ドラゴンロード
1982年制作
香港
[原題]龍少爺
[英題]Dragon Lord
監督:ジャッキー・チェン
製作総指揮:レイモンド・チョウ
脚本:ジャッキー・チェン、エドワード・タン、バリー・ウォン
製作:レナード・ホー
音楽:チュン・チンチュー
製作会社:ゴールデン・ハーベスト
配給:東宝東和
上映時間:95分
日本公開日:1982年4月10日
出演:ジャッキー・チェン(ドラゴン役)、チャーリー・チャン(副長官役)、
マース(ジム役)、ティエン・ファン(ドラゴンの父役)、ウォン・インシク(長官役)
製作年度のジャッキー年齢:28歳頃
名家の御曹子ドラゴン(ジャッキー)。
武術の修行も勉強も、親の目を盗んでサボってばかり。
悪友のジムと草むらでキジ獲りをしていると、
黒服集団に追われている男と出くわす。
(この黒服達は国宝の窃盗団だった)
とある日、羽根つきサッカーみたいなのに出場するドラゴン率いるチーム。
蹴る羽根はボールみたいに転がらないから、基本的にリフティングで繋いでいく。
このスポーツ、ちゃんと試合できるようになるまでハードル高そうw
試合の合間合間にダラダラした応援をするチアリーダーがシュールだw
その後、屋根の上に落ちた凧を拾いに行って下から槍で突かれるシーンあり。
そんなドラゴンは、窃盗団の裏切り者をひょんな事から助け、匿う事になる。
だが匿っている場所を窃盗団ボスに見つかり、ジムと二人で刃向かうが敵わない。
ドラゴンがボスにしがみついて2階から一緒に落ちようとするシーンが印象的。
そして執念のドラゴンがボスをダクトに落として何とか打ち負かす。
これで終劇かと思いきや、変則ラグビーみたいなスポーツが始まるw
竹やぐらに饅頭を積み上げた塔にみんなで登り、
頂点にある金の饅頭を奪い合って自軍の色の袋に入れたら勝利という内容。
中盤に登場した羽根サッカーとともに香港で実在するものらしい。
このシーン、大人数で高いところからボロボロ人が崩れ落ちる壮絶な内容で、
スタントマンが2人亡くなっている。
そして最後にドラゴンが試合を決めて映画は終わる。
日本公開版だと大胆に編集が変わっていて、
この変則ラグビーのシーンから映画が始まる。
まあ確かにボスを倒して終わった方がしっくり来るけど、
変え過ぎじゃないかなあ・・。
本作はカンフー映画ではない。
シーンの大半はコント仕立てであり、
アクション要素のあるコメディ映画として視聴した方がしっくりくるだろう。
前述したように羽根サッカーと変則ラグビーは
取ってつけたように唐突に挿入される上に長いので、
映画としてのまとまりが悪い。
ジャッキーは「ヤングマスター」を撮り終えた後にアメリカに長期滞在。
そこで「バトルクリークブロー」「キャノンボール」といった作品に出演したが、
それはロー・ウェイとのトラブルから逃れる目的でもあった。
そして何とかロー・ウェイとのトラブルも終息に向かい、
香港に戻ったジャッキーは本作を撮影する事になる。
もともとは「Young Master in love」という仮題で、
「ヤングマスター」の続編として進んでいた模様。
なお、ロー・ウェイは和解の条件として本作の世界版権を手に入れている。