ファイアープロレスリング3 レジェンドバウト
(ヒューマン)
1992年11月13日/プロレス/7900円
前作から1年3ヵ月後に登場したシリーズ3作目。
1991年12月20日にすでにスーパーファミコンでシリーズの決定盤となる
「スーパーファイヤープロレスリング」が発売。
さらに本作発売の翌月には「スーパーファイヤープロレスリング2」が控えており、
シリーズの本流はスーパーファミコンを舞台に移しつつあった。
そんな経緯で本作はPCエンジンでのシリーズ最終作となった。
グラフィックはほとんど変わっていない。
リングの色とレフェリーが変わったぐらい。
レスラーは前2作とも16名(隠しレスラー除く)だったが、
本作は28名に増えている。
選手ラインナップは以下の通り。
ビクトリー・武蔵(モデル:アントニオ猪木)
ファイター大和(モデル:藤波辰爾)
旗本真也(モデル:橋本真也)
※前作の「クラッシャー・新也」から改名。
スーパー・カイザー(モデル:獣神サンダー・ライガー)
ダイナミック・ビリー(モデル:ダイナマイト・キッド)
洸野将洋(モデル:蝶野正洋)
伊達弘(モデル:馳浩)
冴刃明(モデル:前田日明)
グレート・パンサー(モデル:スーパー・タイガー)
梶原丈(モデル:藤原喜明)
※前作の「ブラック・カジワラ」から改名。
飛垣誠(モデル:船木誠勝)
※前作の「ナック・将勝」から改名。
真田延久(モデル:高田延彦)
山本和輝(モデル:山崎一夫)
トミー・ボンバー(モデル:ジャンボ鶴田)
多神朗(モデル:田上明)
氷川光秀(モデル:三沢光晴)
風魔利家(モデル:川田利明)
スティル・ジェームス(モデル:スティーブ・ウィリアムス)
スター・バイソン(モデル:スタン・ハンセン)
B・G・ブル(モデル:ブルーザー・ブロディ)
サンダー・龍(モデル:天龍源一郎)
ブレード・武者(モデル:ザ・グレート・ムタ)
マッド・タイガー(モデル:タイガー・ジェット・シン)
ヒットマン・セイバー(モデル:ビッグバン・ベイダー)
仁王田猛(モデル:大仁田厚)
前作ではレスラーの写真を元に
顔グラフィックを作成していたので妙に似ていたのだが、
何らかの問題があったらしくw、
本作ではあえて似ていないアニメキャラ風の絵になっている。
ラインナップとしては、四天王時代が到来した全日本の顔ぶれや、
なんでもありのプロレスでブームを起こした大仁田厚などが加わったのが特徴的だ。
佐々木健介や小橋建太が入っていないのは、そういう時代だったのかねぇ~。
今回も前田日明でシングル連戦。
前田日明はかなり調整されているようで、
序盤からキャプチュードを使うと失敗するようになっていた。
これによりだいぶ弱体化を体感。
倒れた相手の上半身と下半身、
どちらに立つのかで仕掛ける関節技が変化するようになった。
前作までは2周目を遊ばないと隠しレスラーが登場しなかったが、
本作では1周目最後の4連戦が隠しレスラーとの試合となる。
力皇斬(モデル:力道山)
※前作の「力王弾」から改名。
R・J・フェイズ(モデル:ルー・テーズ)
カルロス・クラウザー(モデル:カール・ゴッチ)
最後にゴッチを倒すとエンディングへ。
FIRE PROWRESTLING 3 LEGEND BOUT STAFF
- GAME DESIGN -
DAISUKE ASAKO
- INFORMATION PROGRAM -
MASAAKI OIYAMA
- EDIT&PASSWORD PROGRAM -
KUNIHIRO YAMADA
- BATTLE PROGRAM -
FUMIKI YANAGIDA
- ENDING PROGRAM -
NOBUYA TAKAHASHI
- WRESTLER DESIGN -
HIROSHI KIKUCHI
- INFORMATION WRESTLER -
TOSHIAKI TAMURA
- INFORMATION&BG DESIGN -
KIYOSHI SUYAMA
