集中攻略『スーパーピットフォール』

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発売元:パック・イン・ビデオ
発売時期:1986年11月
定価:5800円
機種:PC8801
メディア:FD
標準モード:V2モードでも遊べました


『ピットフォール』とは、
スーパーマリオブラザーズ以前にAtari2600で登場した
ジャンプアクションゲームであり、
日本ではイマイチだったが、
世界ではパックマンに次いで有名なゲームタイトルである。
オリジナルの『ピットフォール』はMSXにも移植されている。
(のちに続編の『ピットフォールII』も登場)
本作『スーパーピットフォール』は
『ピットフォール』(及び『ピットフォールII』)のアレンジ版という位置づけで、
同名のファミコンソフトが同時期に発売されている。

 

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これが『スーパーピットフォール』のアクション画面だ。

オリジナルのピットフォールは、
海外ゲームらしい棒人間風のハリーを操作するゲームだったが、
日本向けに愛嬌のある2.5頭身のデフォルメキャラに変更されている。
軽快なBGMとともに操作も快適で小気味よい。

主人公ハリーの行動は、4と6で左右移動、
シフトキーでジャンプ、スペースキーで射撃、
水中では2468で泳ぐ・・といった4種類。
タイム制限は無く、倒した敵は画面を切り替えてもしばらくは再出現しない。
慎重に落ち着いてプレイする事で先へ進む事が出来る。
スペランカー』しかり、
俺様はこういう“慎重にプレイすると結果が出る”ゲームが好きなのかも知れない。

 


[攻略]

前述したように、このゲームのアクションは
落ち着いて少しずつ進めれば決して難しいものではない。
どちらかと言えば、反射神経よりも
“探索”が重視されているゲームと言って良いだろう。
ゲームスタート時、銃には弾が20発装填されている。
つまりは20回しか攻撃出来ない。
弾が尽きるともう敵を攻撃する事が出来ない。
銃使わないと通過出来ない場所もあるし、
銃で倒すボスキャラもいるので、
弾が尽きるとハマる。

このゲームはとにかくアイテムが大事。
画面の至るところに隠しアイテムが隠されている。
特定の場所でジャンプすると出現するので、
用が無くてもピョンピョンジャンプして探索しよう。
序盤は隠しアイテムで弾丸を補充していくしかない。
隠しアイテムには体力値を増やすものや、
防御力を上げるもの、弾の威力を増加させるものなどがある。
隠しアイテムを見逃し続けて進めると後半の難易度がかなり変わってくる。
また、マッピングなどをしながらルートを理解して進まないと
迷っているうちに消耗してしまう。
探索が重要なケームとはそういう事だ。

無闇に敵を殺してはならない。
動物愛護の精神で言っているのでは無い。
弾が勿体無いからだ。(^^;
敵を倒しても点数ぐらいにしかならないので、
回避出来るのならそれに越したことは無い。

途中、紋章の描かれた壁に行く手を塞がれる。
だがこれも隠しアイテムの紋章を手に入れていれば開くぜ!

20000点に到達すると残機が増える。

 

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なぜかアイテムショップが洞窟内で営業しているw
それまでに集めた金塊でアイテムを入手出来るのだが、
ショップで有効なのは弾丸ぐらいで、
それ以外は隠しアイテムを残らず掻き集めれば何とかなる気がする。

 

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モアイのような形状のボスキャラ出現。
こいつは今まで節約していた弾丸を消費して撃破しよう。
弾のあたる箇所によって音が違うので、上手く弱点を見つけよう。
撃破に成功すると大きなダイヤモンドを入手。

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最初に言い忘れたが、これを手に入れる事が本来のハリーの目的だ(^^;
じゃあこれで冒険終了かというとそうではない。
冒険についてきた姪っ子のロンダと飼猫のクイッククローが洞窟で迷子だ。
探し出さなければ帰れない。ヤレヤレだぜ。

 

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出た!
ピットフォールと言えばこのターザンロープを思い浮かべる人も多いだろう。

 

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途中、溶岩へと落ちると壁に「かくれDATA」と書かれた部屋に。
ここに落ちると死にもしないが復活も出来ない。
つまり実質、一発ゲームオーバー。
酷いよー(T_T)

後半になるとわかってくるのだが、
「これ、敵を倒して進むより、最小限のダメージ受けて進んだ方が良くないか?」
という場面が多くなってくる。
隠しアイテムで拾うだけでは、どうしても弾丸がジリ貧になるからだ。

 

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猫のクイッククロー救出成功。
さて、残るはロンダのいる場所を見つけるのみのはずだが、
猫救出で戦ったとき、かなり残弾を消耗した。
帰り道に銃で氷のブロックを壊さなければならない箇所があるので、
これ、あのボス戦で残弾0になってたらハマる気がする・・。
ひとまず残弾補給のために近場の店へと戻る。
帰路には金塊が復活してたりするのでこれらを集めて資金にしよう。

随分序盤のルートに、まだ入れなかった扉があったはず。
もうそこを開けるスペードの石は持っているのでそこから先に進む。
BGMが緊迫感のあるものに切り替わり、いよいよ終盤の雰囲気。
ここは4つのワープ扉をくぐり抜けていく迷路エリア。
間違ったのを選択するとすぐに前の場所に戻される。
ただし落ち着いて選んでばかりもいられない。
敵がウヨウヨしていて、体力をガンガン減らされる。
丁寧に敵を倒して進めるときっと弾が足りなくなるので、
ダメージ上等で迷うこと無く扉へ進むべし。

苦戦しつつもボスの元へ。

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怪鳥みたいなやつ。
残弾に気をつけて、なるべく外さないようにしながら戦うぜ。

 

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こうして迷子のロンダ救出に成功するハリー。

 

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スタート地点に戻ると、そこには風船が帰りを待っていた。

 

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さらば愛しき冒険の日々。

Congratulations!

HARRY SAVED RONDA AND QUICK CROW FOR THE LOST CAVERNS.
AND FOUND THE LARFE DIAMOND.

最後に残機と残GOLDが点数に還元されてエンド。

 

ファミコン版との比較]

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気になったのでファミコン版も遊んでみた。
これが似て非なる内容。
体力制ではなく敵に触れると一発で死ぬので、激ムズ。
88版のように落ち着いて少しずつ攻略していく・・というものでは無い。
操作性も変で、しゃがむと銃が撃てないなど、ストレスが急上昇する。
マップの形状もまったく違う。
おそらくはアレンジという同じお題で別々に作られたゲームであり、
これらは同名タイトルの別ゲームとして取り扱った方が良さそう。

ファミコン版を開発したのは
マイクロニクスという電子計測器などを製造している会社。
マイクロニクスのホームページを見てもゲーム開発の痕跡は無い。(^^;