日本で発売されなかった海外ゲーム(3)「Inspector Gadget」


Inspector Gadget
ハドソン
1993年12月
Super NES(海外版スーパーファミコン)

 

「INSPECTOR GADGET」は、フランス(DIC)、日本(東京ムービー新社)、
カナダ(ネルバナ)、アメリカ(Field Conunicavions)という4国が合作したアニメだ。
1982年から1986年まで放送されたが、
このゲームが発売された当時、俺様はこのアニメをまったく知らなかった。
それもそのはずで、このアニメは日本の地上波で放送されていなかったのだ。
1990年に衛星放送にて「ガジェット警部」というタイトルで
日本でも放送されていたが、
俺様は衛星放送を契約するほど懐に余裕は無かった。
ガジェットはコートとハットに身を包んだサイボーグの捜査官で、
身体中に色々なギミックが搭載されているのが特徴だ。

 


ゲームを起動すると犬のブレインのサポートで綱渡りするガジェット。
これはアニメのオープニングシーンからの引用だ。


ガジェットが落下。


トランポリンで跳ねて・・


タイトルロゴの「I」の部分にガジェットがおさまってロゴが完成する。
これもアニメの引用である。

 


▲こちらアニメの同シーン

 


Brain! Dr.Claw is after me!
Tell Chief Quimby and help Uncle Gadget with his missions.
Hurry Brain!
I don't know how much longer I can run.
ブレイン!ドクター・クロウが私を追っている!
クインビー署長に伝えて、ガジェットおじさんの任務を手伝って!
急いで、ブレイン!
もうどれくらい走り続けられるかわからない。

 

姪のペニーがドクター・クロウの部下に追われるオープニング。
ゴミ箱の中でその様子を見ていたのはクインビー署長。
つまりこのゲームはペニーを救出するのが目的のゲームという事になる。

 


本作はサイドビューのアクションゲームだ。
方向ボタン左右で左右移動。

Bボタンでジャンプ。
ボタンを押す長さで小ジャンプと大ジャンプが切り替わる。

方向ボタン下でしゃがみ。
しゃがみ歩きは出来ない。

 


下ボタンを押し続けるとガジェットが虫眼鏡を取り出して
半画面分スクロールする。
これを使って穴などに飛び込んでも大丈夫か確認できるというわけだ。

 


Yボタンで攻撃。腕を伸ばして攻撃する。


しゃがみ攻撃では足を、ジャンプ攻撃では首を伸ばして攻撃。
こういう変幻自在な動きがガジェットの魅力だ。


上ボタンを押しながらだと真上にも攻撃可能。


なおこの攻撃だが、ブレインの描かれたパネルを集める事で射程距離が伸びる。
ただしミスをすると初期の長さに戻ってしまう。

 


本作は体力メーター制では無いが、攻撃を受けるとコートが脱げて半裸状態になる。
この状態でもゲームを進める事ができるが、
半裸で攻撃を受けるとミスになり残機を失う。
コートのパネルを取ると再び着衣できる。
残機が全て無くなるとゲームオーバー。
コンティニューは無限だが、ステージの最初から開始となり、
強化は全て初期に戻る。
(ちなみにガジェットの顔のパネルを取る事で残機を増やす事ができる)

 

さて、ここからが本作の特徴的な部分。
アニメのガジェットは体中から様々なメカが飛び出す。
ゲームでもそれが再現されている。
ステージ中で対応したパネルを取る事でそれを使用する事ができる。
パネルはLRボタンで切り替えて、Aボタンで使用する。
同じ種類のパネルを集めるとメカが4段階まで強化される。
4段階目の強化は強力なので、一度使うと3段階目に戻ってしまう。
また、一部のメカはHAT(帽子)エネルギーを消費する。
エネルギーが0になると使えなくなる。
HATエネルギーもステージ中のパネルで補給できる。

 


Hand:
これを使うと真上にマジックハンドが伸びていき、
吊り革みたいなところに掴まる事ができる。
強化すると長く伸びるようになるので掴みやすくなる。

 


Suction cup:
頭から矢のように放つシュッポン。
垂直の壁にしばらく引っ着いて、その上に乗れる。
これを使うと高い崖などを登っていく事が出来る。
強化すると消える時間が長くなる。

 


Blue propeller:
しばらく頭の上にプロペラが回り、この間はゆっくり落下する。
方向ボタンを左右に入れると滑空となるので、ジャンプでは届かない場所へと行ける。
なお4段階の状態だとプロペラが出ている間は無敵となる。

 


Bomb:
帽子の中から爆弾を取り出す。
もう一度ボタンを押すと投げる。
時限式で爆発するので良いタイミングで投げよう。
足元の脆い地面を砕き、ルートをひらくときなどに重宝する。

 


Lamp
頭からランプを取り出す。
もう一度ボタンを押すと投げる。
投げると地面が燃える。
暗いステージでは便利だが、攻撃手段としては使いづらい。

 


