イチダントアール
(セガ)
1995年1月13日／テーブル／6800円
前回に引き続き、今度は「タントアール」シリーズの第二弾となる
「イチダントアール」のメガドライブ版をプレイしてみよう。
メガドライブ版は「アーケードモード」「クエストモード」
「コンペモード」「フリーモード」が用意されている。
「アーケードモード」はアーケード版の移植、
「フリーモード」は好きなミニゲームを選んで遊ぶ。
「コンペモード」はマルチプレイ専用で、すごろくのようなマスを進んで遊ぶ対戦。
今回はＲＰＧのような流れでゲームを進める「クエストモード」を遊ぶ事にする。
この時期、ＲＰＧではないゲームに
ＲＰＧ風に遊べるモードを入れるタイトルが結構あった。
キャラクターのタッチは前作とは変わらないが、
世界観がファンタジーになり、「ボナンザブラザーズ」色はかなり薄まった。
フィールドを移動し、魔王のいる城の結界を解くために５つの「賢者の石」を集める。
ザコキャラがエンカウントするとミニゲームを行う。
ザコ戦で勝利すると経験ポイントが入り、レベルアップするとライフが増える。
だがライフは９以上あがらないので、ザコ戦は必須ではない。
ＲＰＧっぽいだけでＲＰＧ的な成長要素はほぼ無いと言って良い。
「賢者の石」を集める過程で迷路っぽいルートを通ったり、
川に流されて目的地に辿り着いたりと、軽いパズルっぽい要素がある。
ここから石を集める過程で遊ぶミニゲームをご紹介しよう。
「入れカエル！」
ハスの上に大中小のカエルがいる。
カエルを一匹ずつ移動させて黄色いハスの上に黄色カエルを大中小重ねるゲーム。
小さいカエルの上に大きいカエルを乗せる事は出来ない。
アナログパズル「ハノイの塔」が元ネタだね。
「デートなＵＦＯ」
照準カーソルでＵＦＯを狙って、規定数の弾を当てるシューティングゲーム。
「だんだ団子」
３種の大きさの団子が鞠のように跳ねている。
横から串を突き出して小さい団子から順番に刺していくという、
シチュエーションがよくわならないゲーム。
「一番削り」
方向ボタンをグルグル回して素早く鉛筆を削るゲーム。
「まサカナ？」
泳いでいる魚が何匹いるか当てるゲーム。
前作の「バードトリック」に似ているが、
魚の方がアグレッシブに動くのでより難しい。
「取ってクレーン」
金の壺とボロい壺が積まれている。
クレーンでガラクタを移動させながら金の壺を左端のケースに集めるゲーム。
ゲームがスタートすると壺は水に浸されて、金だかボロだかわからなくなる。
このゲームもシチュエーションがよくわからない。
「奥様は窓」
窓にマッチョ男とセクシー女のシルエットが高速で移動する。
最後にセクシー女がいた場所を当てるゲーム。
前作の「忍者どこじゃ？」とまったく同じ仕組みだが、
よりおバカな設定になっていてセガセガしい。
「くっ月ロケット」
ロケットの欠けた部分の部品を当てるゲーム。
前後のパーツの形を見てそこにハマるものを候補の中から探す。
「私の通過待ち」
通過する電車の中に何人乗っているか当てるゲーム。
シンプルだし普通に素早く数えるだけのゲームなのだが、なんか楽しい。
絵の雰囲気と駅員の「あたり～」っていうボイスが良いんだろうな。
モデルは大鳥居駅らしいｗ
「二酸化ガンマン」
西部劇のような風景に撃ち込まれる銃弾。
その順番の通りに照準カーソルで撃ち込むゲーム。
前作の「アニマルサウンドシャワー」のマイナーチェンジ版だね。
「移るんですHoy」
ワープゾーンを使って出口まで移動するゲーム。
一度出たところに直後に戻ると道が切り開かれたりするのがポイント。
「ロイヤル猿～ン」
パネルの中で同じポーズをしている猿を全て当てるゲーム。
微妙に似てるポーズがあって間違えやすい。
「振り振り天国」
４人のバッターが立っていて、最も多く球を打ち返したバッターを当てるゲーム。
シンプルだけどちょっとした頭の体操になっている良い設計。
「飛ぶっ巣」
鳥を操作してリンゴを集めて巣に辿り着くゲーム。
ムササビに当たると落下してタイムロスになる。
左右移動とボタン連打で上昇。「バルーンファイト」に何となく似ている。
「せんべい焼くべえ」
網の上で焼かれた煎餅の中から表も裏も模様が一致するものを２枚当てるゲーム。
変則神経衰弱だね。
「チキチキ・チキンレース」
走る車がブレーキゾーンを通過する瞬間にブレーキを踏むゲーム。
タイミングが合うと崖ギリギリ(ストップゾーン)で止まれる。
ストップゾーンよりも手前で止まるのもミスになり、ダントツで難しい。
「カンオケBOX」
色、大きさ、マークに関する３つのヒントを読んで、
正解の棺桶を開けるゲーム。前作の「スリーヒントパネルを探せ」の亜種。
「ベートー弁当・う～運命」
画面に表示されたキーコマンドを素早く規定回数押すゲーム。
「きかんしゃトーマラズ」
ピンク色のレールを切り替えて汽車のルートを変更し、
時間内に数字の描かれた全てのコインを拾わせるゲーム。
最短で走らせないとなかなか時間が間に合わない。
「銭形 Hey judo」
渡世人が通ったルートを当てるゲーム。
前作の「スロットなブギにしてくれ」の亜流だが、
ルートに斜めがあったりして分かりにくくなっている。
５つの石を集めてマップ中央の城に行くと封印が解かれる。
城の中に入るとラストゲームが始まる。
ラストゲームは、頭上からの火を避けながら
ボスの乗っている台を何度も叩いて壊すゲーム。
特に難しいわけでも頭を使うわけでもない気の抜けたラストゲーム。
よくぞ、わがくにを救ってくれた！
姫も助けてもらい感謝している
ホントに本当にありがとう！！
勇敢な騎士よ
これからもこの国を守ってくれ！
ＳＴＡＦＦ
MAIN PROGRAMMER
K.YABUNO
PROGRAMMER
F.TAKU
Y.MIBU
GRAPHIC
N.OMODA
T.HASIMOTO
SOUND(DATA)
W.AKIRA
M.YONEDA
TEST PLAYER
K.ENOMOTO
M.TANAKA
PLANNER
Y.AYABE
DIRECTOR
T.SAGUCHI
PRODUCER
S.IZUMI
REPROGRAMMED BY
CRI
COORDINATOR
K.OHASHI(SEGA)
O.SATO(SEGA)
PRODUCER
M.HOKOYAMA(SEGA)
THANKS
SEGA AM R&D DEPT.#1
前作はセガらしくないポップな作りだったが、
本作は良くも悪くもセガセガしさが増したタイトルになっている。
全２０種類のミニゲームは、パズルっぽいものが減り、
一発アクションゲームのようなものが多くなっている。
