ネオジオは100メガショックの夢を見るか?(67)「ザ・キング・オブ・ファイターズ'95」

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ザ・キング・オブ・ファイターズ'95
(SNK)
1995.9.1発売/29800円/格闘
超対戦だ!チームバトル'95

 

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SNKオールスターが登場し、チーム戦を行う事が特徴的だった
ザ・キング・オブ・ファイターズ'94」の続編。
タイトル通り、前作の翌年、11ヶ月後にリリースされている。

 

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選択できるチームは前作同様に8チームであるが、
なぜかアメリカチームだけリストラ対象(不人気だったから?)となり、
かわりに「餓狼伝説」からビリー・カーン、「龍虎の拳」から如月影二、
そして主人公の草薙京のライバルキャラとして
八神 庵が新規参戦してチームを組んでいる。
(今回からチームが国別では無くなった)
CPU専用のボスキャラとして、
草薙柴舟(京の父親)オメガ・ルガール(前作のボス)が登場する。

 

今作の最も大きな特徴はチームエディットである。
前作は「チームとしてのバランスを考えたレベルデザイン」がコンセプトだったが、
チーム関係なく3人一組のメンバーをユーザーが選択できるようになった。
(しかも隠しコマンドを入力するとボスも選択可能)
これはユーザーにとって好きなキャラでチーム編成ができるわけだから、
とても喜ばしい仕様変更なのであるが、
当然の事ながらチームごとのバランス調整は無意味なものとなり、
これまでの格闘ゲームにあった
「対戦でのキャラバランスが公平なほど良しとする判断基準」とは一線を画する
シリーズとしての一歩を踏み出した。
また、それを受け入れるユーザーも多く、
その後の格闘ゲームの方向性も打ち出したタイトルという事になるだろう。

 

格闘部分のシステムは前作から大きくは変わらず、細かい変更に留まっている。
が、キャラクターごとにはそれぞれ新必殺技が追加されていたり、
調整がかなり加わっている。

 


【選択チーム一覧】

f:id:g16:20210524073520p:plain主人公チーム
草薙 京、二階堂紅丸、大門五郎

f:id:g16:20210524073533p:plain龍虎の拳チーム
リョウ・サカザキロバート・ガルシア、タクマ・サカザキ

f:id:g16:20210524073546p:plain餓狼伝説チーム
テリー・ボガードアンディ・ボガードジョー・ヒガシ

f:id:g16:20210524073556p:plain怒チーム
ハイデルン、ラルフ、クラーク

f:id:g16:20210524073609p:plainサイコソルジャーチーム
麻宮アテナ、シイ・ケンスウ、チン・ゲンサイ

f:id:g16:20210524073621p:plainキムチーム
キム・カッファンチャン・コーハンチョイ・ボンゲ

f:id:g16:20210524073634p:plain女性格闘家チーム
ユリ・サカザキ、不知火 舞、キング

f:id:g16:20210524073643p:plainライバルチーム
八神 庵、如月影二、ビリー・カーン

通常選択キャラとしては、八神 庵が唯一の新規キャラクターという事になる。
このキャラクターの登場により、
本来の主人公である草薙 京とともにバックストーリーに厚みが増し、
SNKオールスターと肩を並べる人気を得ていく事になる。