最悪な場所へ

今いる居場所は常に最悪なものである。
「隣の芝は青く見える」という言葉がある。
今いる場所が最悪だと思えるから光が見えるし、
いつか隣のような場所に住んでやると向上心もわく。
だが大抵は実際に隣に住むとまたその隣が青く見えるのだ。
だから「今いる居場所は常に最悪」なのだ。
仮にその場所が最高に思えたとしよう。
そうなったらもう落ちるしかない。
そこにあるのは絶望であり、死である。