わが青春のPCエンジン(5)「シティハンター」


シティハンター
(サン電子)
1990年3月2日/サイドビューアクション/6300円

主人公・冴羽リョウを操作する銃撃とジャンプのみのシンプルなサイドビューアクション。
攻略中に武器を入手するイベントによってセレクトボタンで切り替えられるようになる。
銃に弾数制限はなく、またリロードもないので、乱射して出現した敵を片っ端から銃殺しまくる事になるw
それにしても画面が切り替わった瞬間に敵が突進してくるのは卑怯だ(^^;
ステージは4つで、それぞれ別の依頼を受けているという設定。
ステージは一方通行ではなく、階段や扉で繋がっており、フラグを回収して進む探索型だ。
 
背景グラフィックは全体的に手抜きだが、
冴羽リョウのドットキャラはなかなか良く描けている。
顔グラの冴子は似てないけど。

 
途中から原作設定を守るの飽きてきたのか、敵キャラのデザインでふざけちゃってる。
忍者やミノタウロスが出てきたときは
「マフィアの用心棒に忍者がいるのかも」
「生物研究所が舞台だからミノタウロス的なバイオ生物も・・」

とか無理矢理こじつけてプレイしたが、ジョイナー(マラソン選手)宇宙刑事が出てきたときは「もうこのゲームだめだ」と思った(^^;

3つ目の依頼のボスが青い宇宙刑事(シャイダー?)で、「よくも私の工場を・・(壊滅させたな)」とか言いながら変身するシーンまである。

シティハンター版権使ってどこに労力割いてるんだよ!w

アクションに苦労する事は無く、マップに迷うのに気をつければクリアは時間の問題だ。
面倒なら紙にマップのつながりをメモしながらやるといい。
ボスとの対決もあっさり。
パターンが少ないので、普通に避けながら銃を連打しているだけで勝てる。
 
3つの依頼をクリアすると最終依頼の「ジゴクからの脱出」が出現する。
ここのステージはマップが急に複雑だ。
マッピングしても迷う。
まず平面で考えると繋がりが変だし、復数の扉から同じ扉に繋がっているなどのワープ扉構造になっている(^^;
アクションではもう変化つけられないから、せめてマップで迷わせようって事だろうか?
 
本作の最大の見どころはもっこりシーン”である。
各シナリオのどこかには女の子が着替えている部屋があり、そこに入ると体力が全回復する。
女の子のビジュアルもそれぞれ専用で用意されている気合の入れようだ。
このゲームは特殊な形で模索された脱衣ゲームと言っても過言ではあるまい。ウソだけどw





全体的にアクションゲームとしては間の抜けたゲーム設計なんだが、もしかしたらこのゲームってシナリオ探索型のアドベンチャーゲームなのかも知れない。「ミシシッピー殺人事件」系のw。
よくよく考えてみたら、原作もアクションというよりはドラマに焦点が当てられた漫画である。それのゲーム化と考えたらアドベンチャーゲームである方が自然である。
そのように解釈してみると本作も成り立っているように感じるから不思議だ。ウソだけど。

迷いに迷ってようやく事件の黒幕発見。
いよいよラスボス戦か!と意気込んでいると、突然海坊主が出てきてボスを倒してしまう。
前代未聞のラスボス戦を遊ばせずにエンディング・・。
だよね。アドベンチャーゲームだもんね。アクションとして締め括らないあたり制作者のこだわりを感じた。ウソだけど(怒)

ちなみにこのゲームにスタッフロールは存在せず。
原作漫画からスキャンしたと思われるガビガビのモノクロ絵が何枚か表示されるだけであった・・。