発売元:マイクロネット
発売日:1988年12月
定価:6800円
使用機器:[5インチディスク版]PC8801SR以降(1枚組)
ジャンル:国盗りシミュレーションゲーム
※PC-98、FM77AV、MSX2にも移植されている。
※MSX2のみに「アウトロー水滸伝」という名前の続編がリリースされた。
~ゲーム開始~
このゲームはヤクザの組を大きくしていくシミュレーションゲームだ。
ここまで真正面から反社会組織を扱ったゲームもなかなか珍しい。(^^;
それではさっそくゲームを始めよう。
まずプレイするMAPを選ぶ。
どこがどう違うのかはよくわからないが、
おそらく後半ほど難しいのだろう。
今回はMAP2で遊ぶ事にする。
こちらはプレイマップ。
自分の島は1つしかない。
組員が180人、資金286万円の小さな組織だ。
マップ内には大小10もの組が島を持っている。
これらの組を潰してエリアを制覇するのが目的だな。
ちなみにどこの組も押さえていない土地は、
資金を投入すれば事務所を構えられる。(100万円)
ひとまず周囲に空いた土地が2つあるので
そのうちの一つに事務所を構えてみた。
これで2つの島を持った事になる。
隣の狩野組も真似してもう一方の島に事務所作りやがった。
生意気なのでその島を横取りする事にしたぜ。
まだその事務所には11人しか組員がいないので、
本部にいる約半数の85人で“出入り”をしてみた。
人数を決めたら武装度を0~5まで決められる。
武装度を高く設定するほど金はかかるわけだが。
俺様は72万円で武装度3に設定。
こんな感じでバトルが行われる。
当然ながらなんなく勝利。
これで島が3つになった。
当面は狩野組の消滅を目標としよう。
狩野組の島には262人の組員がいる。
それを囲む3つの島は“出入り”があっても大丈夫なように組員を増やしておこう。
組員を増やすには“人員”コマンドを実行する。
増やす人員は「組員」と「族」のどちらかを選べる。
「組員」を集めるのには特に資金は必要無い。
コマンドを実行すると「あにきー◯◯人集まりました!」という具合に増えていく。
「族」は一度話しがつくと島に「族のチーム名」が追加される。
ちなみにこのゲームは島を複数持っていても1ターンで1コマンドしか実行出来ない。
手薄な島から補強していこう。
そうこうしているうちにせっかく補強して58人まで組員を増やした島が
狩野組に取られてしまった・・。
狩野のガキがぁ~。帝王組の恐ろしさを思い知らせたるわ!
十分な組員が集まったので狩野組の手薄な島へ“出入り”をかけた。
金が少ないので今度は武装無しでいったが何とか取れたぜ。
奪った島にはキャバクラがあった。これで定期収入が得られるぜ!
このあと地道に組員を増やして狩野組襲撃の機会を伺っても良いのだが、
狩野組も同じように組員を増強し続けてしまうので、
人数差が無いうちに狩野組を壊滅してしまおう。
残る戦力を全てぶつけて狩野組壊滅に成功。
だいぶ戦力が薄くなったので、東の青木組が動き出さないか心配だ。
隣接する島を強固にしておこう。
北の2つの島は安心なので、南の島を地道に強化していこう。
(北の2つは生産工場として活用だ)
抗争の人員も集まったので東の青木組の島を2つ奪取!
このようにして島を広げていくわけだ。
ここからは応用編を解説しよう。
「族と話をつける」
族がいると“出入り”に参加してくれるので少しだけ結果が有利になる。
だが人員コマンドでいつでも「族」がいるとは限らない。
「殺し屋雇う」
殺し屋を雇うと“出入り”で圧倒的有利な結果になる。
が、一回で高額なギャラを要求してくるので、序盤では使えない。
また、こちらも人員コマンドでいつでもいるわけではない。
殺し屋を雇うときに顔と自己紹介が表示されるのだが、なかなか個性的。
また、女殺し屋にはカワイイ娘が多い。
※最後に殺し屋リストを載せたのでご参照あれ
「風俗」
風俗店を開店する事が出来る。
そうするとその島で定期収入が発生するようになるのだ。
いわばシノギだ。シノギには以下のようなものがある。
キャバクラ---500万円
パチンコ屋---3000万円
ソープランド---5000万円
資金があれば一つの島に3つともオープン出来る。
「移動」
組員や資金を移動させる事が出来る。
資金が必要なのは最前線だけなのだが、
島が多くなってくると、最前線まで遠い。
移動コマンドは隣の島にしか使えず、それだけで1ターン消費するので効率が悪い。
緊急で資金が必要な場合はせいぜい最前線近辺からの移動にして、
さっさとよその組の島を奪い、そこの収入源を頼りにする方が早い。
「ヤク」
このコマンドを実行すると
「あにきー!100万で“ヤク”が手に入るけど・・・やばいですぜ。
いいんですか?」
と言われるのだが、どうやばいのか?そして手に入れるのかどうなるのか?
