球界道中記
(ナムコ)
1991年7月12日/アドベンチャーゲーム/6500円
ナムコからメガドライブにも野球ゲームが出る!
となるとファミスタシリーズが思い浮かぶ。
ファミスタはファミコンの定番ソフトとして多くのファンを獲得。
またPCエンジンでは「ワールドスタジアム」として進化を見せた。
メガドライブでもファミスタの新しい形が展開される事は必然であった。
ところが蓋をあけてみると、
ナムコが出した野球ゲームはファミスタではなく「球界道中記」だった!
「球界道中記」はコミカルアクションゲーム「妖怪道中記」をモチーフにした
アーケード向け野球ゲームだった。
アーケード向けにこういうゲームが出た事自体も謎なのだが、
なぜメガドライブ向けに移植しようとしたのかも謎である。
「メガドライブにはファミコンやPCエンジンに発売したものと被ってはいけない」
という制約でもナムコにあったんだろうか?
俺様はアーケード版「球界道中記」をプレイした事が無い。
もしかしたら「球界道中記」にはファミスタには無い魅力があるかも知れない。
そこで今回はこのタイトルで1試合プレイしてみる事にした。
モードは全球団と総当たり戦をしていくワールドツアーモードと、
1試合のみをcomや2Pのみと戦うモードがある。
日本プロ野球の12球団の他、メジャーリーグや隠しチームも含めて41球団を収録。
それぞれ当時の実名選手をもじった選手が登録されている。
今回は伝統の巨人-阪神戦をやってみよう。(俺様が巨人)
球場は「ドームンスタジアム」。
スターティングメンバーは画像の通り。
巨人は原辰徳が4番の時代かぁ~。
阪神は岡田が4番。
試合中のレイアウトはほぼファミスタ。
選手は全員「妖怪道中記」のたろすけの姿にw
頭身がファミスタよりなお低い。
投げるときも打つときも、
ボタンを長押ししないとフルスイングしなかったりするので、
ファミスタよりもテンポが悪いように思える。
スタミナやパラメータがリアルタイムに表示されているのは珍しいかも。
ホームラン時の演出も控えめだ。
ファミコンでもチアリーダーが表示されたりといった演出はあるので、
1991年でこの簡素さはちょっと寂しい。
結果、2-8で惨敗。
3回で交替した「くわわ」が崩れたのが痛かった。
敗因は「くわわ」w
女子アナかわいい。
野球ゲームとしては可も無く不可もなく・・。
全員「たろすけ」というのはシュールだが、
「妖怪道中記」感がゼロ。
観客が妖怪だったり、ホームラン演出で閻魔大王が判決したりとか、
霊能力を使った魔球が使えたりとか・・
ファミスタには出来ないモチーフの利用が色々できた気がするが、
そういったものは皆無。
メガドライブとしては、
「スーパーリーグ」「TEL・TELスタジアム」に続いて3作目の野球ゲーム。
本作に存在意義があったのがどうか疑問だ。