地獄の名古屋行脚 〜第3話〜

ドンキホーテに別れを告げ、
入手した傘で雨を弾きつつ道をまっすぐ進むと名古屋城に到達した。

せっかくだから天守閣を攻めるぜ!
俺様はエレベーターの「天守閣」ボタンを押した。

中ではまだ工事が続いているようだ。

俺様も一緒に石を引っ張ってあげた。
エライッ。

 
今の時期は本丸御殿玄関二之間に入室出来る。
本丸御殿は復元工事中。
従ってこの玄関二之間は木の香りがするほどの新築状態だ。

中はクツを脱いで、荷物を預けて進む。
傘のものも含めて3つのカギが存在感を見せるぜ(^^;

それにしても和室の“間”って素晴らしいね。



何も無い空間なのに全体美で隙が無いんだよなぁ。
実際に住んだら落ち着かないと思うけども。
 
外はまだまだ雨が降っている。
櫓はすっかりカラスが雨宿りしているぜ。

俺様が帰ろうとしていると、
この世に蘇った前田慶次様がいた。

随分モダンな傘使ってるな!w

そろそろ腹が回復してきた。
そう言えばこの旅は「名古屋メシ」が目的だったのだ。
俺様は繁華街を目指して歩を進めた。
辿り着いたのは「鳥正」というどて焼き屋さん。

1949(昭和24)年創業の、名古屋名物“どて焼き”が味わえる店だ。
開店前に数人並んでいたが、なんとか一巡目で入店できた。
まずは生ビールを注文。
つきだしにジャコと大根おろしだ。

ここの“どて焼き”は味噌おでんだ。
俺様はおでんの盛り合わせ(6品盛り)を注文した。

まずは豆腐、こんにゃく、里芋、牛すじの4品。
「冷めちゃうから大根とタマゴはあとで」と言われる。
いずれも味噌にヒタヒタで濃厚。
ビールが進むなぁ。

続いて味噌かつ
うおっ!味噌かつ美味い!
やっぱり名古屋の味噌はカツに合うんだなぁ。
ビールはすでに3杯目に突入。
そしてメインエベンターが到着。

大根なんか中までヒタヒタで凄いねぇ。
ビール無しでは食べられないw
これジックリと日本酒とか焼酎のサカナとしてツツキたいけど、
もう外まで人が並んでるし、
「食べたらさっさと出なさいよ」
という無言のプレッシャーもあるのがちょっと残念。
お会計をソロバンでしてるのは味わい深し。
そして名古屋の夜はフケる。

【第4話へ続く】