ザ・キング・オブ・ファイターズ'95
(SNK)
1995.9.1発売/29800円/格闘
超対戦だ!チームバトル'95
SNKオールスターが登場し、チーム戦を行う事が特徴的だった
「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94」の続編。
タイトル通り、前作の翌年、11ヶ月後にリリースされている。
選択できるチームは前作同様に8チームであるが、
なぜかアメリカチームだけリストラ対象(不人気だったから?)となり、
かわりに「餓狼伝説」からビリー・カーン、「龍虎の拳」から如月影二、
そして主人公の草薙京のライバルキャラとして
八神 庵が新規参戦してチームを組んでいる。
(今回からチームが国別では無くなった)
CPU専用のボスキャラとして、
草薙柴舟(京の父親)とオメガ・ルガール(前作のボス)が登場する。
今作の最も大きな特徴はチームエディットである。
前作は「チームとしてのバランスを考えたレベルデザイン」がコンセプトだったが、
チーム関係なく3人一組のメンバーをユーザーが選択できるようになった。
(しかも隠しコマンドを入力するとボスも選択可能)
これはユーザーにとって好きなキャラでチーム編成ができるわけだから、
とても喜ばしい仕様変更なのであるが、
当然の事ながらチームごとのバランス調整は無意味なものとなり、
これまでの格闘ゲームにあった
「対戦でのキャラバランスが公平なほど良しとする判断基準」とは一線を画する
シリーズとしての一歩を踏み出した。
また、それを受け入れるユーザーも多く、
その後の格闘ゲームの方向性も打ち出したタイトルという事になるだろう。
格闘部分のシステムは前作から大きくは変わらず、細かい変更に留まっている。
が、キャラクターごとにはそれぞれ新必殺技が追加されていたり、
調整がかなり加わっている。
【選択チーム一覧】
主人公チーム
草薙 京、二階堂紅丸、大門五郎
龍虎の拳チーム
リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、タクマ・サカザキ
餓狼伝説チーム
テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ
怒チーム
ハイデルン、ラルフ、クラーク
サイコソルジャーチーム
麻宮アテナ、シイ・ケンスウ、チン・ゲンサイ
キムチーム
キム・カッファン、チャン・コーハン、チョイ・ボンゲ
女性格闘家チーム
ユリ・サカザキ、不知火 舞、キング
ライバルチーム
八神 庵、如月影二、ビリー・カーン
通常選択キャラとしては、八神 庵が唯一の新規キャラクターという事になる。
このキャラクターの登場により、
本来の主人公である草薙 京とともにバックストーリーに厚みが増し、
SNKオールスターと肩を並べる人気を得ていく事になる。