ネオジオは100メガショックの夢を見るか?(04)「麻雀狂列伝 西日本編」

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麻雀狂列伝 西日本編
(SNK)

1990.4.26発売/18000円/麻雀
勝負、女、夜の喧噪。

 

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本体同時発売タイトル。
(ロンチは本作を含めこれまで紹介した4本である)
昭和タッチの激シブ麻雀ゲーム。
その設定がなんともドロ臭い。
プレイヤーは大阪のプロ雀士で、
錆びれた雀荘でハゲオヤジと麻雀を打つ事から始まる。
バックには演歌のカラオケをデュエットで歌うBGM…。
この貧乏臭い臨場感はただものじゃねぇ・・・。
ハゲオヤジに麻雀で勝つと、
そのハゲオヤジに連れていってもらったクラブでホステスを口説く。
「二人で飲み直さないか?」
なんて事を言って街へ繰り出す。酔いつぶれるホステス。
「じゃあちょっと休んでいこうか。」
そのままホテルへチェックイン。
ベットに倒れ込むホステス。
ここで選択肢登場。
選択1:一緒に寝る
選択2:スカートの中をのぞく
選択3:服を脱がす
って言うか、黙って見てりゃハッチャケ過ぎだろ(^^;
って言うか、これ麻雀ゲームですよね?
その晩結ばれた二人はその後も付き合いを続けた。
あるとき、彼女の父親に呼び出される。
その父親は裏社会をも動かす企業の会長だった。
「君が●●●くんかね。」
こんな具合にやけに長いアドベンチャーゲーム風のシーンが続いていく。
そのとき、突然画面が暗くなり「コンティニュー?」の文字。
え!?何が起こったんだ!?
実はこのゲーム、麻雀の得点に応じて貰える
タイムボーナス分しかドラマシーンが見られない仕組み
なのだ。
これ以上ストーリーを楽しみたい人はお金を入れて下さいってわけ。
“場末のノゾキ小屋”を思わせるこんなインスト設定までも泥臭いぞ。(笑)
こんな感じで長いアドベンチャーと対局を繰り返すこのゲーム、
この泥臭臨場感システムにハマるとちょっと抜け出させなくなる。(爆)

 

最後に麻雀のシステムもちょっと紹介しておこうか。
オーソドックスな二人打ち麻雀だが、
特定の牌を持って1局を終了するとポイントが増える。
このポイントを使って“牌交換”などのイカサマ技を使用する事が出来る。

 

ストーリーの舞台は大阪、神戸、広島、博多と4ステージあり、
計8人と対局をしていくのだが、いずれも対局相手が異様に強い。
また、ラスボスの「中洲の龍」戦ではコンティニューが出来なくなっており、
負けるとバッドエンディングとなる。
このゲームで真のエンディングを見るのは相当にキツイ。
そういう意味では家庭用でジックリ遊ぶのに適したタイトルであり、
ロンチの4本の中で最も押さえておくべきタイトルは本作だと“今なら”言えるw

 

さて、ネオジオには「麻雀コントローラー」が発売されていたのをご存知だろうか?

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捨て牌を直接指定できたり、
チー、ポン、カン、ロンなども専用のボタンがあったりする
当時ゲーセンではよく見た麻雀ゲームのアレである。
ただ本作のように、ネオジオの麻雀ゲームは
対局以外のシチュエーションでの操作(選択肢など)が求められる事が多く、
その操作をするためにセレクトボタンを押しながらチー、ポン、カン、ロンを押すと
上下左右の操作が出来るようになっているのだが、
対応ソフトが5本しか出なかった周辺機器なんだから、
方向スティックぐらいつけとけよと思う。(^^;
(専用コントローラーの方が操作が不便てw)

 

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