バカ映画大研究(31)「複製(クローン)人間ブルース・リー/怒りのスリー・ドラゴン」


複製(クローン)人間ブルース・リー
怒りのスリー・ドラゴン

ジャンル:アクション
上映時間:90分
1982年香港映画(劇場未公開)
監督:ジョセフ・コン
出演:ドラゴン・リー

香港映画界最大のスーパースターであるブルース・リー
そんな彼は32歳の若さでこの世を去る。
スーパースターを失った
香港映画界は騒然となった。
第2のブルース・リーを生み出そうとあらゆる手を尽くしたのだ。
かのジャッキー・チェンも若き頃に
ブルース・リー主演「ドラゴン怒りの鉄拳」の正統な続編に主演しているが、
ブルース・リーのキャラクターをコピーしたような役回りでは
ジャッキーの魅力は開花しなかった。
また、体格的にはまったくブルース・リーとは異なるサモ・ハン・キンポーが、
あえてブルース・リー作品のオマージュとして、
彼に憧れる青年を主人公にした「燃えよデブコン」を作ったりした。
日本のアクションスター千葉真一が主演した「激突!殺人拳」も
倉田保昭主演のドラマ「闘え!ドラゴン」も
ブルース・リーの影響を受けた作品で間違いないだろう。

そんな中で、こんな事を考えた人がいた。
ブルース・リー級のスターはすぐ生まれない。
それだったらリーそっくりの人がいればいんじゃん!」
名案だ!そうだよ!
ブルース・リーそっくりなら、
ブルース・リーが生きてるのと一緒じゃん!
てなわけで、ニセモノのリー映画は結構な数が作られた。
ドラゴン・リー、ブルース・リ、ブルース・ライといった
ものまねスターが生まれたw

 

ブルース・リー芸人達が夢の共演を果たしたのが本作、
「複製(クローン)人間ブルース・リー/怒りのスリー・ドラゴン」なのだ!
しかも、そのストーリーも死者へのリスペクトが微塵も感じられないバカな設定。
リーの死後、彼の素質を惜しんだ当局は、
彼のクローン人間を3人作り、特殊捜査官として利用したのだ。
その3人の名前は、ブルース・ワン、ブルース・ツー、ブルース・スリーである。
仮面ライダー大集合かっつーの!
そんな夢(?)のトリオが、
本気になってブルース・リーに成りきっているところが常に笑える。
なにが一番笑えるって、
三人ともブルース・リーに似ていないのだ。
あのブルース・リー独特のサングラスを格闘中も外さないところを見ると、
本人達も自覚しているのか!?
ついでに言っておくと、悪の組織に飼われている女はなぜか全裸だ。


余談だが、レンタルビデオ屋の棚にあっても
俺様みたいなモノ好きしか借りなかった本作であるが、
映画のアートワークを引用したゲームがある。
それがこちらだ。

データイースト「トリオ・ザ・パンチだ。
バカ映画はバカゲームを引き寄せる・・。

 

 

警戒レベル:

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