戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010

f:id:g16:20200528232314p:plain

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010
1986年11月14日~1987年6月26日放送
全30話
監督:レイ・リー、アンディ・キム
制作会社:東映動画、AKOM

 


第1話「新たなる戦い」

なにはともあれ、第1話の冒頭ナレーションより。
「地球歴2005年、サイバトロンとデストロンの宿命の対決は、
宇宙の破壊者ユニクロンも加わって壮絶な戦いを展開した。
その結果、サイバトロンはリーダーのコンボイ司令官を失い、
デストロン側もメガトロンが謎の失踪を遂げてしまう。
さらに、サイバトロンのニューリーダー、ロディマス・コンボイの手で
新破壊大帝ガルバトロンは宇宙の果てへ追放され、ユニクロンも破壊されて、
長い長い戦いはサイバトロン側の勝利に終わった。」

いきなり情報量多い!w
コンボイ司令官の死、メガトロンの失踪、
初めて聞く名前のガルバトロンユニクロンは、
初めて聞く名前のロディマス・コンボイに破れて既にいない・・。
あまりに話が飛んでるので、当時の俺様は「最初の数話見逃した?」と思っていた。

初期のトランスフォーマー三部作で作られており、
戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』と本作の間には
劇場映画としてユニクロンガルバトロンとの戦争が描かれた。
ところが日本での劇場公開が中止され、
日本の子供達は置いてけぼりにされたまま、
よくわからない展開をナレーションだけで説明された
ってわけだ(^^;

当時は深い事情があって計画が狂ったんだろうけど、
Blu-rayBOXには収録しとけよ・・。
(1996年に発売された2010のLDBOXには収録されていた模様)

平和になったサイバトロンはオリンピック大会を楽しんでいた。
すると何者かの襲撃。多くの仲間を誘拐される。
ロディマス・コンボイの声は石丸博也
兜甲児がトランスフォーマーに合流したようなプレミア感w

デストロンは辺境惑星でエネルギー不足に苦しんでいたが、
溶岩の下に眠るガルバトロンを発見し復活させようとしていた。

 

第2話「甦える新破壊大帝」

一方、辺境惑星のデストロンを探っていたロディマスコンボイは、
デストロンに囲まれてボコボコにされて半殺しの目に合う(^^;
新・司令官て弱いの?(^^;;
ガルバトロンを助けに来たサイクロナス。するとガルバトロン
「わしは溶岩風呂を楽しんでいたのだ、その楽しみを邪魔しおって!」
サイクロナスを溶岩へ叩き落すww

サイバトロンの仲間を誘拐したのはデストロンではなくクインテッサ星人だった。
スパイクやウルトラマグナス達は処刑されようとしている。
クインテッサ星人は「サイバトロンはセイバートロン星を盗んだ」との言い分。
3話へ続く。


第3話「惑星ゴーの罠」

仲間を救うが惑星ゴーというドロドロの惑星へ不時着したロディマス達。
ドロドロ清掃マシンみたいなのに
空中防衛戦士スプラングはバラバラにされてしまう(^^;
クインテッサ星人デストロンの生き残りにロディマスらを襲撃させようとする。
クインテッサ星人によると
デストロンはサイバトロンより知能が低くプログラムされている」らしいw
決戦はロディマスが仲間の救出にやってきた惑星ゴーへ。
4話へ続く。


第4話「マトリクスの秘密」

惑星ゴーでサイバトロンを攻撃するデストロンだが、
ガルバトロンが合流しその矛先はクインテッサ星人へ。
ガルバトロンクインテッサ星人から
マトリクスの秘密を教えるかわりにサイバトロンを倒して欲しいと頼む。
一方、ロディマスは自身のマトリクスの中へ旅し、
トランスフォーマークインテッサ星人によって生み出され、
やがてサイバトロンが独立戦争セイバートロン星を手に入れた事を知る。

ダイノベース・ダイナザウラー登場。


第5話「クインテッサ星人の陰謀」
地球で暴れるダイナザウラー
サイバトロンが立ち向かうが歯が立たない。
メトロフレックスの起動に必要な
トランスフォームコグを取りに行くサイバトロンの空飛ぶ山猫スカイリンクス。
そこにはデストロンのアニマトロン軍団が待ち受けていた。
合体して巨重合体兵プレダキングになるアニマトロン。
なんとかプレダキングを倒して地球にトランスフォームコグを届けるスカイリンクス。
こうしてメトロフレックスは起動し、ダイナザウラーを海へと放り投げる!
ついでにクインテッサ星人の野望も阻止!
ブリッツウィングはサイバトロン入りか?


