1985年9月13日に任天堂が
ファミリーコンピューター向けアクションゲームとして発売し、
世界で4024万本をも売り上げた「スーパーマリオブラザーズ」。
そしてそのシリーズは34年経った今でも続いている。
そんなスーパーマリオの特長の一つに
「コインを集めながらステージを進む」
というものがある。
攻略の導線にコインが置かれ、それに触れると手持ちのコインが増える。
この設計はシリーズで継続して採用されている。
ところでこのコイン。
本当にマリオは集めたいのだろうか？
まずストーリーの側面から考えてみる。
スーパーマリオブラザーズではクッパに拐われたピーチ姫を助けるのが目的だ。
なのでピーチ姫のもとに辿り着くためにマリオはステージを進んでいる。
そこに「コイン集め」は紐付いていない。
例えばこれが
「マリオはどうしても欲しいものがある。だが所持金はゼロだ。
道中でお金を集めながら店へと向かえ！」
だったらわかるが。
つぎにシステム面から考える。
コインを集めるとスコアが入る。
そして100枚集めると残機が1つ増える。
プレイヤーがハイスコアを目指しているならコインを集める意味もわかる。
だがそれならもっとスコアを狙いたくなる仕組みがあって然るべきだ。
ところがスーパーマリオブラザーズには
ネームエントリーも無ければランキング表示もない。
ＴＯＰスコアがタイトル画面に表示されるのみだ。
とてもハイスコア狙いを遊びの中核にしているようには思えない。
では残機を増やすためにコインを集めるのか？
だがコインを集める行為は「残機が減るリスク」との天秤だ。
特に後半ステージはコインを集めようとするほど残機が減る。
残機を増やすために残機を減らすのか。
効率を考えればコインを集めずに安全ルートで残機を減らさず、
最短ルートでピーチ姫の元へ辿り着くプレイをする方が良い。
結論。
マリオはコインを欲していない。
