こいつはもしかして…
ドラゴンナイト様を倒した人間じゃないのか?
こりゃあいい…こいつを殺して…4階のドラゴンナイト様の所に首を持っていけば…
うひゃひゃひゃひゃ…。」
(デーモン6体との戦闘)
タケル「…モンスターのくせに、いっちょ前に酒を飲みやがって…10年早い!!」
女の子「…ありがとう…危なくお避けのおつまみになる所だったわ…。
私の名前はラーラ…ストロベリーフィールズの優秀な戦士よ。」
タケル「優秀な戦士?」
ラーラ「…今、笑ったでしょう?…私だってけっこう強いのよ…
でも、あなたの方がもっと強そうね…。」
タケル「ところで…この階のドラゴンナイトの部屋の合言葉を知らないかな?」
ラーラ「…え?ドラゴンナイトの部屋に入る為の合言葉ですって?
人に物を尋ねたかったら…まず、この状態を何とかしてよ…。
ううん…知らないわ…ごめんなさい。」
ラーラ「え?なんですって?
…何も知らないのなら助けに来なければ良かったですって?
…随分な事を言うのね…。
私だって、ただこの塔の中をウロウロとしていたわけじゃないのよ…。
さっきデーモン達が、お酒を飲んでいる時に聞いちゃったんだけど…。
この階の柱の中に不思議な剣が隠されているそうよ。
で、そのデーモンも興味半分に捜してみたんだけど、電撃のワナが仕掛けられていて、
とうとうあきらめてしまったんですって。
でもね、剣は見つからなかったけど…何か面白いイタズラ書きを見つけたそうよ。」
タケル「…イタズラ書き?」
ラーラ「そう…何て書いてあるのかは聞き取れなかったけれど…。
そうそう…そんな事よりね、この部屋の奥にもう一人女の子が捕まっているの。
その子もね、私と同じようにお酒のおつまみになる運命だった子なの。
その子だったら、ドラゴンナイトの部屋の合言葉を知っているかも…。
…私は町に戻って、王女様に今までの事を報告しないと…。
モンスターに体中舐められてベタベタだわ…早くシャワーも浴びたいし…。
…何を呆れた顔をしているのよ…じゃあ、奥の女の子の事は頼んだわよ…じゃあね!!」
タケル「…あーあ、喋るだけ喋って行ってしまった…だから女の子は嫌なんだ…。」
食料庫の中では、バーサーカーが女の子を料理しようとしている。
女の子「きゅあああ!!助けてっ!!」
バーサーカー「へっへっへっ…
これからこのバーサーカー様が料理してやろうというのに、
助けてっ!!はないだろう…。」
タケル「…お前は自分の足でも食べてろよ。」
バーサーカー「…ん?…誰だお前は?お楽しみの邪魔をする気か?
…どうも外が騒がしいと思ったら、お前だったのか…デーモン達はどうしたんだ?」
タケル「そんな事はどうでもいいだろう?
…そんな事より自分の未来を考えたらどうだい?」
バーサーカー「な、生意気な人間だな!!よーし、こうしてやるっ!!」
(バーサーカー6体との戦闘)
女の子「…どうもありがとう…危なく生き造りになる所だったわ…。
…とこでラーラは?
…そうなんだ、あなたがもう助け出したのね…良かった…。
私の名前はレイラ…ストロベリーフィールズの戦士なの。
ねえ…あなたはいったい誰なの?」
タケル「俺は…ストロベリーフィールズの王女に頼まれた…
まあ、雇われ戦士ってところかな。」
レイラ「珍しいわね、王女様が男に頼み事をするなんて…
とにかく味方って事よね…。
味方だったら…このポーズを何とかしてよ…お願い。」
タケル「ところで…この階のドラゴンナイトの部屋の合言葉を知らないか?」
レイラ「そうそう…その情報を王女様にお伝えしようと、
お城に戻る途中で、捕らえられてしまったの。
この階のドラゴンナイトの部屋の合言葉はね…。
…あら?…何だったかしら?」
タケル「…おいおい。」
レイラ「…そうだわ!!『悪の化身、全能の神』だったような…。」
タケル「…電撃を受ける俺の身にもなってくれよ…。」
レイラ「…そう、絶対にそうだったわ…。」
タケル「なんか不安だな…。」
レイラ「ねえねえ、お願い!!ドラゴンナイトをやっつけてちょうだい!!」
タケル「もともとそのつもりで合言葉を聞いたんだけど…。」
レイラ「…よかった…これで私は安心してお城に帰れるわ…。」
タケル「たまには一緒に戦うわ!!とか言ってくれてもいいと思うけど…。」
レイラ「…私はモンスターにいじめられて疲れているのよ。」
タケル「俺だって、たくさんのモンスター達と戦って疲れているさ。」
レイラ「…あなた男でしょう?…頑張ってよ。」
タケル「勝手だなあ…もう…。」
レイラ「…とにかく頑張ってね!!…私は街の中の自分の家で、
くつろぎながらあなたの事を応援しているわ。」
タケル「…なんてやつだ。」
レイラ「冗談よ…とにかく、あなたの無事を祈っているわ…じゃあ!!」
青い色をしたドアがある、鍵はかかっていない。
ドラゴンナイト「…誰だ?…せっかくのくつろぎの時間を邪魔するやつは!?
