発売元:電波新聞社
発売時期:1985年4月
定価:6200円
機種:PC8801
(そのほかMZ-1500、PC80、MSX、X-1など)
~紹介~
真横から見た1画面ゲームで、
主な目的はどこかに隠されている“フロアキー”を見つけ、次のフロアへ行く事。
フロアにはカギの掛かった部屋があり、中は黒く塗りつぶされている。
“ルームキー”でカギを開ける事で中が見えるようになる仕組みだ。
中にはカギやバクダン、またはお助けアイテムなどが隠されており、
それらを補充する事が出来る。
30フロアまで到達し、謎を解くとアレス王女を救出してエンディングとなる。
~ストーリー~
ONCE UPON A TIME,THE DEMON COME TO FAIRYS LAND,CREATING HAVOC.
HE BUILT A MONSTER TOWN ON A MOUNTAIN TOP AMD DWELLED THERE,RULING OVER THE LAND BELOW.
ONE DAY,THE DEMON CAME AND TOOK AWAY CHRIS TO HIS MONSTER LAIR.
ARES WAS A BREAVE SOLDIER IN THE SERVICE OF FAIRYS.
HE WENT UP TO THE MONSTER TOWN TO SAVE CHRIS.
ARES AND CHRIS WILL BE ...
~解体~
テンキーの左右で主人公のアレス君を移動させる。
上下でハシゴの昇り降りをする。
スペースキーでバクダン(マニュアルではファイヤーボールと書いてあるが)を
前方に投げる。
敵に当たるとその場で爆発し、しばらく炎上する。
炎上している間に他の敵が触れても効果があるぞ。
ただし、炎上はプレイヤーにもダメージ(死亡)を与える。
バクダンが0になると、再度補充するまで使用できない。
ルームキーを入手すると、それを1つ消費してドアを開ける事ができる。
フロアキーを入手すると、いずれかの場所に扉が開き、中に入るとクリア。
このようなシンプルな構成がこのゲームを魅力的なものにしていると思う。
~攻略研究~
このゲームの基本的な攻略法としては
“効率の良いルートを見つけ出すこと”にある。
それはこのゲームに登場する“ルームキー”と“バクダン”が有限である事に起因する。
“ルームキー”を使って部屋を開錠していくと
どこかで“フロアキー”が見つかるわけだが、
適当に開錠していけばいいというわけではない。
例えばルームキーを使って入った部屋にはバクダンしかないとする。
すると、ルームキーを1つ失った状態になる。
これを繰り返していると“フロアキー”の部屋を開錠できないまま
“ルームキー”が足りなくなり、ハマる。
かといって初めてのプレイヤーは部屋の中身がわからないわけだから、回避出来ない。
つまりは回数を重ねて覚えるしかないのだ。
一度開けて意味の無い部屋は、次の回には開けないようにする事だ。
また、バクダンも足りなくなると敵を倒す事が出来なくなるわけだら、
無駄弾は使えない。
進行ルートとは関係の無い敵や、
倒さなくても回避できる敵はバクダンを使わず避けるだけにする事も大事。
また、敵を上手く重ねて一つのバクダンで複数匹倒せるようにするのも吉だ。
次にアイテムだが、
『ドルアーガの塔』同様にかなり意地悪な隠し方をしているものもあるが、
ほとんどは隠し部屋の中にある。
さらに“取ると今まで取ったアイテムの効果が無効になってしまうもの”や
“取らないと最終面でハマってしまうもの”まであるぞ。
これは何度もやり直して学習しろって事。
敵に関してはパッと見てそのロジックがわかるものなので、
それさえ把握すればさほど難しいものではない。
敵のロジックはこんなところ。(敵の名前はわからないので絵で判断して下さい)
ハシゴは使えない。
ときおり糸を吐くが、正面から当たればミスにならない。
ちょっとずつ動くので進行ルートにいるときはイライラするな。
ハシゴも使うし動きも早い。
追い詰められそうになったらルートを予測して早めにバクダンを。
ハシゴも使うし動きも早い。
手裏剣を投げてくるので一直線上に並ばないように注意せよ。
『兜』を入手していると正面で手裏剣を受ければミスしなくなる。
左右に動くだけのやつ。
タイミングを見計らって駆け抜けよう。
『十字架』を入手しているとバクダンで倒せるが、
進行の邪魔にならなければバクダンを温存するべし。
バクダンで死なないカッパ君。
だが初登場の次面で取れる『剣』を入手すると触れるだけで死んでいくようになる…。
進行の邪魔にすらならないカッパ君…。
なんて悲しい存在なんだ…(T_T)。
しかもカワイイ。
~MEMO~
・続編は『ナイザー』。
・三作目は『ダークストーム』(88版は未発売)というタイトルで発売された。
・作者はYMCSOFT(米子マイコンクラブ)のGAMEROMAN(迎霧狼慢)さん。
・迎霧狼慢さんはMZ-1500で活躍された方で、本作のオリジナルもMZ版らしい。
・作者がこれを作ったのは高校生の頃で、ほぼ一日で完成したらしい。
・夜中に部屋の電気を点けたときに本作のアイデアをひらめいたらしい。
・マップの構成やアイテムの隠し方など、機種によって異なるようだ。
・本作のBGMは教科書に載っていた能楽の楽譜をもとにした。
・2018年12月20日にNintendo Switch向けにリメイク。
・2019年3月28日にはSteam版も登場した。