第6話「メトロフレックスVS(たいけつ)ダイナザウラー
身長1000mほどあるメトロフレックス
それに近い身長のはずのダイナザウラーだけど、
この回から通常のトランスフォーマーとの身長差が早くも怪しくなっているw
(場面によって超巨大になったりするw)
タージマハルを舞台にメトロフレックスダイナザウラーが激突するが、
その後、メトロフレックス逮捕されるw
身長1000mを逮捕ww


第7話「スタースクリームの幽霊」
デストロンの補給兵オクトーンがデストロンを裏切って
サイバトロンと行動を共にしている。
どうやら第6話でダイナザウラーを勝手に連れ出した事が原因らしい。唐突。
デストロンに追われ、墓場に逃げ込んだオクトーンはスタースクリームの幽霊と遭遇。
追っ手のサイクロナスに乗り移ったスタースクリーム
ガルバロトンを罠にかけようとする。


第8話「コンボイの影」
サイバトロンの墓場に不時着したロディマス達は、
死んだはずのコンボイ司令官と遭遇。
ロディマスはマトリクスをコンボイに渡すが、コンボイは彼らを攻撃し、
謎の「計画」を進めようとする。
実はコンボイの死体にクインテッサ星人がトラップを仕掛けていたのだ。
正気を取り戻したコンボイクインテッサ星人の星へ
宇宙船ごと激突するのだった・・。
悲しい話だー。


第9話「時の罠」
昔のセイバートロン星にタイムスリップしてしまったサイバトロン達。
アルファートリン様の若い頃が登場。
デストロン全然登場しなかったけど、
最後に新戦力アニマトロン部隊の紹介ありw


第10話「4人の捕虜」
クインテッサ星人の捕虜となったウルトラマグナス(サイバトロン)、
サイクロナス(デストロン)、レッグガー(ジャンキオン一族)、メリッサ(人間)ら4人。
4人はなんとか脱出しようとするが、
乗せられた宇宙船がブラックホールに接近してしまう・・。
敵対する者同士で協力して脱出するエピソード。


第11話「デスクリスタル」
デストロンは破壊力の強い新兵器を手に入れた。
サイバトロンのチャーはその破壊力を見て、
昔出会った怪物ケイオスのいる惑星にあるデスクリスタルを思い出す。


第12話「不思議の国のダニエル」
セイバートロン星では親善大使を招いたパーティ開催中。
グリムロックがエプロンして働いているw
退屈なダニエル(スパイクの息子)は、
セイバートロン星の変なスイッチ押してしまって、
グリムロックとともに異次元へと飛ばされてしまうww
ほぼほぼファンタジー回。
昔は乱暴者だったグリムロックがだいぶ砕けた性格になってるw


第13話「ビックリパーティー
ダニエルはウィリーに相談し、
ウルトラマグナスの誕生パーティをサプライズで開こうとする。
(誕生日すら知らないのに・・)
誕生日を知るためにスペースシャトルを盗んで
データバンクの惑星へと飛んでいくダニエルとウィリーw

 

第14話「音楽惑星への挑戦」
彗星をセイバートロン星へぶつけようと企むデストロン
それを防ぐためにサイバトロン飛来。
合体したとたんに空海防衛戦士ブロードサイドに潰されるデバスターw
デハスター、昔はデストロン最強だったのに・・。
そんな中で彗星は爆破し、音楽の流れる惑星へ墜落するデストロンとサイバトロン。
墜落先で合体したとたんに科学者パーセプターの砲撃一発でやられるデバスターww

余談だが、この回はロボット描くの苦手な人達が作画しているようだ。

 

第15話「戦いか死か?!」
サイバトロンのトリプルチェンジャー・サンドストームが、
一体どうやってサイバトロン戦士になったかというお話だ。
戦いを知らない平和主義の惑星パラドロンを侵略に上陸したデストロン
パラドロンの住民の一人だったサンドストームは宇宙船で脱出、
サイバトロンに救いを求めた。
ロディマスは惑星パラドロンを爆破するのだったw
デストロンに星を渡さないため」とか言ってたけど、
そう簡単に惑星を爆破するなよ(^^;
その理論でいくとサイバトロンが「地球爆破」を判断してもおかしくないだろうがw

 

第16話「スタースクリーム復活」
スタースクリームの幽霊が再登場。スカージに憑依。
ユニクロンの首へとやってきたスタースクリームの幽霊。
体を取り戻すため、スタースクリームメトロフレックスの眼を盗みに侵入。
しれっとバンブル登場。
バンブル生きとったんかーっ!
前作でレギュラーだったのに全然出て来ないから、映画で死んだと思った。
スタースクリームはさらにダイナザウラーの眼も盗み、
ユニクロンセイバートロン星に接続して蘇ろうとする。
だがボディを手に入れたスタースクリームは急に非協力的にw
サイバトロンによってユニクロンの目論見は阻まられ、
ユニクロンスタースクリームは吹き飛んでいくww
思うんだけど、
スタースクリームは幽霊のままの方が強かったんじゃないか?(^^;

