ドラゴン・ブレイド
2014年制作
中国&香港
[原題]天将雄師
[英題]DRAGON BLADE
監督:ダニエル・リー
製作:ジャッキー・チェン、スザンナ・ツァン
アクション監督:ジャッキー・チェン
脚本:ダニエル・リー
上映時間:103分
日本公開日:2016年2月12日
出演:ジャッキー・チェン(フォ・アン役)、ジョン・キューザック(ルシウス役)、
エイドリアン・ブロディ(ティベリウス役)、チェ・シウォン(イン役)、
リン・ポン(ムーン役)、シャオ・ヤン(イエントゥ役)、
ワン・タイリー(ラオシュウ役)、ミカ・ウォン(ショーチン役)、
ジョゼフ・リュウ・ウェイト(プブリウス役)、
ロリ・ペステ(パルティアの女王役)、スティーヴ・ユー(クーガー役)、
ウィリアム・フォン(フォ将軍役)、サミー・ハン(サン役)、
シャーニ・ヴィンソン
製作年度のジャッキー年齢:60歳頃
紀元前50年頃の前漢時代。
部族間紛争が絶えないシルクロードで、警備隊長をつとめるフォ・アン。
だが不正行為の濡れ衣を着せられ、警備隊ごと罪人とされ、
辺境の砦“雁門関”の修復という強制労働が課せられる。
そこにローマ帝国の将軍ルシウスが襲撃に訪れる。
フォ・アンの計らいで戦闘は避けられ、ルシウスとの友情も芽生えていく。
ルシウスは謀略に巻き込まれて国をおわれていた。
“雁門関”にはルシウスの軍を追ってきたローマ帝国の軍勢が迫っていた。
2012年の「ライジング・ドラゴン」で
「アクション超大作は最後」と名言していたジャッキーだが、
相変わらずアクション映画の主演を張っている。(^^;
きっとこの人は体が動かなくなるまでアクション俳優やってると思う。
とはいえ、アクション自体はイマイチ映えない。
画面映えするオーバーアクションはやはりジャッキーの年齢ではキツイのと、
アクション向きではないハリウッド俳優を相手のアクションでは
どうしてもダイナミックな絵は撮りづらいのだろう。
(吹き替えアクションも多いし)
主題は「民族や国の違う者達が手を取り合って困難を突破する」
というジャッキーらしいものだ。
物語の流れが平坦で構成も上手くない。
罪人のはずなのにいつの間にか砦の長になっていたり、
自分の町に戻って役人に追われていたり、
「?」になるシーンも多かった。
そしてどうにもスケール感に乏しく、
集団戦のシーンでも小競り合いに見えてしまうのが残念だった。
「我々中国人は人を助けるため、平和のために戦う」とか、
「戦うよりも友達になろう!」とかジャッキーが叫ぶたびに苦笑してしまう。
皮肉にすらなっていないよ、ジャッキー。
シーンとしては中国人とローマ人が砦で演武を競い合うシーンが良かったね。
中国武術のみならず、ローマ軍の盾を使った戦闘様式も面白い。
あと鉄格子をみんなで持ち上げて逃げるシーンも好きw
エンドクレジットのNG集は日本公開版だけらしい。
やはり「ジャッキー映画はNGシーン」というのは日本ならではの定番なのかな。