わが青春のPCエンジン(38)「PC原人シリーズ PC電人」

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PC原人シリーズ PC電人
(ハドソン)
1992年11月20日/シューティング/6500円

 

PCエンジンの代表的ゲームキャラクターと言えば『PC原人』ではないだろうか?
そんな『PC原人』はアクションゲームとしてシリーズを重ねたわけだが、
『月刊PCエンジン』の「赤色パラダイス」というレッドカンパニーのコーナーで、
PC原人のスピンオフゲームとして出して欲しいのは
RPGとシューティングのどちらか読者投稿で決める
・・という企画が行われた。
結果として本作『PC電人』が選ばれ、
RPG(『RPC原人』と言われていた)はお蔵入りとなった。
本当は本作発売が既定路線で
RPGの方は企画用のネタだったのかも知れないが、
真実はもはや深い霧の中だ。

『PC電人』は本編『PC原人』と比べるとかなり異質である。
まず世界観が変わっていて、原始人の世界ではなく、
PC原人のキャラクターを元にしたSFメカ物になっている。

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これがデザインとしてなかなかに魅力的だ。
(主人公もPC原人をロボ化してたキャラクターになっている)
特にボスキャラはデザインが秀逸で、戦っているだけで楽しい。

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操作はオーソドックスで十字ボタンでの移動に加えて、
ショットボタンとボムボタンの構成。
ショットは最初から連射が効いていて爽快。
ボムはボタン押しっぱなしにするとパワーが溜まってウンチの形で射出される。
回数制限は無く、タメ時間のみのリスクで何度でも使える。
(溜め中にボタンを離すとタメ攻撃にもなるが、クリアまで一回も使わなかった)

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アイテムを回収する事で様々な攻撃パターンが用意されている。
ショットのバリエーションが9種類ある他に、
仲間キャラが支援機として登場する。
とはいえ、ステージに合わせて攻撃を使いわけるという感じではなく、
見た目が変わる事での変化を楽しむ要素かと思う。
仲間も1回ダメージですぐ退場しちゃうしね。
(そんなチョイ役なのに10種類もいるw)

難易度は低めで大雑把にプレイしていても爽快なまま進められる。
(と言いつつ難易度は「あまくち」でプレイしたけどw)
ラストボスだけちょっと苦戦したかな。

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エンドクレジットは無し。

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(クリア画像もタイトル画面の使いまわしとは・・)

 

本作はこれまでの「PC原人」シリーズとは違う異色な作風。
それもそのはずで開発はナグザット
でも待てよ。
本作は読者投票で『RPC原人』に勝って開発されたんだよね?
それが決まってから開発をナグザットに外注したってこと?

本作は対応機種をスーパーCDロムロムに変えた
『CD電人 ロカビリー天国』という続編があるが、
開発がナグザットから「デュアル」という会社に変わっている。
「デュアル」という会社がどんなところなのかは全くの謎だ。