わが青春のPCエンジン(22)「ビクトリーラン」


ビクトリーラン
(ハドソン)
1987年12月28日/レース/4500円
 
ロンチから2ヵ月経った12月28日にリリースされた5本目のタイトル。
そしてPCエンジン初のレースゲームであった。
 
地続きの全8コースを駆け抜けるラリーを題材とした疑似3Dのゲーム。
起伏のあるコース設計だったり、
朝・昼・夕・夜に時間が変化したりといった設計は、
ファミコンとは違う”次世代マシンのレースゲームを思わせた。
 

 
十字ボタンの上下でギアを切り替えるのだが、
減速しているときはちゃんとギアを下げないとまったく加速しないといった仕様で、
一般的なレースゲームより難易度が高い要因となっている。
また、コースの幅に対して障害となる車がやたらと大きく、
さらに石、泥といった減速を誘引する要素があるので、
レースの爽快感を得られる瞬間はほとんど無い。
 
ゲームスタート時にパーツ各部にポイントを割り振る事ができ、
ステージ間に消耗した部位のパーツを交換する事が可能。
 
前述したように難易度はかなり高く、
最初のステージでも普通に走っていては
(ノークラッシュでも)タイムアウトになってしまう。
 
ちなみに本作以後、PCエンジンで遊べるレースゲームは、
約1年2ヵ月後の「モトローダー」まで待つ事になる。