わが青春のPCエンジン(10)「ゼビウス ファードラウト伝説」


ゼビウス ファードラウト伝説
(ナムコ)
1990年6月29日/縦シューティング/5500円

MSX2に同名ゲームがあるが、内容は異なる。
アーケード版の移植モードとその続編にあたるモードがあり、後者はMSX2版が序章で本作が本編という位置付けである。
 
ディレクターはいずれもコンパイルの仁井谷さんだが、スタッフは異なるようだ。
 
MSX2版には無かったオープニングデモがある。
MSX2版「SCRAMBLE」モードは本作「ファードラウト」モードの序章にあたるらしいが、MSX2版はストーリーを説明するシーンが一切無いのでそんな感じはまったくしない。
このオープニングデモで初めてバックボーンを知る事になる。
(これ自体は小説「ゼビウスファードラウトサーガ」から引用されたものらしいが)
ステージクリアごとにテキストとビジュアルによるデモシーンがあり、ストーリーの流れにそって遊んでいる事がわかる。
ステージ2などはあまりに激しいボスの攻撃に撃破されたと思いきや救われるという変則的な構成。面白い。
 
MSX2版のように機体を選べるのではなく、ステージにより決まっている。
パワーアップカプセルを取って自機を強化していけるが、連射速度が上がる、二連装が四連装になる程度の地味なもの。
シオナイトと呼ばれるシールドに相当するものが装備されると、かなりの弾をガード出来るのでゲームがラクになる。
 
グラフィックはMSX2版の方が良く描けている。
PCエンジン版は雑でファミコンっぽい。
(ビジュアルシーンの画像は良いんだけど)
 
最終ステージの終盤はかなり高難易度。
ゼビウスの弾は基本全て自機を狙って撃ってくるので、常に逃げまわってないとやられる。
その上にチラチラして視認しずらいスピードの速い弾も織り交ざる。(しかも曲がるw)
さらに自機がパワーアップしてると敵の攻撃も激しくなるオマケつき。
まさに「クリアされてなるものか」といった周到さを感じる。苦行である。