バーニングファイト
(SNK)
1991.5.20発売/19800円/格闘アクション
日米のワルを片付けろ!
ケンカ・バトルがいま燃え上がる。
ベルトスクロールアクション。
二人同時ブレイ可能。
全5ステージ。
日本に逃亡した巨大シンジケートを追って大阪にやってきた2人の刑事、
デューク・エドワーズとビリー・キング。
日本で合流したリュウ・サエバ刑事とともに大阪を舞台に暴れまわる!
操作は8方向移動と、パンチ、ジャンプ、キックの3つのボタン。
パンチとジャンプを同時に押すと体力を消耗して使用する必殺技が出る。
このゲームは『ファイナルファイト』のパロディ作品である。
(初期のネオジオにはこのような他社のヒット作を模倣した作品が多い)
システムはほとんど『ファイナルファイト』であり、
キャラクターや世界観をB級なものに乗せ替えている感じ。
まずなにより舞台が日本、しかも大阪ミナミという点が面白い。
食い倒れ人形とか、日本の地下鉄とか、敵がコテコテのヤクザとか、
いちいち『ファイナルファイト』の世界観をバタ臭く変換してるのがツボ。
パロディは徹底していて、
『ファイナルファイト』ではプロレスラーのアンドレに似た敵が出てくるが、
本作ではハルク・ホーガンに似た敵が登場するw
プレイヤーのパンチも腰が入っていなかったりするが、
それが逆にGOOD。
わざとやってるとしたらかなりのセンスだ。
『ファイナルファイト』がハリウッド映画の世界なら、本作はVシネマの世界。
そのバタ臭さを楽しむソフトとして優秀なバカゲーなのである。
以上のように本作はカオスな大阪Vシネ世界を鑑賞して楽しむ作品であり、
純粋にプレイするゲームとしては完成度は低い。
プレイヤーが倒れたあとに無敵時間が無いのでCOMがハメ殺してきたり、
逆に敵は攻撃モーション中に無敵時間があったり、
理不尽な高難易度に仕上がっている。
ゲーセンで100円投入してこれを遊ぶのは自殺行為だと思ったので、
発売日にネオジオ版を購入し、コンティニューしまくって大阪を堪能したものよ。
その後、初めて大阪に観光で行ったときは
「バーニングファイトの世界がリアルに広がってる~!」
って興奮した甘酸っぱい思い出w