わが青春のPCエンジン(2)「ドラえもん 迷宮大作戦」


ドラえもん 迷宮大作戦
(ハドソン)
1989年10月31日/トップビューアクション/4900円



ステージ内のどらやきを全て集めるとカギが出現し、
それを取ってどこでもドアに入るとステージクリア。
お邪魔キャラは穴を掘って埋めたり、その他の武器で攻撃して排除する。
モグラ手袋を集めると一度に掘れる穴の数が増えて、
掘ったときにかなり気持ちいい感じになる。
 
ニチブツのアーケードタイトル『キッドのホレホレ大作戦』を移植したもの。
ハドソンなりのアレンジがかなり加えられている。
操作キャラクターをドラえもんに変更。
また、アイテムもドラえもんの秘密道具をイメージしたものに変更されている。
(穴を掘るシャベルがモグラ手袋になっている・・など)
敵キャラはアーケード版そのままだが、ボスキャラとしてギガゾンビが登場する。
アーケード版はステージ1から敵がアグレッシブに主人公を追い詰めるが、
難易度はかなりおさえて調整されており、
コンシューマ移植としては職人芸的な再調整が図られている。
(こちらの方がミスしたときの納得感が高い)
難易度設定で「やさしい」にすると自分で開けた穴に落ちなくなるなど、
難易度にかなり気を使って制作された事が伺える。
余談であるが本作のゲームデザインを担当した藤原茂樹さんは、
日本物産時代に「キッドのホレホレ大作戦」をデザインした人であり、
ある意味、セルフリメイクと言える。
 
またBGMもドラえもんのテーマ曲をアレンジした軽快なものが作られており、
ファミコン版『忍者ハットリくん』などと同様にクオリティの高いものになっている。
全60ステージは長い。
そのためのパスワード機能だと思うが、
こういうゲームは途中で中断して後日続きを遊ぶものではない気がする。
それよりはボンバーマンのような対戦モードを用意した方が作品の質は上がったのかも。
 
キャラ替え移植ゲームなのでドラえもんゲームとして比較するのはアレだが、
数あるドラゲーの中でもかなり遊べる部類の一本である。

 
 
GAME DESIGN
 
S.FUJIWARA
 
MAIN PROGRAM
 
I.IZUMI
 
SUB PROGRAM
 
Y.MUROYA
 
GRAPHIC DESIGN
 
M.SASAKI
T.KUWAHARA
 
MUSIC COMPOSER
 
A.CHIKUMA
 
SOUND PROGRAM
 
T.TAKIMOTO
K.TAKAHASHI
T.IWABUCHI
K.HOSHI