Red propeller:
頭から赤いプロペラを発射する。
そのままだと真上に飛び去っていくが、このプロペラは方向ボタンで操作できる!
手動のホーミング攻撃という面白い仕様。

 


Man:
頭から小さいガジェットが跳び出して歩いていき、敵に当たるとダメージを与える。
強化すると同時に跳び出すミニガジェットが増える。

 


Arrow:
頭から矢を放つ。
シンプルな射撃攻撃だけど、高い位置から発射されるので敵を狙いづらい。

 


Question Mark:
頭からオモリが跳び出す。
その震動で画面中の敵がダメージを受ける。

 

これらのメカは一度入手するとゲームオーバーになるまで使えるので、
実質、序盤から全てのメカを駆使して
いかにラクにステージをクリアできるかを考える。
高難度の箇所を空から通過したり出来る事を発見するのが楽しい。

 

さて、ここからはステージを進めながらご紹介しよう。
ステージ開始前は毎回ガジェットの部屋から始まる。
部屋のどこかにクインビー署長が隠れていて顔を出す。
そして任務の書かれた紙を読ませる。


CHIEF
Here's your assignment Gadget.
「ガジェット、これが君への任務だ。」
GADGET
Your niece Penny abducted by Dr.Claw
Reports of her being help in a haunted English castle.
Must rescue Penny from Dr.Claw.
This message will self-destruct.
Right chief I'm on my way.
「『君の姪っ子ペニーがドクター・クロウにさらわれた。
彼女は幽霊が出るというイギリスの古城に囚われているとの報告だ。
ペニーをドクター・クロウから救出せよ。
このメッセージは自動的に消滅する。』
「了解署長!すぐに向かいます!」

 

このシーンは「スパイ大作戦」のパロディだが、
アニメでも登場するシーンの再現である。

 

-STAGE 1-

 


ステージの最初に唐突に登場するこのマシンもアニメに登場する。

 

ステージ1はイギリスの古城へ向かう。


最初はチュートリアル的な構成になっている。
パネルで入手するメカを使いながら先へ進んでいく。


無地のパネルに触れるとポーナス部屋へとワープする。


中にはアイテムパネルがたくさんある。

 

 

ところでこのゲームのザコだが、
近くで攻撃するとガードしやがる。


メカで攻撃するか、ガードを解いたタイミングで攻撃する必要がある。

 


ボス部屋ではドクター・クロウがイスで登場。
中央の額縁にハマると不思議現象が起こる。


部屋が回転するビックリハウスだった!
敵の攻撃を避けながらシャンデリアのロウソクを3本消すとクリア。

 


CHIEF
Be careful MAD agents are everywhere.
Here.
「気をつけろ。MADのエージェントがそこら中にいる。ここにもだ。」
GADGET
Penny being held in a Swiss clock tower.
Rescue Penny from Dr.Claw
This message will self-destruct.
Right Chief I'm on my way.
「『ペニーがスイスの時計塔に監禁されている。
ドクター・クロウからペニーを救出せよ。
このメッセージは自動的に消滅する。』
了解署長、すぐに向かいます。」

 

-STAGE2-

 


時計塔へ向かう道中は雪と氷の世界になっている。
ガジェットは半裸で寒そうだw

 




いざ時計塔へ。


時計盤の前でボス戦。
ドクロー・クロウのイスには振り子のようなギロチン。

 


CHIEF
Read this Gadget.
「ガジェット、指令を読め。」
GADGET
Penny being held in the Amazon jungles.
Rescue her from MAD.
This message will self-destruct.
Right Chief I'm always on duty.
「『ペニーがアマゾンのジャングルに囚われている。
MADの手から彼女を救出せよ。
このメッセージは自動的に消滅する。』
了解署長、俺はいつでも任務中だ。」

 

-STAGE3-

 


続いてのステージは密林の中を進む。


後半は霧が濃くなってくる。
船から船へ。

 


今度は巨大な滝の前で対決。
位置を上手く調整すればRed propellerで瞬殺できる。

 


CHIEF
Here Gadget.
「ガジェット、受け取れ。」
GADGET
Reports of Penny being held by MAD in an ancient Incan ruin.
This message will self-destruct.
Right Chief I'm on my way.
「『ペニーが古代インカの遺跡でMADに囚われているとの報告。
このメッセージは自動的に消滅する。』
了解署長、すぐに向かいます。」

 

-STAGE4-

 


遺跡へ向かうガジェット。


水位が上下に変化するので、増水したら高いところに逃げながら進む。

 


遺跡の中はトロッコ迷路になっている。
正解のルートを探り出そう!

