デッド・オア・アライブ 犯罪者
ジャンル:バイオレンス
上映時間:105分
1999年製作/1999年11月27日日本公開
監督:三池崇史
出演:哀川翔、竹内力
最初に言っておくと、このレビューでは映画の結末を書く!
もうネタバレ必至!
だからそれを知りたくない人は今すぐこのページを離れるが良い。
なぜそれを書いてしまうかというと、
この映画がバカ映画になるエキスが
最後の3分に凝縮されているからだ。
最後の3分が無かったらこの映画はバカ映画には分類されないのである。
ストーリーを簡単に言うと、新宿の闇社会で抗争するヤクザ(竹内力)と
それに関わってしまう刑事(哀川翔)の闘争を三池カラーで淡々と語るお話。
正直、起伏に欠け、起承転結のハッキリしない三池カラーは肌に合わないし、
哀川翔&竹内力というVシネマ黄金トリオを揃えているのに
「退屈な映画だな、主演二人の存在感だけでもってるようなもんだ…」
と思っていた。
だが、ラスト3分でその考えが間違いである事に気づいた。
妻と娘を爆死させられて、竹内力の元に復讐へ向かう哀川翔。
なぜか正確に竹内力の居場所へ行きつく哀川翔。
そして激しい攻防戦。
横転する竹内力の車。
竹内力の舎弟が人間爆弾となって哀川翔の車へ特攻。
燃え盛る車の中から生還する哀川翔。
負傷した左手を自ら引き千切る哀川翔。
それを凝視する竹内力。
次の瞬間、二人の間を飛び交う銃弾。
互いに銃弾を浴び、吐血。倒れるかと思いきや、ふんばって睨み続ける二人。
か~こいい~っ!
ここまで退屈な映画だと思っていたが、
このシーンは三池カラーがいい方向に働いているなと思った。
だが、このシーンまでは普通のバイオレンス映画。
次の瞬間からバカ映画としての本性を現わすのである!
倒れなかった哀川翔、
なぜか背中から巨大なバズーカ砲を取り出した!
どこに隠してたんだよっ!!
狙いを定める哀川翔。
突然、苦しみ出す竹内力。
次の瞬間、竹内力はカメハメ波みたいな気合弾を放つ!!
何者だよっ???!!!!
哀川翔の放ったバズーカ弾と竹内力の放った気合弾が激突。
激しい閃光。
…。
地球消滅。
前半の退屈な展開は、このギャグをやるための前振りだと気づいた…。
警戒レベル: