代田橋の「沖縄タウン」へ行ってきた。
そこは閑静な住宅街の中にポツンと存在した。
時間は17時ちょい前。
活気という意味では繁華街や商店街のそれとは大きく異なる。
地元民と情報通だけが密かに集まる隠れ家的場所になっている。
(「代田橋駅」自体にそんな雰囲気がある)
「沖縄タウン」に入ってすぐのところにL字型の裏路地があり、
そこに6軒ほどの居酒屋が立ち並んでいる。
新宿の思い出横丁をさらにミニチュアにしたような素敵空間。
そこには優雅に猫様が闊歩していたりもする。
俺様は入り口横の立ち飲み屋でビールを所望し、
静かな住宅街を見つめながら作戦を練った。
意を決して入ったのは「しゃけ小島」というお店。
ここは極上のしゃけをツマミに飲めるしゃけ専門店である。
ちなみにしゃけは北海道産なので沖縄関係無い。(^^;
まずは「氷頭」でハートランド生を頂く。
氷頭とは鮭の鼻先の軟骨で、それを酢漬けにした郷土料理だ。
美味い!
コリコリした食感も楽しい!
だけどビールで食べるのは勿体無いなぁ。これは間違いなく日本酒でしょう。
ビールは早々に切り上げて日本酒を頂こう。
2品目は「めふん」。
オスの鮭の中骨に沿って付いている血腸(腎臓)を使って作る塩辛だ。
カーーーッ!日本酒が3倍美味くなるぜ!!
3品目は「鮭の焼き漬け」。
焼いた鮭をタレに漬けたもの。
こちらもよく味がしみてる。
4品目は「茄子の生姜焼き」。
これがまた驚く美味さ!
参ったな・・ライス欲しくなっちゃったよ。
5品目はいよいよメインディシュの「上しゃけ」。
この「上しゃけ」はただの焼きしゃけにあらず。
これは通常のしゃけの3倍の値をつけるトキシラズなのだ。
春に穫れるトキシラズは、
産卵の準備がまだ整っていない状態で漁獲されるので、
脂や栄養分が卵巣や精巣に消費されず、身の旨味に還元されている幻の鮭なのである!
一口食べると旨味がブワッと広がり、日本酒がはかどりまくり!!
良いね!しゃけ呑み最高だね!!
このあと、隣の沖縄料理屋に顔を出し、
古酒に切り替えて隠れ家の夜は更けていった・・。