 


掘削機(?)のようなものに乗ってドクロー・クロウと対決。

 


CHIEF
Read this Gadget.
「ガジェット、指令を読め。」
GADGET
Penny being held in an Egyptian Pyramid.
Rescue Penny from Dr.Claw.
This message will self-destruct.
Reght Chief I'm always on duty.
「『ペニーがエジプトのピラミッドに囚われている。
ドクター・クロウからペニーを救出せよ。
このメッセージは自動的に消滅する。』
了解署長、俺は常に任務中だ。」

 

-STAGE5-

 


続いてはエジプトへ。
スイッチをパンチで赤から青に変えると炎が消える。

 


ピラミッドの中の暗闇ゾーンではランプが役に立つ。

 


トゲのトラップが上がったり下がったりしている。
トゲが上がっている間に高いところを進む。

 


このステージのボス戦。
スフィンクスの頭部にドクター・クロウがパイルダーオン!w


スフィンクスはモード7の拡大縮小で大胆に演出。

 


CHIEF
This message will be the last instruction I give this mission
We have located Dr.Claw's hideout.
Read this Gadget.
「この任務で私が与える最後の指令となる。
ドクター・クロウの隠れ家を突き止めた。
これを読め、ガジェット。」
GADGET
Penny being held in Dr.Claw's hideout.
Rescue Penny from Dr.Claw and his MAD agents.
This message will self-destruct.
Right Chief I'm on my way.
「ペニーがドクター・クロウの隠れ家に囚われている。
ドクター・クロウとそのMADエージェントからペニーを救出せよ。
このメッセージは自動的に消滅する。』
了解署長、すぐに向かいます。」

 

-STAGE6-

 


竪穴を降りていくステージだが、
トゲなどの上に落ちないようにBlue propellerを駆使してしよう。

 


ジャンピング装置を跳ね渡りながら落ちないように進む。

 


その先にはロープウェー。
この上にドクター・クロウのアジトがあるのだ!




ドクター・クロウのアジトは巨大な航空機だった!


3つの噴射口を破壊するとガジェットは航空機の内部へ入れる。


ドクター・クロウと直接対決!
なんとアニメでも登場していないドクター・クロウの素顔!
対決の前にドクター・クロウにHATエネルギーを全て吸われる。
つまりHATエネルギーを使ったチートプレイが禁止されるってこと。


なんとかダメージを与えると逃げていくドクター・クロウ。

 


ついにペニーを救出!・・と思いきや。


平泳ぎて近づいて何とかキャッチ!

 


GADGET
Here's your next mission
Your loving Chief has been adbucted by Dr.Claw
Locate Dr.Claw's hideout and rescue me.
Sifned: Chief Quimby
This message will self-destruct.
次の任務だ
愛すべき署長がドクター・クロウに誘拐された。
ドクター・クロウの隠れ家を突き止め、私を救出せよ。
署長 クインビー
このメッセージは自動的に消滅する。

p.s. Gaget Heeeeelp
追伸:ガジェット、たすけてぇぇぇ!


STAFF

Programmer
Toru Nakagawa

Game Designer
Noriyuki Shishikura

Character designers
Takeshi Hasegawa
Hideyuki Nasu

Map Designers
Tomoe Fujisawa
Naoki Komiya

Sound Programmer
Kennosuke Suemura

Sound Composer
Saori Kobayashi

Planning Support
Junya Abe
Daisuke Tajima

Design Support
Yukiko Mori

Exective Producer
Eiji Aoyama

Co-Producers
Momo Miyamoto
Takayoshi Tanigawa
Bill Ritch

Advisory Support
Bob Timbello

Technical Support
Eddy Chiu

Musical Producer
Keisuke Mitsui

Special Thanks To
Hideaki Tsujikawa
Naoki Narumi
Toru Tsuyuki
Kiyohito Takahashi
Yasuhiko Chikuda

Development By
AiM
M'S

Presented By 
HUDSON SOFT

 

本作は通常攻撃とジャンプだけで進める事が出来るように作られているが、
それだと難易度が高い。
パンチの先にしかアタリが無いらしく、
敵と接触している状態で攻撃ボタンを連打しても当たらない事が多い。
また、ザコキャラでも数発攻撃を当てないと倒せなかったり、ガードしてきたりする。
そこでパネルで入手する特殊メカを工夫する事で、
チートプレイを編み出すのが楽しかった。

ちなみに本作はタイム制限も厳しめで、
ステージを隅々探索していると確実にタイムオーバーになる。
探索する事自体が楽しいのだから、時間制限の概念なんていらなかったと思う。

あとこの記事の画像を整理していて気付いたのだが、
ほとんどのシーンでガジェットは半裸だw
これはステージをクリアしても脱げたコートは戻らないゆえ、
高難度の本作では必然的に半裸でいる事が多くなっているわけだが、
キャラクターゲームである本作においてそれで良いのか?と心配になってしまうw

 

開発したのは日本の開発会社「AiM(エイム)」
PCエンジンの「炎の闘球児ドッジ弾平」や
「フォーセットアムール」などを開発していた会社で、スタッフもほぼ日本人。
つまり本作はいわゆる“洋ゲー”ではなく、
日本で発売されなかった純国産アクションゲームという事になる。