 

第17話「クモの巣惑星」
ガルバトロンの異常な行動に手を焼くデストロン
サイクロナス宇宙の精神病院惑星みたいなところにガルバトロンを強制入院させるw

 

第18話「セイバートロン星の吸血鬼」
クインテッサ星人は、
セイバートロン星の廃坑に眠る怪物トランスオーガニックを蘇らせ、
トランスフォーマーの壊滅を企む。
トランスフォーマーを捕らえて吸血鬼にしてしまうトランスオーガニック。
無敵の怪物に思えたが、パーセプターの機転で宇宙へと吹き飛ばす事に成功。
「おかしいな?サイバトロンにまだエネルギー反応あるぞ?」
と不思議がるクインテッサの宇宙船にトランスオーガニック到着ww

 

第19話「死の商人クインテッサ」
とある星でクインテッサの記録カプセルを発見したサイバトロン。
だがカプセルはデストロンに奪われてしまう。
サイバトロンは奪回しようとするが、そのすきにクインテッサ星人に奪われるも、
最後はサイバトロンの手に。
そこには好戦的な2つの種族双方に武器を売りつけていた
クインテッサの秘密が隠されていた。
こんな話、「最強ロボダイオージャ」にもあったなぁ~。

巨重合体兵プレダキングが思いのほか小さいw

 

第20話「究極の武器」
プロテクトボット久しぶりに登場。
前作で出たときもほとんど活躍せずだったから、
このオモチャ持ってた子は寂しい思いをしていた事だろうw

デストロンメトロフレックスに侵入し、トランスフォームに必要なコグを盗む。
サイバトロンはお返しにダイナザウラーのコグを盗んでメトロフレックスに装着。
ファーストエイドの活躍で不調を回復したメトロフレックスは、
いつものようにダイナザウラーをリフトアッププレスで倒した。
メトロフレックスの必殺技は投げ技説ww

 

第21話「2010年の大放送」
クインテスタの策略で争いが起こる電波が発信されていた。
オメガ・スプリーム本作復帰。なんだか前作より巨大化してない?(^^;

 

第22話「人間トランスフォーマー
人間の悪党に精神とボディを分離されてしまうロディマス達。
そして人間の体になってしまうw
それぞれ元ボティの色のオーバーオール着てるのカワイイww

なんと「地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー」のコブラコマンドー登場!
(G.I.ジョーの放送は1983~1987年)

 

第23話「ブラック・マネー」
「ハラヘッタ、食ってやる~」が口癖のメカ食いデストロン
テラートロン「破壊指揮官ハングルー」登場。
そしてサイバトロンは生まれたばかりという
スクランブル・テックボット部隊も新登場。
ハングルーはスクランブル・テックボットの射撃で空の彼方へ吹き飛んでいくww
スクランブル・テックボットが合体した姿コンピューティコンは、
スーパーコンピューター200台分の能力があるそうだ。すげー(棒読み)

 

第24話「悪夢の惑星」
クインテッサによって少年ダニエルの悪夢が現実化。
トランスフォーマーは実体化されたモンスター達にかなわない。
夢の世界からの脱出にロディマス達が活躍する。


第25話「グリムロックの新しい頭脳」
テックボット誕生のエピソード。
(なので23話よも前の話)
新型エネルギーユニットが起動するが、
故障によりサイバトロンに機能障害が起こった。
故障した機械を破壊して直したグリムロック
そのとき感電した事でおバカなグリムロックが頭脳明晰にww
天才になったグリムロックはテックボット部隊を作り上げる。
そしてテックボットが合体したコンピューティコンに
グリムロックは自分の頭脳を与え、自身はおバカに戻るのであったw
(いいハナシダー)


第26話「原始の呼び声」
戦いの最中、天の声によって野獣系ロボットが制御不能に。
そんなとき、突然やってきた超エネルギー生命体トルネドロンによって
サイバトロン、デストロン
セイバートロン星、月、地球はエネルギーが吸われて死滅(^^;;
トルネドロンでか過ぎね?ww

f:id:g16:20200528235047p:plain

生き残った野獣系ロボットが手を組んでトルネドロンと戦う。
グリムロックの活躍でみんな元に戻ったw
(エネルギーが戻ったからといって地球の人間は無事じゃない気がする(^^;)


第27話「テレパシー惑星を救え」
ワープに巻き込まれたロディマス達サイバトロン。
墜落した惑星で原住民にサイバトロンマークを切り取られるパーセクター。
人形に取り付けられた事により、パーセクターの精神は人形に。
結果、その惑星をクインテッサから救う事に。


