バカ映画大研究(14)「カブキマン」

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カブキマン
アメリカ(ギャガ)
ジャンル:SFコメディ
上映時間:105分
1991年3月2日日本公開
監督:ロイド・カウフマン
脚本:ロイド・カウフマン、アンドリュー・オズボーン、ジェフリー・W・サス
出演:リック・ジャナシ

 

ゲーム会社がヒットを飛ばし続けると、
なぜか映画産業に参入したくなるらしい。
だが餅は餅屋。
2001年にスクウェアが看板ゲームの「ファイナルファンタジー」を映画化し、
会社が傾くほどの失敗をした事は有名な話。
それよりも前に映画産業に色気を出していたのはナムコ
雨宮慶太監督の「未来忍者」というオリジナルビデオ作品に出資し、
同名タイトルのアーケードゲームを開発するなど、
映画とゲームの親和性を模索していた。
そんなナムコ「歌舞伎をテーマにしたヒーロー映画製作」
「悪魔の毒々モンスター」などのバカ映画を大量生産していた
トロマ・エンターテインメントに依頼。
150万ドルの予算を使ってプロデュースした。

 


ニューヨーク市警のドジ刑事ハリーは、
テロで撃たれた歌舞伎役者から歌舞伎の力を継承してしまう。
歌舞伎の力?
最初はその力が上手くコントロール出来ず、
カブキマンに変身しようとしてピエロマンになってしまう刑事ハリー。

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は?

カブキマンの力をコントロールする為に
カブキマンの力を授けた歌舞伎座長の娘ロータスとの特訓に入る。
逆さ吊りにされた状態で米粒の数を数えるという荒行。

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失敗すると股間を鈍器で叩かれる!
あまりの辛さに特訓を拒否するカブキマン。
するとロータス
「それならアメリカ式で行くわよっ!」
といってカブキマンを鉄拳制裁。
ロータスと殴り合ったカブキマンは、
その力をコントロール出来るようになるのであった(爆)

 

正直言って前半はグダグダでダレる映画なのだが、
後半になってくるとカブキマンのキャラクターがクセになってくるw

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みんな大好きカブキマン。

カタコトの日本語での決めゼリフ
「カブ~キマン、サ~ンジョー」が耳に残ってトラウマになるぞ。

どうでもいいけど、映画の終盤で復活した魔王と戦う事になるカブキマン。
そう言えば映画の冒頭でロータスが言っていたっけ。
「水星が旅を終え、竜が木星の輪を通る時、もしも猿が豹の背中に乗り、
虎が美女を食べると魔王が世界を永遠に支配する事になるのです」
こんな狂った字幕翻訳させられた人の苦労が忍ばれる(^^;


それにしてもナムコよ。
どうやってダマされたんだ?(爆)
トロマ社の時点でこういう映画になる事は気付きそうなもんだが、
誰も中村雅哉さんを止めなかったのだろうか?(^^;
無論、本作のゲーム化は実現しておらず、
以後、ナムコは映画事業から撤退するのだった。
バブル景気も終わりに近づいた頃に展開された愉快なズンドコプロジェクト。
こういう映画が劇場公開される余裕がないと世の中面白くないねw

 

 

警戒レベル:

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