- TITLE DESIGN -
TAKESHI ONOZAKI
- MUSIC COMPOSE -
HELP
- ORIGINAL GAME DESIGN -
MASATO MASUDA
HIDEAKI SASAZAWA
- SPECIAL THANKS -
YOHRU HAYASHI
TADAAKI KITAMURA
KENJI TAKAOKA
HAJIME WATANABE
KAZUNORI IIDA
RYOUJI AMANO
SHINICHI FUYUSHIBA
KENICHI ABE
KAZUYUKI KUMAGAI
TERUYUKI YONEYAMA
HIROAKI TOGAWA
RYOUYA YANO
TATSUNORI MOROHOSHI
JYUNICHI YANAGIMACHI
完全優勝おめでとう。
君は全てのレスラーと完全に決着をつけた。
次は伝説のレスラーとなる為の試合が君を待っている。
その試合に旅立つ為のパスワードを君に教えておく事にしよう。
LEGEND ROAD
表示されたパスワードを入力して始めると難易度の高い2周目を遊べる(^^;
今回の2周目は隠しレスラーの登場はなく、
エンディング画像のみ別のものになっている。
レジェンドバウト制覇、本当におめでとう。
君もやっと、伝説のレスラーの仲間入りをする事ができたはずだ。
だが、これに満足する事なく、その名に恥じぬよう、一層の精進をしてくれ。
いつでもライバルが君を狙っているのだから・・・
ファイヤープロレスリング3 レジェンドバウト スタッフ
- ゲームデザイン -
K.OREGA
- インフォメーションプログラム -
ダイコン オロシ
- エディット&パスワード プログラム -
ヤマP 1ゴウ ハッシン
- バトルプログラム -
ヤナギダシ
- エンディングプログラム -
シルバーカイザー
- レスラーデザイン -
チャン・パオ・キクチ
- インフォメーションレスラー -
ダイマオウ
- インフォメーション&BGデザイン -
スヤマン
- タイトルデザイン -
オノチャン
- サウンドコンポーズ -
ヘルプ
- オリジナルゲームデザイン -
ボンバイエ マスダ
チャチャマル
- スペシャルサンクス -
コウチョウ センセイ
ミスターK
コードネームハTDF
ナベ
イイヤンサンスー
サッカーブ ブチョー
SEVEL
サルキチ
ドクタートガワ
トクターヤノノフ
クマ
ヨネ
モロホシクン
ヤナギマチクン
COPYRIGHT 1992
HUMAN CORPORATION
こちらは世にも珍しいスタッフの名前が違う2回目のスタッフロールであるw
最後にシリーズにとって最も重要な要素が
本作で生まれていた事を伝えなければなるまい。
それがエディットモードである。
収録されているレスラーにプレイヤーオリジナルのレスラーを4体まで追加できる。
(データはバッテリーバックアップがあれば保存可能)
容姿は既存のレスラーの色替えのみ。
基本パラメータ、使う技、COMにしたときのロジックが設定できる。
まだまだ「プレイヤーのイメージを再現するエディット」としては全然足りないが、
このモードの誕生がシリーズにとって大きな意味を持つ事になる。
1作目のレビューで
「サイコロジーとしての表現を追体験する」ゲームである事を書いた。
そして2作目で難易度が上がるほどにその魅力をスポイルしてしまう事を書いた。
この問題解決の糸口がこのエディットモードにあった。
つまりエディットで思い描くプロレスラーのロジックを実現させ、
COMvsCOM戦でそれを観戦すれば、難易度の壁に阻まれる事なく、
「サイコロジーとしての表現を追体験する」事が実現できるのである!
その後ファイプロシリーズは、
技仕掛けタイミングの難易度でユーザーを苦しめ続けた一方で、
エディット表現の幅は新作が出るごとに上昇していき、
ファイプロを唯一無二のプロレスシミュレーターへと昇華させていくのだった。