ドラゴン特攻隊
1982年制作
台湾/香港
[原題]迷你特攻隊
[英題]Fantasy Mission Force
監督:チュー・イェンピン
製作:ジミー・ウォング
脚本:韋辛
製作総指揮:ロー・ウェイ
音楽:ラロ・シフリン
上映時間:96分
日本公開日:1980年9月6日公開
出演:ジャッキー・チェン(シャオ・リー役)、ブリジット・リン(リリー役)、
ジミー・ウォング(ドン中尉役)、デビッド・タオ(ビリー・ザ・キッド役)、
ソン・イェ(チョビヒゲ役)、ファン・チェン(オマツ役)、
シュー・プー・リャオ(B子役)、フランキー・カオ(パピヨン役)、
チャン・リン(エルニュー役)
製作年度のジャッキー年齢:28歳頃
第二次世界大戦中の中国。
アメリカ、フランス、イギリス、アフリカの将軍が
一度に極東軍の捕虜になってしまう。
中国軍は007、悪漢探偵、ロッキーなどの候補の中から
ドン中尉(ジミー・ウォング)を指名。
彼に特攻隊を編成し、救出作戦を実行するように命じる。
ドン中尉は、メンバーを集めていく。
1人目のメンバーは、登場からいきなりミュージカル風演出w
どうやらドン中尉の顔見知りらしいチョビヒゲ。
2人目は強制労働現場から脱走したところを確保。
脱獄の名人パピヨン。
3人目じゃないけど、ここでジャッキー登場(役名はシャオ・リー)。
賭け試合に出場してレスラーとコミカルに戦うシーン。
儲けた金はニセ警官に没収されてしまう。
3人目はビリー・ザ・キッドという口髭のキザ男と、
彼を追うためバズーカで家を破壊してきたカミさん(リリー)が仲間に。
(さらに2名、いつの間にか仲間が増えてるw)
チームが野営しているところをシャオ・リーが野党となって襲うが失敗。
ドン中尉は見逃す。
その後、なかなか任務らしい事を始めない一行は、
謎のアマゾネス軍団(女だけの民族?)に襲われるw
捕虜となった一行。
そこへシャオ・リーがツレの女と一緒にまたまた登場。
ジャッキーと格闘シーン演じたアマゾネス軍団、男がやってない?
その後、大乱闘になるのだが、
もうどうでも良くなったのか、普通にアマゾネス軍団に男混ざってますw
アマゾネス軍団を壊滅させた一行は、
とある街の空き屋敷に泊まるが、そこは幽霊屋敷だったw
ドリフのコントのような展開になったかと思うと、ホラー映画テイストに。
この映画、一体何がやりたいの?(^◇^;)
幽霊屋敷を逃げ出すと、人質の将軍達のいる極東軍基地へ到着w
だがそこに人質はいなかった。
罠だったのだ。
極東軍に囲まれる一行。
この極東軍、ナチスのマークが描かれている乗用車に
裃(かみしも)来たサムライが乗ってるようなデタラメ軍団だw
極東軍と真っ向から戦う一行。
激しい銃撃戦の中で
「うーらー、らかかか、うらーらー」
みたいな軽快なBGMが緊迫感を台無しにしている(^◇^;)
そんな空気感も無視して次々と死んでいく一行。
最後は極東軍のマシンガンを奪ったシャオ・リーが極東軍を全滅させちゃう(^◇^;)
8人相手に全滅させられる極東軍ウソだろ・・。
(あえて銃を使わずに日本刀とかで戦うヤツ多かったからなあw)
そこへ登場したのがアマゾネス軍団との戦いで行方不明になっていたドン中尉。
彼は極東軍から奪った軍資金を独り占めするため、
生き残っていたチョビヒゲを射殺。
シャオ・リーのツレも撃たれ、ドン中尉とシャオ・リーの一騎打ちとなる。
苦戦するシャオ・リーだったが、小屋の起爆装置によりドン中尉ごと爆破。
重症のツレや死んだ仲間をジープに乗せて
「戦争反対」と言いながら去っていくのであった。
ロー・ウェイとのトラブルの最中、
黒社会との間に入って和解の手助けをしてくれたジミー・ウォン。
その恩返しのためのジャッキー出演作品の一つ。
当時、ゴールデンハーベスト社で
傑作映画を次々と生み出していた頃の全盛期のジャッキーにとって、
本作のようなバカ映画に出演する事はキャリアにマイナスにしかならないわけだが、
これ断るリスクの方が高かったんだろうなあ。
実はこの映画、ジャッキーだけでなく、
台湾や香港界隈のスターを集められた映画であり、
ジミー・ウォンの裏の権力無くして成立しない作品なのであった。