…何か用か?…宝玉の使い方でもわかったのか?
…な、なんだお前は!!人間じゃないか…どうして人間が…?」
タケル「宝玉をこちらに渡してもらおう。」
ドラゴンナイト「宝玉をだと?…バカな事を…。
…ドラゴンナイトの総統が言っていた、要注意人物とはお前の事か?
タケル「宝玉そんな事はどうでもいい…とにかく宝玉を返せ。」
ドラゴンナイト「小癪な奴め…人間の分際で私に命令をする気か…?
…ならば私と戦って宝玉を取り戻すがよかろう!!」
ドラゴンナイトはイエロードラゴンに乗り移った!!
(イエロードラゴン1体との戦闘)
ドラゴンナイトを倒したあなたは、黄色の宝玉を取り戻した!!
不思議な事に、宝玉を手に取った瞬間、宝玉はあなたの手から消えていき…
心の中に誰かが呼びかけてきた。
女神「…ありがとう…四つ目の宝玉を取り返す事が出来ました。
…宝玉はあと2つです…お願いです…宝玉を取り戻して…。」
【4階で遭遇するモンスター】
オーガ
オーキッシュ・ジャイアント
ダークメイジ
ドラゴンゴースト
チューケイジ
ゴーレム
フロスト
スケルトン
デーモン
イエロードラゴン
ルナの母親「勇者様!!大変です!!ルナが…ルナが…。」
タケル「ルナ?…そう言えば姿が見えないなあ…。」
ルナの母親「ルナがモンスターに…さらわれてしまったのです!!」
タケル「な、なんだって!?」
ルナの母親「早く、娘を、娘を助けて下さい。
ああ、今頃どんな目にあっているのか。」
タケル「ちくしょう!!…モンスター達は町の中まで入り込んできたのか…。
もうグズグズしていられないぞ…よーし!!」
ルナの母親「あ…ちょっと待って下さい。」
タケル「え?…なにか?」
ルナの母親「実は…モンスター達が、娘をさらった時に落としていったものですが。」
タケル「…これは…鍵じゃないか…。」
ルナの母親「お役に立つかどうか…。」
タケル「なになに…デーモンシティか…そうか、この鍵があればきっと…。」
あなたは、デーモンシティの鍵を手に入れた!!
ルナの母親「お願いです…一刻も早く、娘を助け出して下さい…。」
モンスター「だめだめ!!あんたを入れるわけにはいかないよ!!
うちはまっとうな店なんだ!!人間はお断りさ!!」
モンスター「だめだめ!!あんたを入れるわけにはいかないよ!!
うちは真面目な店なんだ!!人間なんか入れたら、店を閉める事になっちまうよ!!」
ドワーフ「いらっしゃいま…に、人間だあ!!」
タケル「うるさい!!静かにしろっ!!」
ドワーフ「なんで、人間がこんな所に…?」
タケル「そんな事はどうでもいい…それより、これを見てみろ!!」
ドワーフ「…そ、それは…ホワイトソード…それをどこで?」
タケル「どうしてドラゴンナイトの総統がこの剣を隠したかを教えてもらおうか。」
ドワーフ「そ、そんな事を言ったら…俺は総統に跡形もなく消されてしまうよ!!」
タケル「ふーん…じゃあ俺がこの場で跡形もなく消してあげようか?」
ドワーフ「ひえーっ!!お助けをー!!…俺は確かに総統の手下だけど、
商人だから気が弱いんだよーっ!!」
タケル「さてと…剣を抜いて…と。」
ドワーフ「わ、わかったよう…血の気の多い人間だなあ…。
…その剣はドラゴンナイトの総統が俺の所を持ってきたんだ…
この剣を溶かしてしまってくれって…。
…でも、どんなに熱を加えても、叩いても、びくともしないんだ…
不思議な剣だよ…その剣は。
俺の所に持ってくるくらいだ…たぶん総統の力をもってしても、
その剣を葬る事が出来なかったんだろうよ…。
で、今度は俺に…その剣の事は誰にも言うな、4階の柱の中に隠してしまえって…。」
タケル「そうか…この剣はドラゴンナイト総統の唯一の弱点なのかも知れないな…。
ところで…ここ『デーモンシティ』に女の子が連れてこられなかったかい?」
ドワーフ「…女戦士は何人も連れて来られているみたいだけど…。」
タケル「戦士じゃなくて、普通の女の子だ。」
ドワーフ「ああ、そう言えば…
ローブを着た女の子が寺院の中に連れていかれていたな…。」
タケル「…寺院?」
ドワーフ「…いや、きっと俺の気のせいだ。」
タケル「ころやろー!!ちゃんと言えよっ!!」
ドワーフ「いててててっ!!乱暴な人間だなあ…わかったよ、言うよ…言うってばっ!!
