発売からだいぶ経過してしまったが、
「NINTENDO LABO VR KIT」をやっと一通り体験できたのでレポートだ。
NINTENDO LABOはパーツをダンボールからくり抜いて組み立てる。
これをしないと遊ぶ事は出来ない。
まず「VRゴーグル」を作成した。これが無いと始まらない。
どうやらSwitch本体だけでも傾きを感知できるらしく、
ジョイコンを取り外していてもVRになっている。
だが頭に装着しないタイプなので、片手でゴーグルを持ち、
片手でジョイコンを操作するという不安定な体勢になる。
画面はボケている。PSVRの鮮明な3D映像とは雲泥の差があり玩具感強い。
傾きセンサーの反応は悪くない。
体験をやめるときは電源スイッチ付近のダンボールをトントンッと叩くのだが、
これの反応が悪くイライラする。
鼻の下直接画面を触れるスペースがあり、こちらを使うのが実用的だ。
最初に遊べるVRゴーグル用の16種類のミニゲームは、
ゲームというよりもVRデモプログラムという意味合いのものばかりで味気ない。
というより面白くない。
ゴールまで到達してもリザルトすら出ずに放置だったり、
デフォルトに戻るだけだったり、作りが投げやりだ。
任天堂のゲームを遊んでいるというよりも“学研の教材いじってる”感じだ。
さて、ここからは一度全てのコントローラを作成してからVR体験に移りたいと思う。
全て完成するのに7時間ほどかかった。長かった・・。
でもシートからダンボールを外して組み立てていく過程は
プラモデルみたいで面白かった。
プラスチック製のピンで固定する箇所は何回か間違えた。
これ間違えるとコインを使って固くハマったピンを外さなければならず、苦労する。
全て完成するとかなり場所を取る存在になるので、
予め収納場所を計画しておくべしだ。
また、拡張用の部品が色々と余ったが、これを使用するシーンが明確ではない。
いつ使うかわからないものを保管するのは邪魔だから捨てた(爆)
「カメラ」
カメラ対応のゲームは2つ。
一つは海の中で指定された魚を発見して撮影していくもの。
もう一つはマスコットの特定動作を撮影するもの。
シャッターを押すだけでなく、レンズ部分を回してズームも出来るのが楽しい。
回すとカチカチという感触が伝わるのも良いね。
マスコットはたいして可愛くないのであまり盛り上がらないw
「VRひろば」にあるカメラ関係ないシューティングみたいなやつは蛇足。
「ゾウ」
ピタゴラスイッチみたいなコースに転がってくる玉をゴールまで辿り着くように、
途中のコースパーツを修復するゲーム。
ゾウの鼻がロボットのアームのような感じになる。
だけど構造的にひねる事が難しく、
捻りを必要とするゲーム内容と矛盾しているような気がする。
「トリ」
羽をバタバタやると推進。首を傾けると旋回する。
シンプルなので直感的で楽しい。空を飛ぶ気分は十分に味わえる。
卵を雛に変えて、雛に集めた餌を渡すと成長。
これらは全て近づくだけで達成できるのも良い。
これはゲームとしてかなりイケてる。
「トリ」コントローラに「風」を組み合わせての「トリラリー」では、
順番に出現するリングを潜ってのタイムトライアルが遊べる。
ルール自体は面白いのだが、目標タイムなどの指針が無いため、
出した記録が速いのか遅いのかすらわからず。ゲームとして不十分。
あと「風」の意味合いが不明瞭。
「風」
踏むとカエルがジャンプするだけのゲーム。
踏むと団扇みたいなのがプレイヤーに風を送るが、
ゲーム内容にそれが活かされていない。
であるなら、ただのジャンプボタンをここまで大きなギミックにする意味が無い。
もっとも邪魔なので早めに捨てたい(^^;
「かざぐるま」
ゴーグルの先に風車をつけて、ボタンを押すかわりに息を吹いてまわす。
息を吹くと弾が飛び出し、それで障害物を破壊するなどのミニゲームが3種類遊べる。
企画会議のときだけ盛り上がる系のネタで、実際に遊んでも辛いだけ。
「シュノーケル」
シュノーケルをかけた相手の動きが画面に反映される。
そこに弾を撃ち込んだりできる。
だがシュノーケルをかけた人間は画面がどうなっているか見えないので
全然楽しくない。
また、収録されているミニゲーム自体もまったく楽しくない。
これも実験プログラム止まり。
「シュノーケル」と「かざぐるま」はもう一生遊ばない自信があるので
ただちに捨てた(^^;)
「バズーカ」
ポンプアクションで弾をチャージしてトリガーで発射するギミックは、
シンプルにガンシューとして面白い。
発射するときにシュコン!と気持ち良い音がするのが効果的。
一つだけ問題があって、1ステージ1回ぐらいの割合でバズーカがジャムる。
こうなると何回もシュコシュコやらないと元に戻らないので、
その間は敵を倒す機会を失う。
プラスチック製のバズーカ出ないかなぁw
【総括】
「カメラ」「トリ」「バスーカ」などは体験自体が楽しかった。
それ以外はわざわざ時間をかけて組み立てるのがバカバカしくなるくらい
奇抜なだけの出オチで終わっている。
特に「VRひろば」に収録されているミニゲームは、
わざわざジョイコンをつけ変えたりして面倒な割には
ゲーム内容にガッカリする事が多く、全てを遊ぶ前に心折れた。
これまでの「NINTENDO LABO」同様に、
最終的にはユーザーにこれらを使った遊びをクリエイトさせようとする流れだが、
説明のターンになるとやたらと冗長であり、
狙い通りのところにユーザーが辿り着くのはかなりハードルが高いように思えたね。