静岡県の丸子をプチ旅行してきた。
丸子は新幹線の止まる静岡駅からバスで20分ほどの場所にある。
なかなか移動が便利な観光地だ。
丸子は東海道五十三次の20番目の宿場「鞠子宿」があった場所だ。
まず訪れたのが「駿府匠宿」という施設。
ここは駿府の伝統工芸を気軽に体験できる施設。
陶芸とか皿に絵を書いて焼いたりとか。
露天では駒などの細工モノを職人さんがその場で作っていたりもした。
施設としては1999年からあるらしいけど、
キレイで清潔感のあるスポットだったね。(最近改築したのかな?)
奥さんとか子供とかと来てワーキャーやったら楽しそうだけど、
男一人で壺とか作っても楽しい印象無かったので施設内を探索するだけで終了。
売店では丸子周辺のお土産が出揃っているので、
せっかくだから部屋呑み用の酒やツマミを購入。
あと暑かったから「菊川のくずシャリシャリ」を購入。
色々な味があったが、俺様はベリーにした。
普通のアイスキャンディーよりも食感がモチっとしている。
葛粉を使用したゼリーを冷やし固めているらしい。
今まで食べた事無い新食感。
続いて丸子城跡を登る。
丸子城は駿河の山城で、今川家、のちに武田家が居城とした。
1590年に廃城となっており、城を感じさせるのはその地形ぐらいしか残っていない。
けもの道のような坂を延々と登っていく。
俺様の他には誰も登る者はなく、鳥の鳴き声以外は無音。
周囲は森の木々のみがずっと続く。
登りがやっと終わった頃に小さな社がある。
木のベンチがあるのでそこに座って荒れた呼吸を整えた。
木で覆われているのでほとんどが木陰。
これは森林浴ってやつなのかも知れない。
なんか気持ち良い。
せっかくだから一番奥まで行ってみた。
前述したように城らしきものは何も無いが、
歩いてみると「こんな形状してたんだろうなぁ」みたいな事がなんとなくわかる。
惜しいのは、ここまでせっかく登ったのに、
木々が邪魔で麓が全然見えないこと。
帰り道で俺様の人差し指ほどの大きさのスズメバチを踏みそうになる。
一瞬、命の危険を感じた(^^;
下山して次にやってきたのは「吐月峰柴屋寺」。
ここは今川家に仕えた連歌師・宗長が余生をおくった場所。
当時は隠居すると孤独閑寂の生活を楽しむ事が流行したらしい。
風が通り抜ける縁側、良いですな。
日本の侘び寂びですな。
ここも俺様の他に誰も観光客はいなかったので、
ついつい畳でお昼寝したくなっちゃった。
本日泊まる宿はこちら。「とろろ汁・お宿 若松」さん。
丸子の名物は「とろろ汁」。
歌川広重の「東海道五十三次」、十返舎一九は「東海道中膝栗毛」、
松尾芭蕉の句などに登場する事で有名だ。
ここは宿泊もできる「とろろ汁」屋さんである。
部屋が3つしかないのでまるで貸し切りのような静かな夜が楽しめる。
部屋ごとにトイレとお風呂がついているみたい。
俺様はさっそく風呂に湯をひいて体を流す。
こんな狭い浴槽あるのかって思った。(^^;
大浴場みたいなのが無いのは残念だけど、
部屋の中に風呂とトイレがあるのは便利。
部屋の中で服を脱いで全裸のまま風呂やトイレにいけるしw
ただ部屋に冷蔵庫が無かったのは痛かった。
部屋呑み用に買っていたお酒が冷やせない!
仕方ないから夕食前に飲み干してしまった。
喉も乾いていたからジュースのように一気飲みしてしまったw
グレープフルーツ感が強い美味いチューハイ。
呼ばれたので大広間へ。
いよいよメインの「とろろ汁」だ!
俺様しかいないからやはりここでも貸し切り状態w
まずは瓶ビールを注文。(生ビールは無いようだ)
最初に出てきた煮物、刺し身、豆腐をツマミにビールを進める。
静粛の中で美味いツマミと一緒に飲むビール。いいね~。
それにしてもこの豆腐プルプルした食感で美味い!
聞いてみたらニガリのかわりに葛を使ってるんだって!
でた葛!葛キテるよ!
天ぷら。葉っぱの下にあるのは自然薯に海苔を巻いて揚げたもの。
熱いうちに食べましょう。
ビールから日本酒に変更。
こちらは地酒「鞠子の宿」。静岡の米、静岡酵母、丸子の銘水で仕込んだ純米酒。
きりっとして料理に合うね。
いよいよ来ましたメインの「とろろ汁」!!
茶碗にごはんをよそってとろろをたっぷりとかける。
一気にかっ込む。
自然薯の香りがふわっと広がるね~。
食感だけのとろろとは全然違う。
自然薯100%のとろろはお味噌汁と合わせたものらしい。
日本酒にも合うなぁ。
薬味が色々とあるので味変して楽しむ。
七味とか鰹節粉とか確かに顔色が変わって面白い。
でもやっぱり一番美味しいのは「醤油ちょっとたらしての海苔ふりかけ」かなぁ。
お吸い物でオカズはフィニッシュ。
ごはんのおかわりもらって、ここからペースを落としてお酒を楽しむ。
デザートははっさく?甘夏?
それ系のゼリーだけど、フルーツそのまま食べてるかのような食感!
良いディナーでした。
部屋に戻ってここからは部屋呑みに移行。
こちらは「臥龍梅 純米吟醸 誉富士」。静岡市のお酒だ。
口当たりなめらか。
アテは「駿府匠宿」で買った「中トロ缶」!
なにこれ~。シーチキンの超上位機種じゃ~ん。
東京でも手に入るといいなぁ。
ホクホク顔の俺様はいつの間にかオフトゥンに入って寝てたよ(^^;
寝入るギリギリまで日本酒飲んでるって贅沢。
最後に翌日の朝食。
昨日の夜から肉はほとんど食べてない。
なんて優しい食生活。
丸子の一泊、満足でした。