北東の方向に寺院があるんだ…中に入って祭壇の前で
『ドラゴンナイト様、バンザーイ!!』と三回言ってみな。」
タケル「バンザイって言ってからはどうすればいいんだ?」
ドワーフ「言ってみればわかるよ…俺はもうあんたに何も教える事はないぜ。」
祭壇がある。
タケル「よし…あまり言いたくはないけれど…。
『ドラゴンナイト様、バンザイ!!ドラゴンナイト様、バンザイ!!
ドラゴンナイト様、バンザーイ!!』
鈍い音と共に祭壇が動き始め、祭壇の裏からドアが現れた。
ドラゴンナイト「…よく来たな!!」
タケル「ル、ルナ…!?」
ドラゴンナイト「…あっと!!それ以上近づいたら、この娘の命は無いと思え。」
タケル「ルナをどうするつもりだ…。」
ドラゴンナイト「はっはっはっ…この娘は寺院の娘だろう?
…宝玉の本当の力の意味を探り出そうと思ってな…
この娘ならきっと知っているに違いない…。」
タケル「だからルナをさらったのか…。」
ドラゴンナイト「お前らの国の女戦士は、ことのほか口がかたくてな…
でも、この娘ならワシの催眠術で…。」
タケル「宝玉の力の意味を知って、どうしようっていうんだ…。」
ドラゴンナイト「…知れた事よ…お前らの国を…
いや、世界中をドラゴンナイト一族で支配してくれるわ!!」
タケル「独裁なんて今時はやらないぜ…それに、俺がそんな事をさせない。」
ドラゴンナイト「…でかい口を叩くな!!お前が勝つ可能性は、
この娘が助かる可能性は無いと等しいという事だ。
つまり、どちらも0パーセントという事だな…はっはっはっ!!
それにな…こちらには寺院の娘という人質がいるんだ。」
タケル「情けないなあ…ドラゴンナイトともあろう者が、
人質をとらないと、たかが人間に勝てないなんて…。」
ドラゴンナイト「バ、バカな事を言うな!俺様は、はっきり言って強い!
人質なんぞいなくても、人間ごときに負けるわけがない!」
タケル「うそつき。」
ドラゴンナイト「な。なんだってえ!!…本当だぞ!!俺は強いんだ!!
そ、そこまで言うのなら、勝負してやろうじゃないか!!」
ドラゴンナイトはブラックドラゴンに乗り移った!!
(ブラックドラゴン1体との戦闘)
ルナの体がだんだんと下に降りてきた…。
タケル「ルナ…ルナ!!」
ルナ「ん…ん…。」
タケル「ルナったら…しっかりしろっ!!」
ルナ「ん…ん…。」
タケル「おい…しっかりしろったら!!」
ルナ「ん?…んん…ん?」
ルナ「きゃあーーーっ!!裸じゃないっ!!どうしてっ!!なんでっ!!
あ、あなたね!!私をこんな姿にしたのは!!」
タケル「ち、ちがうっ!!…俺はキミを…。」
ルナ「この変態っ!!チカンッ!!」
タケル「落ち着けっ!!キミはモンスターにさらわれてきたんだろっ!!」
ルナ「…あら…そう言えば、そうだったわ…じゃあ…。」
タケル「そうだよ…俺様がドラゴンナイトを倒して、助けたってわけさ。」
ルナ「そう…そうだわ…さらわれて来たのは私だけじゃないの!!
