俺様とザブングル

ガンプラブームをきっかけにサンライズブームというのが子供の頃にあって、
とにかく「日本サンライズのロボットアニメは格が違う」
といったブランド力があった。
ガンダムの再放送や劇場版3部作の熱が落ち着いた頃、
ポストガンダムとして浮上していたのが
太陽の牙ダグラム」と「戦闘メカザブングル」だった。
俺様は特に「戦闘メカザブングル」が好きだった。
まるで映画「マッドマックス」のような荒廃した砂漠の大地で
戦闘メカとともに旅する人々・・。
そこに登場するメカはガソリンエンジンとハンドル操作。
ゴハン3杯はいけるシチュエーションだ。
ダグラムは暗い話で、それとは対照的にザブングルネアカなアニメだった。
(それだけに後半にヒロインであるエルチ・カーゴの洗脳と失明は悲壮感が増した)
そんなザブングルで革新的な事が一つ起こっている。
それは主役ロボが途中で変わる事である。
タイトルにもなっている「ザブングル」から
「ウォーカーギャリア」に乗り換えている。
以後、この試みは定着し、Zガンダムダンバインエルガイムなど、
「後半に前のメカより強化された主役メカが登場する」アニメが
多数見られるようになった。
俺様はこのウォーカーギャリアが大好きだった。
主役メカなのにまるで重機のような無骨なデザイン。
腰と顔の部分に操縦者が複数人乗り込むという変則さ。
フォルムから見えるタイヤ。背中に突き出た巨大なローター。
スマートでスタイリッシュになりがちな主役メカから逸脱したそのフォルム。
それがこの西部劇な世界観とガッチリ噛み合っていたように思う。
そうなってくると当然ながらプラモが欲しくなる。
ところがここで事件が起きた。

ザブングルのプラモシリーズはバンダイからすでに出ていたが、
1/100の「ウォーカーギャリア」が発売中止になったのだ!
なぜ!?主役メカなのに!?
当時子供だった俺様は混乱した。
(1/144版は出ていたが、1/144はショボかったので1/100版が欲しかったのだ)
ウォーカーギャリアへの思いが満たされないまま俺様は大人になっていく。

時代は2006年まで進む。
バンダイは「リアルロボットレボリューション」というプラモシリーズを発表する。
これはガンダム以外のサンライズロボットをキット化するという企画で、
なんとそのラインナップにはウォーカーギャリアも含まれていた!
レイズナーエルガイムmk-II、ニューレイズナー・・と商品化されていった。
が、「リアルロボットレボリューション」は
売上不振によってペンディング状態に・・。
呪われとんのかウォーカーギャリア!!

実はこのあと2007年1月に超合金魂でウォーカーギャリアは登場する。
「でもプラモ版でるかも知れないしなぁ~」と躊躇していたら、
あっという間に超合金魂はプレミア価格が上乗せされていく。
いまAmazonで見たら定価8000円なのに12600円になってた(^^;

だが神は見捨ててはいなかった。
2008年4月、
「リアルロボットレボリューション」第4弾のウォーカー・ギャリアが
無事発売される。
ありがとうバンダイ
それから11年と7ヵ月が経過。
購入出来た事ですっかり肩の荷を下ろした気分の俺様。
全然ウォーカーギャリアを作ってなかった(爆)
昨日たまたま存在を思い出して完成。

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子供の頃の無念が晴らされた。
次はダイオージャのプラモが出るといいなぁ。

乾いた大地は心痩せさせるよねぇ~。