ザ・キング・オブ・ファイターズ'97
(SNK)
1997.9.25発売/32000円/格闘
K・O・F Is Just Too H・O・T
KOFシリーズ4作目。
そしてストーリー的にはKOF'95から本作までが「オロチ編」という括りになっている。
選択キャラクターは29人。
前作から藤堂香澄、マチュア、バイス、ギース・ハワード、
ヴォルフガング・クラウザー、Mr.ビッグがリストラ。
前作で中ボスだった神楽ちづるが選択キャラに昇格。
また、97'スペシャルチームとして
山崎竜二、ブルー・マリー、ビリー・カーンが参戦しているが、
これはゲーム雑誌企画で複数の雑誌が人気投票を行って選出したものとなっている。
新規キャラは矢吹真吾、七枷社、シェルミー、クリス。
中ボスにツキノヨルオロチノチニクルフイオリ、
ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ、乾いた大地の社、
荒れ狂う稲光のシェルミー、炎のさだめのクリス。
(中ボスり5キャラは隠しコマンドで使用可能)
最終ボスにオロチが登場。
さらに隠しキャラクターとして
「KOF'94での草薙 京」を再現したキャラも登場している。
相変わらず、入れ替えや増員が激しくて勢いを感じるが、
全体的に厨二病感が増したキャラ編成というイメージ。
(当時まだ“厨二病”という言葉は無いけど)
何よりタクマ・サカザキに続き、
渋い親父だったMr.ビッグがリストラされたのはショックだった。
どんどん疎外されていく親父キャラ達。
親父キャラを外されてどんどん追加される女性キャラや美少年キャラ。
こうした現状を目のあたりにして、
親父キャラフリークは冬の時代を肌で感じたものである。
まあ、それはそれでオールスターのごった煮ゲームから、
KOFシリーズの色がついたゲームになってきたと言える。
本作からプレイスタイルを
「アドヴァンストモード」と「エクストラモード」の2つから選べるようになった。
この二つは主に回避ボタンの効力と、超必殺ゲージの溜め方が異なる。
アドヴァンストモードは、回避操作をすると緊急回避(KOF'96と同じ)をし、
超必殺ゲージを溜めるには必殺技を何度も使用する事が条件。
エクストラモードは、回避操作をすると避け動作(KOF'94と同じ)をし、
超必殺ゲージを溜めるには気合ポーズする事が条件となる。
シリーズ化している格闘ゲームではシステムが組み直される度に
前作との違いに賛否両論が生まれるのが通例なわけだが、
「両方用意したから好きな方で遊ぶといいよ」というわけである。
技が派手になっていく一方でアニメーションも細かくなり、
かなり感度良好なゲームとなっている。
必殺技コマンドが出やすく、初心者がガチャプレイをしても出るようになった。
2つのプレイスタイル、大量の選択キャラクターという事で想像がつくと思うが、
ゲームバランスは収拾がついていない。
ゲームバランスはもはや諦めてキャラゲーとして楽しむゲームと言うべきだろう。
キャラゲーの割には勝利会話が無かったり、
全体的にキャラ演出が薄口になっているのはチグハグだ。
バグが多い事でも有名。
【選択キャラクター一覧】
主人公チーム
草薙 京、二階堂紅丸、大門五郎
餓狼伝説チーム
テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ
龍虎の拳チーム
リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、ユリ・サカザキ
怒チーム
レオナ、ラルフ、クラーク
女性格闘家チーム
神楽ちづる、不知火舞、キング
キムチーム
キム・カッファン、チャン・コーハン、チョイ・ボンゲ
ニューフェイスチーム
七枷社、シェルミー、クリス
'97スペシャルチーム
山崎竜二、ブルー・マリー、ビリー・カーン
エディット専用キャラ
八神庵、矢吹真吾