MSXとはMSXの事である 第12回「ゴジラくん」

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ゴジラくん
(東宝)
1985年/MSX1/アクションバズル/4800円

 

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このゲームはゴジラのゲーム化ではない。
ゴジラをデフォルメしてキャラクター展開した
ゴジランド」のゲーム化である。
(「すすめ!ゴジランド」という幼児向けOVAも存在する)

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我が家には「ゴジランド」の缶バッチが今でも保管されている。

 

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ゲームは1画面固定のサイドビュー。
ゴジラくんの操作は移動とパンチのみ。
で岩を押して壁と挟んでパンチしたり、
水辺に落としてパンチしたりすると岩は壊れる。

 

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全ての岩を破壊すると矢印のパネルが登場する。
この矢印を取るとステージクリアだ。
なぜ矢印?
このゲームは7×7に各ステージが並べられていて、
矢印を取る事でその方向のステージへ移動するという仕掛けなのである。
これを利用して49ステージのどこかにいるミニラを救出する事が目的なのだが、
よく覚えてないと一度クリアしたステージに戻ってしまう事もあり、
戻るとまたステージ攻略をやり直しになったりして地味に面倒臭い。

 

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このゲームはパズル的な要素が強く、
岩を壊す順番や移動させる方向を間違えるとすぐに手詰まりになる。
その割には特徴の違う怪獣が序盤からみんなしてゴジラくんに襲いかかる。
怪獣はパンチでノックバックできるものの、倒してもすぐ復活するので鬱陶しい。
怪獣に触れている間はライフが減っていき、ライフが無くなるとミス。
それ以外にも水辺に落ちたりしても一発でミスになる。

フラッピー」を大雑把に構成したようなゲームで、
ギミックが最初から多すぎてガチャガチャした設計になっている。
7×7を探索する仕様でなければ、
ギミックを少しずつオープンする構成に出来たのにね。

このゲームを開発したのはコンパイル
1990年に「ゴジラくん 怪獣大行進」という名前でリメイクされている。
(ゲームボーイ版は「ゴジランド」のキャラクターでは無くなっている)

余談ではあるが、本作のタイトル画面に注目。

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少ないドットで東宝のロゴを再現しているの凄いw