F-1ドリーム
(NECアベニュー)
1989年8月25日/レース/5400円
1988年にカプコンがリリースしたアーケードゲームを移植。
F-1レースの写真で構成されたパッケージからは想像できないが、
本作はリアリティとは真逆のレースアクションゲームとなっている。
画面はトップビュー。
様々な点で独特なシステム設計がされている。
まず2つのボタンはローギアとハイギアが設定されており、
ブレーキに相当するボタンは無い。
またハンドル操作は画面に対して曲がりたい方向を入れる。
例えば画面左に進んでいて左に曲がりたい場合、下ボタンを入れる。
これがプレイ中に混乱を呼ぶ。
「左に曲がりたい!」と一瞬で判断するときに、つい左ボタンを押してしまう。
ガードや敵車にぶつかり続けるとダメージが蓄積され、
そのまま放置するとスピードが出なくなってしまう。
次の一周はもうもたないなと思ったらピットインしよう。
ゲームの最終目標はF-1に参戦して優勝する事だが、
PCエンジン版では最初に街道での賭けレースから始まる。
街道で対戦相手と賭け金を決める。
街道レースは周回は無く、ゴールへの一本道を相手より速く走り抜ければ良い。
勝利して持ち金が増えたらメカニックを雇おう。
契約金を払ってメカニックを雇うと、
メカニックのランクに応じて車を強化できる。
メカニックのランクが低いと強化の途中で
「俺にはここまでが精一杯だ」
と言って断られてしまう。
メカニックはタイヤ、エンジン、サスペンション、ボディの専門家がそれぞれいる。
いま自分がそれぞれどのランクのメカニックと契約しているか覚えておこう。
実はこのゲーム、いま契約しているメカニックよりも
低いランクの人と契約できてしまう。
高い契約金だけ取られて、
契約直後に「俺にはここまでが精一杯だ」と言われる(^^;
契約金返せやっ!!(怒)
公道レースのあとはF3000レースに参加する。
独特の操作も慣れると面白くなってくる。
ガードにぶつかると一瞬で全ての車に抜き返されるストイックさ。
敵車はスピンしないけど、自車は敵車に触れると一方的にスピンする。
かなりサディスティックなゲームだが、
これはリアルなレースを楽しむゲームではなく、
レースをモチーフとしたアクションゲームだと思う事が肝心だ。
で、しばらく進めてみて思ったのだが、
このゲームのレースで勝利するためには
どの敵車よりも最高速が速いチューンになっている必要がある。
最高速が遅いと、ノーミスでコースをクリアしても勝てないのである。
(敵車はミスしないから・・)
つまり公道レースで効率的に稼ぎ、
その金でランクの高いメカニックを雇い、
限界まで車を強化する・・
それがこのゲームの攻略パターンと見た。
ところが、途中から公道レースでも勝てなくなってきた(^^;
公道レースでも敵車の方が最高速が速い・・。
いま以上に強化しようとしても所持金が足りない。
これはメカニックの運用に失敗したかな・・。
というわけで未クリアで終了。