ゴジラvs3大怪獣
(バンダイ)
1984年/MSX1/アクション/4800円
1984年と言えば、9年ぶりに「ゴジラ」が劇場映画として復活した年であった。
いわゆる平成ゴジラシリーズの幕開けである。
東宝はこれに合わせてゲーム商品を投入して盛り上げようとしたのだろう。
1984年から1985年にかけて4本ものゴジラゲームがパソコン向けにリリースされた。
思えば宣伝目的だったらファミリーコンピューターで出すべきだったと思うけど、
パソコンの方が参入障壁が低かったんだろうと想像できる。
ゴジラタイトルがファミコンに初登場するのは1988年12月になってからである。
そんな平成ゴジラプロモーションの第一弾パソコンゲームが本作だ。
まず放射能火炎を吐くデモから始まる。
フェイズ1では昆虫怪獣メガロが登場。
地中から這い出てくる。
這い出たあとは穴が残り、ここにゴジラが落ちるとミスになる。
メガロを10匹倒すと次のフェイズ2に移行するのだが、
出撃したメガロは素早く倒さないとまた穴に戻ってしまう。
つまり不用意に穴が増えていく事になり、不利になるってわけ。
ゴジラは8方向にゆっくりノソノソ動く。
そしてスペースキー+方向キーで向いている方へ放射能火炎を放つ。
反射神経はほとんど使わない。
つまりこのゲームは敵とのライン合わせゲームなのである。
これが意外と難しい。
メガロの出そうな位置を予測して移動しておき、
出現したメガロと最短距離でラインを合わせたらその方向へ放射脳火炎。
移動直後なのでつい間違えて移動していた方向へ吐いてしまう。
ゴジラの攻撃は放射能火炎のみ。
また、穴に落ちるだけでなく、敵の体や攻撃に触れても一撃でミスになる。
なんとかメガロを退治すると、
メガロの開けた穴から大蜘蛛怪獣クモンガが出現する。
クモンガは穴からは移動せず、糸の塊を発射したり、
糸をゴジラに絡めて引きずり込もうとしたりする。
クモンガを10匹倒すとキングギドラ登場!
キングギドラが画面上から3方向に引力光線を吐きながら
蛇行してゆっくり画面下へ移動してくる。
メガロやクモンガみたいに隠れる要素が無いのでラインが合わせやすく弱い。
引力光線を吐くときの音がそれっぽくてGood。
ところで画面下にいるピンクの人は誰だろう?
試しにキングギドラを倒さずに静観していた。
するとやがてキングギドラとピンクの人が近づき、
ピンクの人が殺された。
どうやらピンクの人が殺されてもゴジラがミスになるらしい。
キングギドラを倒すとフェイズ1へ戻ってループになるが、
怪獣のスピードがアップしていくようだ。
それにしてもわざわざ「ゴジラvs3大怪獣」なんていうタイトルをつけながら、
メガロとクモンガをその中に入れるのキャスティングミスちゃう?(^^;
これにキングギドラを合わせて3大怪獣とした映画はこれまで存在しないし、
せめてラドン、モスラ、メカゴジラなどの人気怪獣から選びなさいよw
ちなみにゴジラシリーズ第5作「三大怪獣 地球最大の決戦」で登場するのは、
ラドン、モスラ、キングギドラである。