ネオジオは100メガショックの夢を見るか?(71)「ステークスウィナー」

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ステークスウィナー
(SAURUS)
1995.10.27発売/29800円/競馬アクション
めざせGI完全制覇!!

 

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おそらくナムコの「ファミリージョッキー」を手本としたであろう
アクション競馬ゲーム。
Aボタンで手綱、Bボタンでムチを使う。
手綱は小加速、ムチは大加速といったところか。
ボタンを使うとそれぞれスタミナが減少し、
無くなると鈍足になるのはファミリージョッキー」の基本概念を踏襲したもの。
選んだ馬の特性(逃げ、先行、差し、追込み)に合わせてムチの加減をするゲーム
と言っていいだろう。
コツを掴むのは難しいが、
操作が単純なのでタイミングを把握しはじめると勝てるようになる。
コースにアイテムが落ちているのも「ファミリージョッキー」と一緒。
スタミナ回復の「にんじん」、スピードアップの「はね」、
ハイパーダッシュのストックが溜まる「!」、ランダムで効果が決まる「?」。
また「しびれ薬」や「モグラの穴」というマイナス要素もある。

実際の競馬同様に新馬戦から始まり、
GII、GIといったスケジュールでレースに参戦する。
レースの合間に調教ゲームが挟まり、
成功するとスピード、スタミナ、ガッツといったパラメータが成長する。
凱旋門賞を優勝するとエンディングへ。
(スタッフロールは無し)

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実はこのゲームには応用操作が色々とある。
後半はこれらを駆使しなければ勝てないので覚えておく必要がある。
レバーを進行方向に「前、前」と入れると「馬群割り」
レバーを進行方向と逆に「後、後」と入れると「急停止」
レバー前+Aで「首押し」
Bを押した直後にAで「見せ鞭」
「前、後、前、A」で「ハイパーダッシュ
「見せ鞭」はスタミナが減らずに加速できる操作なので、
これは必須の操作になっている。

 

このゲームを開発したのは「エーエムファクトリー」
1991年にX68000向けTAKERU専売ソフト「超人」という
エイリアンシンドローム」に似たゲームをリリースした会社だが、
それ以外の情報が無い謎に包まれた開発会社だ。

 

リアルなシミュレーションタイプの競馬ゲームはいくらでもあるのだが、
ファミリージョッキー」タイプの
「競馬の仕組みをコンパクトに構成したアクションゲーム」はタイトルが少なく、
本作はファミリージョッキー」を正統進化させたオンリーワンな存在であった。
格闘ゲーム専用機の色合いが強いネオジオで久々に登場した
格闘ゲーム以外の快作である。