このデビルシティには、
私達の国の戦士達やフツーの女の子までさらわれてきているわ。
絶対に許せないわ!!お願い!!女の子達を助けて!!」
タケル「またか…どうして俺って物を頼まれやすいだろう…。」
ルナ「…噂によると『ポペポの館』っていう店は、
表向きは真面目な店をよそおっているけれど…。
…裏では随分と酷い事をしているらしいわよ…。」
タケル「…で、ルナはどうするんだい?」
ルナ「私は大丈夫…なんとか街に戻るから…。」
タケル「そうか…じゃあ俺も街に戻ろうかな。」
ルナ「駄目よ!!
あなたは、このデーモンシティに捕らわれている女の子達を助け出さないと。」
タケル「わかったよう…。」
ルナ「じゃあね…絶対に頑張ってね!!」
タケル「あーあ…走って行っちゃったよ…。」
モンスター「いらっしゃ…なんだ、またお前か!!うちは真面目な店なんだ…
人間はだめだって言っているだろう?さあ、他へ行ってくれ!!…しっしっ!!」
タケル「人間の女ならいいのかい?」
モンスター「え?」
タケル「だから…人間の女ならいいのかい?」
モンスター「…な、なんの事だい?」
タケル「ここに人間の女の子がいるって事は、わかっているんだ。」
モンスター「人間の女の子?…い、いるわけがないだろう。」
タケル「そうかい…じゃあ、遠慮なく入るぜ!!」
モンスター「え、衛兵のみなさーん!!」
(デーモン6体との戦闘)
店の奥では人間の女戦士がグール達に囲まれている…
どうやら、見世物になっているようだ。
グール「ね、ねーちゃん!!こっちを向いて!!うーん…その視線…たまんないねー。
人間の女の困った顔は、酒のつまみに最適だな。」
タケル「そんなに酒が美味いのかい?」
グール「そりゃあもう…ん?…お前は誰だ?」
タケル「俺かい?…俺は人間の男さ…酒のつまみにはならないだろうけど。」
グール「ひ、ひえーっ!!…みんなっ!!こいつを殺してしまえっ!!
(グール6体との戦闘)
女の子「助けてくれてありがとう…
ここでずっと働かされるくらいだったら、死んだ方がマシだったわ…。
私の名前はシーラ…。」
タケル「俺の名前は…。」
シーラ「知っているわ…勇者のタケルさんでしょう?
私達の国の女の子をたくさん助けてくれたんですってね…有名よ、あなたって。」
タケル「そ、そうかなあ…。」
シーラ「そんな事より…まずこの格好をなんとかして…。」
タケル「…お、おっきい胸…。」
シーラ「…ちょっと…どこを見ているのよ!!」
タケル「だから胸を…。」
シーラ「やだ…バカ…早く助けてちょうだい。」
タケル「わかったよう…。」
シーラ「あのねえ…ここの街の店で働かされているのは私だけじゃないわ…。
噂によると、予言者のオババの孫娘も、
このデーモンシティに連れてこられてしまったのよ。」
タケル「予言者のオババの孫?…あまり助けたくないような…。」
シーラ「…そんな冗談を言っていないで、ちゃんと助けてあげてちょうだい、
きっといい事があるわ。」
タケル「そんな事を言っても、顔も知らないのにどうやって…。」
シーラ「顔?…そうそう!!私、彼女の写真を持っているのよ。」
タケル「…へー、かわいいじゃない…あのバアサンからは想像も出来ない顔だな。」
シーラ「…その写真はあげるわ、頼んだわよ。」
タケル「ところで…彼女はどこに連れて行かれたのかな…?」
シーラ「えーとね…キャバクラ『おげまん』っていう所にいるはずよ。」
タケル「キヤバクラ『おげまん』か…。」
シーラ「そう…覚えた?」
タケル「でも…どうして、塔の中にこんな街があるんだ?」
シーラ「…ドラゴンナイト達ね、
この塔を拠点にして世界を破滅させようとしているわ。
だから、ただのダンジョンよりも、
もっと文化的な仕組みを必要としたんじゃないかしら?」
タケル「…なるほどねえ。」
シーラ「私は、この街の状態を王女様にお伝えしないと…じゃあ、頑張ってね!!」
…あ!!また行っちゃった…
どうしてみんな言いたい事だけ言っていなくなっちゃうんだよう。」
モンスター「いらっしゃいませいやっ…あれ?またあんたかい。
うちはね、ヤクザと人間…それとハデな服を来た人は入れないんだよ…
さあ、あっちに行ってくれ!!
え?人間の女の子だって?…そんなヤツはうちにはいないよ。」
タケル「入るよ。」
モンスター「しょうがないなあ…用心棒のみなさーん!!」
(スーパースケルトン3体、グール3体との戦闘)
店の中ではローブを着た女の子がホステスをしている。
女の子の足には、逃げられないように足枷がしてある。
そして女の子の横には、スケベそうなスケルトンが座っている。
タケル「あっあそこにいるのは、写真の女の子だ。」
女の子「スケルトンさん?この店は初めてなの?
…ごめんねー、名刺が切れているの…。あ、サンキュー!!ロクタンくださーい!!
ちょっと、駄目よー、ここはそうゆう店じゃないんだから…
あっ駄目!!服を取っちゃ駄目っ!!」
スケルトン「へっへっへっ…こりゃあいい店だ…じゅるじゅるじゅる…。」
タケル「にーちゃん、そこまでだ。」
スケルトン「ん?…誰だ邪魔をするのは?」
タケル「そーゆー事をすると、店を退場になるよ。」
スケルトン「ふ、ふん!!おーきなお世話だよ…そんな事より、あんたは誰だ?」
タケル「俺かい?…俺は人間で、ドラゴンナイト総統を倒しにきた人間さ。」
スケルトン「…そうかい…だったら確かにお楽しみは後だな…
お楽しみは、お前を殺してからだ!!」
(スーパースケルトン6体との戦闘)
女の子「助かったわ…これでやっと街に帰れる…。」
タケル「キミはストロベリーフィールズの予言者の孫娘なんだろう?」
女の子「え?…どうしてあなたがそんな事を知っているの?」
女の子「確かにそうよ…私は予言者の孫娘、名前はソーシャ。
そうそう、お礼にこれをあげる…
モンスター達もこれが何だかわからなくて、取り上げなかったの…。」
タケル「なんだ…これは?」
ソーシャ「それはね、『払いぐし』って言うの…
魔力の力を解いたりする道具なのよ。」
タケル「魔力を解く道具か…。」
ソーシャ「そてと…私は、街に戻るわ…
あなただったら、きっとドラゴンナイトの総統を倒せるような気がするわ…。」
ドアを開けると、なんと人間の女の子がデスジャイアントの客をとろうとしている。
デスジャイアント「ひっひっひっ…人間の女は久しぶりじゃのう…。」
女の子「いやっ!!やめてっ!!」
デスジャイアント「やめてっ!!と言われて、
やめられるくらいだったら苦労はせんわい…ひっひっひっ…。」
女の子「やだっ!!あんたみたいなやつ…。」
デスジャイアント「この嫌がる所がまた…いててててっ!!
こ、こらっ!!誰だっ!!お楽しみの邪魔をするやつは…。」
タケル「モンスターのくせに、人間の女の子を抱こうなんてフテー野郎だ。」
デスジャイアント「な、なんだキサマは…どこから入ってきた!!」
女の子「お、お願い…助けて!!」
タケル「はっはっはっ…任せなさい!!」
デスジャイアント「こ、このやろう…。お、俺にはなあ…用心棒がついているんだぜ!!」
タケル「それがどうかしたのか?」
デスジャイアント「い、言ったな!!よーし…用心棒のみなさーん!!」
(グール3体、スーパースケルトン3体との戦闘)
デスジャイアント「ひえーっ!!お助けっ!!もう人間の女を抱こうなんて思いませんっ!!」
タケル「とっとと消えろ!!」
女の子「ありがとう…もう少しで客をとらされる所だったわ…。
私の名前はマリア…これでやっとこの街から逃げ出せるわ。
…ねえ…ジロジロ見ていないで、ロープを解いて。」
マリア「ねえねえ…嘘か本当かわからないけど…
この街のどこかに『マッチ売りの少女』がいるんですって。
…その子もストロベリーフィールズの街の女の子なんですって…。
…なんでマッチなんか売っているのかしら…不思議よねえ…。」
タケル「マッチ売りの少女か…どこにいるんだろ。」
マリア「どこにいるって…マッチ売りの少女っていうぐらいだから…
暗い路地じゃないの?
そんな事より…あなたタケルさんって言うんでしょ?
…思ったよりもけっこういい男ね…。
…あなたの噂は聞いているわ…私達の国の為に戦っているんですってね。
…今度街で会ったら…いい事をしてあげようかしら?」
タケル「い、いい事…?」
マリア「…ふふふ…今、変な想像をしたでしょ?…やーね、スケベ、エッチ。」
タケル「な、なんだよう…。」
マリア「…照れちゃって…かわいいわね、あなたってけっこう純情なんじゃない?」
タケル「そ、そんな事…自分でわかるかよう…。」
マリア「そりゃそうよね…。さて…私はもう行くわ…本当にどうもありがとう…
また、街の中で会いましょう…。」
タケル「あれ?…なんか人の気配がしたけど…気のせいかな?」
女の子「あのー…。」
タケル「うわっ!!びっくり!!」
女の子「そこにいるのはオークさん?…それともコボルトさん?