まったく教えてくれない(^^;
試しに一回実行してみたけど、直後の変化は確認出来なかった。
・・・
さて、あと島を1つ制覇すれば敵対する組は全滅。
エリアを支配する事になる。
残るたんぽぽ組は組員831人。族と殺し屋も雇っている。
こちらは3502人。族と殺し屋を雇い、さらに武装レベルMAXで突撃。
これで返り討ちにあったらエンコ詰めるしかないぜ!
あっさりとエリア制覇。
そして主人公がした決断とは!?
それは貴方自身の手で確かめて頂きたい(爆)
GRAPHIC
KAZUE OZAWA
PROGRAM
YASUHIRO MATSUDA
HIDENORI KATO
MASAKAZU KOBAYASHI
MUSIC
HIDETOSHI TAKEDA
YASUHIRO
~攻略~
敵対する組は、島が残り一つになると急に組員を増やし始めるので、
さっさと壊滅させないと面倒な事になる。
それだけ注意すれば、あとは攻めたい島より多く組員を集めて力押しするだけ。
ぶっちゃけ同数ぐらいの戦闘が無い限りはお金もいらないので、
風俗経営などもしなくていいし、殺し屋なんかも雇わなくていい(^^;
~総評~
極道を題材にした国盗りSLGという着想を
市販タイトルで実現したという事実だけで、
このゲームは一定の価値があると思う。
ただシンプル過ぎて無味乾燥。
戦闘シーンは飛び交う火炎瓶以外は動かず。
(しかも攻められたときはこの戦闘シーンすらカットw)
戦力差があろうとなかろうと画面は一緒。
殺し屋もあれだけキャラ分けがされていながら、
戦闘シーンではどれでも一緒。(^^;
どのコマンド実行しても子分のセリフと数値の結果のみ。
もうちょっと演出アニメを散りばめて欲しかった。
システム的にも組員の数が多ければ勝つ。
ルーチンワークを生み出せばあとは最後までそれを繰り返せばクリア出来る。
突発イベントやアクシデントなどでルーチンワークを崩す仕組みも欲しかったね。
もっと言えば戦闘中も介入したかったし、
数の不利を覆せる要素もあった方が良かったけど。
(そこまで本格的なSLGにする題材でも無いかw)
スタッフロールにはゲームデザインを担当する人がいなかったけど、
おそらくは最初に名前が出るグラフィックデザイナーの人が
設計も兼任したのではないかと推測する。
殺し屋リスト
じゃっく
俺の名はジャックだ。あんた!ラッキーだねぇ。どうだ、俺に決めるかい?
あすか
あたいはあすかだよ!あたい傭兵上がりだよっ!あたいでどーぉ?
ぼぶ
ぼ、僕はボブって言うんだなぁー。ぼ、僕でいいかなー?
りゅう
おいらはリュウ!おいらは地球だってぶっつぶしてみせるぜぇ!
みゅう
あたしはミュウょ!上から88、54、72ょ!お相手してもいいわよっ!
きゃんしー
キャンシーでーす!きゃっ!あなたって私好みだわ、うっふん!
ばらん
バランだ。ふん、俺か?やってやってもいいけどな。
るーしー
あたしゃー陰気なルーシー。あたしにゃー男がいないんだよぉー、ふんだ。
しょー
あんたがた、ショーくらい知ってるでしょ!うっそでなーい、うっそでなーい。
れみ
るんるん!レミちゃんでーす!バカにしたら、オメメくりぬいちゃうからー。
じぇりー
私の名はジェリーです!相棒はトムじゃーありません。
せんり
あたいはセンリ!真っ赤な血が大好きでさー。血が見たいんだよ、血が。
らりー
ふっふっふっ、あんたかい、俺を呼んだのは。ラリーだ、よろしく!
じゃすみん
ジャスミンでーす。よろしく!どーぞー!
るみ
私は美少女ルミちゃんでーす!えへっ、えへっ、えへっ!