バカ映画大研究(37)「コイサンマン、キョンシーアフリカへ行く」


コイサンマン、キョンシーアフリカへ行く
ジャンル:コメディ
上映時間:107分
1991年香港映画
監督:ビリー・チャン
出演:ラム・チェンイン、ニカウ
1996年10月5日日本公開

俺様が子供の頃、「ミラクル・ワールド ブッシュマンという
南アフリカ共和国の映画が世界的に大ヒットをした。
未開の地の部族ブッシュマンの青年が、
飛行機から投げ捨てられたコーラの瓶を拾い、
その瓶を捨てるために文明社会へ旅に出るという映画だった。
文明から切り離された部族民が文明に触れて騒動になるという
カルチャーギャップを描いたコメディはわかりやすかったのだろう。
主演したのは実際の部族民だったニカウさん。
ニカウさん自身も人気者となり、
日本公開の翌年にはムツゴロウさんと共演したり、
オレたちひょうきん族」などのバラエティ番組にも出演したりしていた。
それから約10年ののち、どこでどう話をつけたのか知らないが、
香港映画界がかつての人気者であるニカウさんと契約。
1994年までにニカウさん主演映画を3本も制作。
「ミラクル・ワールド ブッシュマン」は1989年に続編が1本作られただけだが、
香港で作られたニカウさん主演の映画3本を
勝手に「シリーズの3作目から5作目」とした(爆)

今回取り上げる「コイサンマン、キョンシーアフリカへ行く」は、
香港で最初に作られたニカウさんの映画だが、
なぜか日本ではシリーズ5作目という事になっている。

そんな本作はただのパクリ映画では無かった。
ブッシュマン」と同じ時期に香港にはキョンシーブーム」というものがあった。
香港映画界はブッシュマン」と「キョンシー映画」を融合させるという
悪魔合体を実行した。
まさに“混ぜるな危険”が目に浮かぶ所業であった。

キョンシーブームの火付け役となった映画「霊幻道士」で
道士役を演じていたラム・チェンインをキャスティング
香港映画界は本作に本気だった(^_^;

 

ここからは映画の内容。
イギリスに住む中国人サムは、ご先祖のキョンシーを空輸するが、
飛行機が墜落してアフリカにキョンシーを落としてしまうw
コーラの瓶をキョンシーに改変するトンデモ脚本(^_^;
サムとキョンシー使いの道士はアフリカの地でキョンシーを探す。
そこに部族のニカウさんが加わって珍道中に。
ニカウさんの部族は奴隷商人にヒドイ目に合っていたので、
道士達はキョンシーで奴隷商人をこらしめようとするが、
奴隷商人もブードゥの呪術を使って巨漢ゾンビを操るw
最後は道士が機転を利かせて
ブルース・リーの霊をニカウさんに憑依させるw
ニカウさんはカンフーを使ってゾンビや奴隷商人をやっつけるのだった。
香港よ・・
ニカウさんに何させてんねんwww

 

ちなみに俺様は本作を字幕版で観たのだが、
劇中の背景がほとんど青空なので、字幕が溶け込んで読めなかったりする(^_^;
日本の配給会社もこの映画でまともに仕事する気がない(爆)

 

 

警戒レベル:

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