わが青春のPCエンジン(18)「テラクレスタII マンドラーの逆襲」


ラクレスタII マンドラーの逆襲
(日本物産)
1992年11月27日/縦シューティング/6900円

合体シューティングとして有名なニチブツ『テラクレスタ』の続編で、
アーケードからの移植ではないPCエンジンでのオリジナル作品。
なお、本作はPCエンジンのHuカードで発売された最後のシューティングだ。
開発はメイクソフトウェア。
 
敵キャラや背景のデザインがとにかく地味だ。
ボスキャラにしたってイクラみたいな奴とか、よくわからないデザイン。

「見た目よりも攻略が面白い敵を用意してみました」的な作りで、
ニチブツシューティングらしいっちゃらしい。
 
ショットボタンは押しっぱなしのオート連射。
通常ショットは前方の敵しか狙えない。
そこでいざというときはフォーメーションを使う。
フォーメーションボタンを押すと、
合体が解かれてフォーメーション攻撃を一定時間続ける。

この状態になれば通常時では攻撃が届かなかった相手にも届くようになる。
また、分離中は自機が小さくなるので攻撃を避けやすい。
ただしフォーメーションにはステージ中に集めるFマークが必要。
ステージ中に仲間機と合体して、最大5機合体まで可能。
これらの操作仕様はほぼほぼ前作から継承されたもので、
前作を覚えているユーザーならば
「これは間違いなくテラクレスタの地続き」と感じられるゲームだと思う。
お馴染みの火の鳥状態も健在だ。

 
敵の動きは遅めで、それほど理不尽な攻撃もしてこないので、
冷静に対処すれば切り抜けられるゲーム設計である。
ちなみに一番イヤなキャラはコイツ。

正面からは攻撃出来ずカタい。別の特性を持った敵との連携もしてくる。
また、破壊されても何も無いところから最後の一発を発射するのも嫌な罠。
このゲームではこいつのように
“移動経路を制限させて他エネミーの攻撃を受けやすくする”配置がやたら多い。
 
ステージがやたらと長い。
クリア直後に何の表示もなく次のステージが始まるので
「これいつ終わるんだろう?」と不安になる。
最終ボスの一歩手前で自機がタイムスリップして前作のステージを遊べる。

これはファンサービスだと思うんだけども、
ヤケクソのように長いステージの途中でのワープなので“悪夢”にしか思えなかった(^^;
 
2分間限定、及び5分間限定でハイスコアを狙う、
いわゆるキャラバンモードが搭載されている。
ハイスコアを出しても電源を落とすとリセットされてしまうためイマイチ燃えない。


DIRECTOR

HIROAKI KAWAMOTO

DESIGNER

KYOKO NAKAGAWA
TAKESHI ASHIDA
RYO YAMASHITA
TAIJI NAGAYAMA
SUSUMU UEDA

SOUND CREATOR

AKIHIRO AKAMATU
SACHIKO OITA

PROGRAMMER

MASAHIKO NAGASAWA
YOSHIYUKI TAKAHASHI
JUN KIKUCHI

ADVISER

HIROMU YAMAMOTO
KAZUO KOMAI
MASARU OKA

SPECIAL THANKS

KOTOBUKI
KENJI YOSHIDA