…暗くてよく見えないわ。…ねえ、マッチを買ってくれないかしら?」
タケル「マ、マッチ!?」
女の子「買ってくれると、きっといい事があるわよ。」
タケル「そうか…何かの役に立つかも知れないしな…じゃあ、一つちょうだい。」
女の子「どうもありがとう…じゃあ、さっそく火をつけて…。」
タケル「は、鼻血が出そう…。」
女の子「ほーら…よく見えるでしょう?」
タケル「は、はい…。」
女の子「へえ…あなたってモンスターのくせに人間の言葉が上手ね。」
タケル「へ?…だって俺は人間だけど…。」
女の子「人間ですって!?…きゃあ!!本当だわ!!人間じゃない!!
きゃーーーーっっっ!!エッチ!!スケベ!!変態!!」
タケル「お、おい…俺は何もしていないって!!」
ひものモンスター「にいちゃん、ワシの大事な商品に何をアヤつけてまんねん。」
タケル「ア、アヤ?…さてはお前がこの女の子をこんな目にあわしているんだな…。」
ひものモンスター「それがどないしてケツかんねん!!…にいちゃん、勝負したろか?」
(グール4体、スーパースケルトン2体との戦闘)
女の子「いやーっ!!来ないでっ!!…人間の男の人には裸を見られたくなーい!!」
タケル「お、おい…逃げるなよ。」
女の子「自由にしてくれたのは感謝するわ…
でもね、私はこのゲームとは関係ない女の子なの。
だから、何も教えてあげられる事はないわ…じゃあね、バイバーイ!!」
タケル「…あーあ…行っちゃった…何なんだよ、あの女の子は…。」
タケル「・・なんだ?・・この水路にはフタがしてあるな・・。
そうか!!このフタを取れば水が出てくるに違いない!!
あ、あれ?・・取れないな・・どうしてだ?
うーん・・なんか、邪悪な力を感じるが。
そうか…予言者の孫娘にもらった『払いぐし』を使って…こう…」
あなたが『払いぐし』を振ると、
不思議な事に水路についていたフタが消えてしまった!!
タケル「やったー!!これで水が…あれ?出て来ないぞ?
水が出てこないのなら、あんなフタをしておく事もないと思うけど…
なんか変だな…。」
タケル「階段を使うと1階にワープするし、エレベーターは5階までだし。
あれ?そうか、考えてみれば、この水路も6階と繋がっているはずだよな。
よーし、試しにこの水路の中を・・。」
(塔の6階に移動)
【5階で遭遇するモンスター】
サブテラニアン
エルフドラゴン
アステロイド・エイリアン
チャンピオン・ケイオス
ウィングド・デーモン
グール
マスターニンジャ
デス・ジャイアント
スーパースケルトン
ストーム・ドラゴン
ふと上を見上げると、天井にポッカリと穴が開いており、空が見えている。
タケル「…何だ?この穴は…?」
部屋の隅に白く輝くヨロイが置いてある。
タケル「これは…凄いヨロイだな…。」
あなたは『ホワイトアーマー』を手に入れた!!
どこからともなく不気味な声が聞こえてくる…。
わが城を汚す者、全て地獄に落ちるべし…。
(レッドドラゴン1体との戦闘)
(ブルードラゴン1体との戦闘)
(グリーンドラゴン1体との戦闘)
(イエロードラゴン1体との戦闘)
(ブラックドラゴン1体との戦闘)
ドラゴンナイト総統「…おろかな人間よ…。なぜ、そこまで私にはむかう…?
人間は、そんなに善の生き物だと言うのか…?人間以外は、全て悪だと言うのか…?
…その考え方を持ち続けるならば、我らが世界を滅ぼさなくとも…。
いつの日かお前達の手で、この世界を滅ぼす事となるだろう…。
我々は、その手助けをしようとしているだけだ。
つまり我々は、お前達人間の協力者という訳だ…。」
タケル「…あんたの言っている事は、理屈にかなっていない。
なぜ、我々が自らの手で平和な世界を破壊すると言うのだ?
我々人間は、そこまで愚かじゃないぞ!!」
ドラゴンナイト総統「はっはっはっ!!