第28話「重すぎた使命」
サイバトロンはデストロンの悪さを食い止めるが、
ロディマスは首相らに嫌味を言われるし、すっかり疲れ果ててしまう。
そんな中でロディマスは襲撃され、マトリックスガルバトロンに奪われる。
マトリックスを失ったロディマスは日本武道館で剣道の師匠に教えを受け、
リーダーとしての精神とマトリクスを取り戻すのだった。


第29話「コンボイの復活 パート1」
第30話「コンボイの復活 パート2」
人間の学者が宇宙船で漂流しているコンボイ司令官のボディを発見。
サイバトロンはコンボイのボディを取り返そうとするが、
サイバトロンを憎む博士によって宇宙ペストを浴びせられ、
サイバトロンは凶暴になってしまう。
博士の罠を最初に聞かされてたのに
無策で正面から突っ込むロディマスの指揮能力・・。
クインテスタ星人によって蘇ったコンボイ司令官とサイバトロン残党。
最終回で突然改名を宣言するバンブルw
(「これからはゴールドバグと呼んでね」だって)
終盤は次々とペストに感染して仲間が少なくなっていく展開は見応えがあったね。
最後はコンボイ司令官がマトリクスを取り戻し、
その叡智の光でペストを浄化するのだった。


トランスフォーマー ザ・リバース』
第1話「ヘッドマスター誕生」
第2話「デストロンの反撃」
第3話「銀河最大の危機」
「2010」終了直後、
日本ではトランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」の放送が開始される。
これまでは海外アニメの吹き替えだったが、
ヘッドマスターズから日本オリジナルアニメとなった。
だがアメリカではこの日本製ヘッドマスターズではなく、
トランスフォーマー ザ・リバース』という
全3話のアニメが第4シーズンとして放映された。

サイバトロンとデストロンの戦いは相変わらず続いていた。
コンボイ司令官の作画が簡略化されているのか、顔がダサい(^^;
とある惑星で暴れている暴走メカを止めるため、
襲撃された惑星の能力ある人々を
サイバトロンの頭に収納するヘッドマスター計画を実行する。
ヘッドマスターは、マシンにトランスフォームすると、
頭が別のロボットに変形する・・というギミック。
デストロン側もマネしてヘッドマスター軍団登場。
にしても、2010で主役だったホットロディマスが、
ほぼモブキャラ扱いでしか登場しないのは切ない。

 

~総括~

第二部となる映画が日本で上映されなかった事を抜きにしても、
前作とは大きく方向性に舵を切っている。
舞台は宇宙全体を描くようになり、
スターウォーズのような壮大なスペースオペラを目指したように感じる。
だがそれによって失ったものは大きく、
サイバトロンvsデストロンというわかりやすい構図が崩れ、
邪悪な様々な異星人や他惑星のロボット一族なども入り乱れて複雑化。
また、地球だけを舞台にしていたときは、
事件解決を通じてサイバトロンと人間の友情や愛情が芽生える
バディムービー的な名エピソードが散見されたが、
2010になるとそういったエピソードは極めて少ない。
そして前作のトランスフォーマーは、乗り物や動物など様々なものに変形する事で、
活躍の場が役割分担されていたが、
本作ではロボット形態のままで描かれたドラマが多く、
自らトランスフォーマーという個性を殺していたように思える。
2010で登場するトランスフォーマーは地球の乗り物で無かったりするので、
「身近なマシンがスーパーパワーで活躍」といった魅力はかなり薄まった。

ザ・ムービーを観ない事で困った事。
どうやらザ・ムービーで多くのサイバトロン戦士が死んだようだが、
「死んだ戦士」と「ただ登場しないだけの戦士」の区別がつかないこと。
パワーグライドとかチョイ役で出てきたけど、
ホイールジャックとか前作で主役級だったやつらはどうなったんだろう?とか、
かなりモヤモヤする。

余談だがガルバトロンはメガトロンが再生強化された姿なのだが、
2010では一切語られていないため、映画が公開されていない日本では
「新番組になってメガトロンはリストラされた」
という不名誉な印象を受けている(^^;

色々と苦言を呈してしまったが、
深くものを考えずに受け入れていた子供時代の方が楽しく視聴できていた気がする。
このアニメはザッピング的に流し見する方が楽しめる作品なのかも知れない。

実写版としてハリウッドリメイクされた「トランスフォーマー」。
スピンオフの「バンブルビー」も含めてシリーズ6本作られているが、
2010を原作とした映画はまだ撮られていない。
スターウォーズ的な作風の本作の方が
実写リメイクとして映えるものが作れる気がしないでもないぜ。