ネオジオは100メガショックの夢を見るか?(79)「メタルスラッグ」

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メタルスラッグ
(SNK)
1996.5.24発売/29800円/アクションシューティング
バリバリ撃って、ガンガン進め!たった2人の快進撃!!

 

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開発はアイレムのスタッフが結集して作られた会社ナスカ。
ナスカと言えば「ビッグトーナメントゴルフ」で
ドット技術をアピールしていたわけだが、
本作はそんなナスカの本気が爆発したタイトルであった。

 

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サイドビューの横スクロールアクションシューティングで、
戦場を舞台に兵士となって進む。
2人協力プレイが可能で、1P側はマルコ、2P側はターマを操作する。
ゲームはハンドガンと手榴弾という装備で始まる。
ショットボタン、ジャンプボタン、投擲ボタンという構成で、
レバーで移動やしゃがみ中でも攻撃は可能である。
途中、武器を拾う事でハンドガン以外の攻撃を弾数が尽きるまで行う事ができる。
それらはかなり強力で爽快感を生んでいる。

タイトルになっている「メタルスラッグ」とは敵に奪われた万能戦車の事。
発見するとこれに搭乗してゲームを進める事ができる。
搭乗中にA+Bを押すと、
「メタスラアタック」という特攻技(突進して自爆する)がある。
余談であるが、本作は当初「戦車に乗ったまま進めるゲーム」として開発されており、
このメタルスラッグ搭乗はその名残りとも言えそうだ。

 

多くのゲームファンを魅了した圧倒的なビジュアルインパク
といってもこのゲームのビジュアルインパクトは
“絵がキレイ”という簡単なものではない。
言葉で表現するならば、
“確かなドット絵技術に裏打ちされた演出へのこだわり”である。
撃つと崩れる壁、岩肌、建造物。
キャラクター達の状況に合わせて変化するリアクション。
アクションシステムと息を合わせたステージ構成。
こんなにこだわってんの!と驚くくらい細かいところまで気を配られている。
そんな中でデキの良いアクションシューティングをプレイするのは
とても気持ちがイイ。
(敗残兵の紙飛行機とともに戦闘現場を振り返るエンディングもセンス良し!)

 

この頃、すでにアーケードで純粋なアクションゲームは
無くなりつつあるジャンルであり、
そんな中で本作のクオリティが突如現れたわけで、
本作はよりその輝きが目立つ存在となった。
もはや格闘ゲームしか生き残れないと思われていたアーケード市場において、
斜陽となっていたジャンルで結果を残し、
その後、シリーズを重ねてネオジオを支える事になる奇跡のような一本である。

 

 

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