自分達を愚かだとは思わないその心が愚かな証拠。
己を知らない事は、破滅に繋がる…そうは思わないか?」
タケル「たとえお前の言う通り、自らの手で世界を破壊する事になったとしても、
今はその時ではない。少なくても、お前らの手で汚されるよりはマシだ!!」
ドラゴンナイト総統「そうか・・・ここまで言ってもわかってくれぬか…。
…どちらにしろ、お前はここで死ぬ…後悔するぞ?」
タケル「…俺は死なない…王女と約束をしたんだ…俺は絶対に死なないと…。」
ドラゴンナイト総統「…人間同志の約束など、
我々にとっては小石ほどの重みもないわ。」
タケル「…お前は悪の化身、人間の約束の重さがわかる訳が無いだろう。」
ドラゴンナイト総統「…どうやら、これ以上話していても無駄なようだな…。
私が血肉を分けた兄弟達を殺された恨み…今こそ晴らさん!!」
タケル「そう…望むところさ!!」
ドラゴンナイト総統「ま、待て…その剣は…。」
タケル「そうさ…お前が一番恐れている物だ…。」
ドラゴンナイト総統「…そ、その剣をどこで…。」
タケル「お前のかわいい仲間が、俺にプレゼントしてくれたのさ!!」
ドラゴンナイト総統「く、くそっ!!
…その剣を持っているからと言って、いい気になるな!!
…お前はただ、私と対等に戦う権利を得ただけの事だ!!」
タケル「…つまり、あとは俺の剣の腕しだいってところだな…よーし、いくぜっ!!」
ドラゴンナイトの総帥があらわれた!
【6階で遭遇するモンスター】
ドラコニアン
トゥーヘッド・ジャイアント
オーカス
サラマンダー
ウェイストランド・レイダー
マッド・デーモン
マスターデーモン
ハイ・リザード
インモラル・デーモン
テツヲ
ドラゴンナイト総統
ここに到達する直前にレベル上限の25に到達した。
また、ショップの装備も一番高いものを買った上で、
ダンジョン内でホワイトソードとホワイトアーマーを入手。
おそらく最強の状態で戦ったと思う。
女の子「…しっかりして…。お願い…目を開けて…。」
タケル「ん?…んん…。」
女の子「…大丈夫?」
タケル「大丈夫って…いてててて…。」
タケル「あれ?…ルナ?」
ルナ「…ルナじゃないわよ…もう、心配していたんだから…。」
タケル「心配って…ここはどこだ?…俺は確か塔の中で…。」
ルナ「…タケルさんはね、この町の広場に倒れていたのよ…
それで私が寺院に運んで来たの。」
タケル「だって俺は…ドラゴンナイト総統と戦っていて…いててっ!!」
ルナ「あ…まだ無理をしない方がいいわ…。」
タケル「ドラゴンナイトは?…女神は…?」
ルナ「…あなたが広場に倒れていた少し前にね…塔のてっぺんが真っ白に光ったの。
そうしたら…塔を覆っていた黒い雲がみるみるうちに晴れてきて…。」
タケル「じゃあ俺は…ドラゴンナイト総統を?」
ルナ「そう…あなたは勝ったのよ…凄いわ…。」
タケル「俺が…勝った…そうか…良かった…。」
ガクッ!!
ルナ「きゃっ!!…死んじゃ嫌っ!!」
タケル「・・・・・・・・・・。」
ルナ「…いやっ!!…だめよ…私、あなたの事が好きなのよ…お願い!!」
タケル「…本当?」
バシバシッ!!
ルナ「もう!!…冗談じゃ済まされないわよ!!」
タケル「いったーい…。」
ルナ「…そんな悪質な冗談をするくらいの元気があるんだったら、もう歩けるわよね?
さあ…王女様が待っているわ…行きましょう。」
タケル「いててて…ほっぺが痛い…。」
衛兵「おお!!勇者様!!…王女様がお待ちかねです!!」
タケル「…勇者様!?」
衛兵「そう…あなたは正真証明の勇者です。」
タケル「そ、そうかなあ…。」
衛兵「今度是非、剣の使い方を教えて下さい…手取り、足取り。」
タケル「て、手取り、足取り!?…そ、そりゃあいい!!」
ルナ「…フン!!モテていいわね!!」
タケル「いててててっ!!つねるなよっ!!」
ルナ「いいから…早く中に入って…私はここで待っているから…。」
タケル「へいへい…わかったよ…。」
王女「…待っていました。あなたのおかげで、この国にも平和が訪れました。」
タケル「ドラゴンナイトの総統は…?」
王女「ドラゴンナイトの総統は、ホワイトソードで魂を引き裂かれ、
朽ち果てたようです。」
タケル「そうですか…俺は勝ったんだ…。」
王女「私はあなたの勇気と力に敬意を表します…そして…私はあなたと出会い、
男に対する考え方が変わりました。…そして私は…。
・・・・・・・・・・。」
タケル「…そして?」
王女「…いいえ…なんでもありません。
…さあ、あなたとの約束を果たさなければなりません…。」
タケル「…約束?」
王女「…忘れてしまったのですか?
あなたが、この国を平和に戻してくれたら、願い事を一つ叶えてあげますって…。」
タケル「ああ…そうか、すっかり忘れていた。」
王女「私は…あなたのそうゆう所も好きです。」
タケル「…願い事ねえ…どうしようかなあ…。」
王女「何でもいいのですよ?」
タケル「…うーん…うーん…。…うーん…うーん…。…うーん…だめだ。」
王女「…どうしたのですか?」
タケル「…いや…何も思い付かなくて…。」
王女「あなたって…本当に無欲なんですね…。」
タケル「…そうだ…お願いがあったぞ!!」
王女「…なんですか?」
タケル「もう一度…もう一度、女神に会わせて貰えませんか?」
王女「女神に?」
タケル「ええ…もう一度会ってみたいんです。」
王女「そんな事でよろしいですか?」
タケル「ええ…お願いします。」
王女「…そうですか…ちょうど今、女神は蘇ろうとしています…。
…どうぞ、地下室へ…。」
王女「あなたが集めてくれたこの宝玉を台座にはめれば、女神が復活するはずです。」
王女「やっと、ストロベリーフィールズにも光が戻ってきます。」
タケル「あっ女神が…。」
暗闇の時は終わりを告げた…。
暗黒の雲がはれ、女神の塔からは再び水が流れ出し、大地を潤わせた。
死に絶えた町は息を吹き返し、町には笑い声が響きわたっている。
全てが昔のままの幸福なストロベリーフィールズに戻っていった。
人々はあなたの勇気と力を讃え、王女はこの国に留まるように勧めた。
壮絶な戦いを終えたタケルは、笑顔が溢れている町を見ながらぼんやりと考える。
…ここは桃源郷のようなところだ。
ここにいれば食べ物に不自由は無いし、町の人達は俺にとても親切にしてくれる。
みんなが俺を英雄のように扱い、ルナも俺をこの国に引き止めようとしている…。
俺はこの国で地位と名誉を与えられ、ここで一生幸福な人生を過ごす事になるのか…
それで本当にいいのだろうか…?
…いや…俺は、そんな生活を求めて旅立ったわけではない。
そう…俺が求めている物は…。
DRAGON KNIGHT STAFF
GAME DESIGN
MASATO HIRUTA
PROGRAM
ATSUSHI KANAO
GRAPHIC DESIGN
JUJURO
MASASHI KAWAGUCHI
GRAPHIC DESIGN
McMARN
HANCE
T KOBAYAKAWA
O
MUSIC DESIGN
OHSHIMA
T KOBAYAKAWA
DRAGON KNIGHT
1989 (c)elf
THE END
ゲームの構成は俺様が初めてプレイしたRPG「リザード」に似ていて、
経験値貯めの繰り返し作業も楽しく遊ぶ事ができた。
恐るべきはそんな1984年のRPG創世記のゲームよりも本作の方がシンプルである事だ。
最初に「作りはライトなので遊びやすい」と評したが、
ライトなのはシステム構成の事であって、
難易度自体は決して低くないゲームであった。
アダルトゲームとしてはどうか?塔の中で出会う女の子は、
みんなストロベリーフィールズの戦士であり、捕虜となった彼女らを救っていく。
そのときに裸にされているという事が多いわけだが、その描写もほとんどライトだ。
のちに家庭用ゲーム機移植された本作だが、
裸のグラフィックを全て無くしても成り立つぐらいである。
シナリオにおいては少し文章がくどい。
そのわりにはエンディングはあっさりだった。
せっかくだから、
助けた女の子全員と再会して言葉をかわすぐらいの描写はあっても良かったね。
なお、本作は初のRPGジャンルで登場したアダルトゲームではない。
本作の前年には
「カオスエンジェル」「ザ・タワー・オブ・ドラゴン」
といったタイトルが登場している。
では最初のアダルトRPGは何なのか?
1986年には「少女戦隊エンジェル」が出ているが、
あれをアダルトゲームと呼んで良いのかは審議が必要である。
また、1984年には「オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?」が登場しているが、
あれをRPGと呼んでいいのかは審議が必要であるw