地獄の名古屋行脚 〜第2話〜

翌日俺様は、胃腸の不調を抱えながら新幹線へと飛び乗った。
名古屋メシの王様と言えば何か考えた。
名古屋には様々な発祥の食べ物がある。
味噌カツ名古屋コーチン、ドテ煮、煮込みうどん、あんかけスパゲティ・・
うむ。やはり王様と言えば“ひつまぶし”だろう。
名古屋についてまずはひつまぶしの食べれる店を検索。
人気の高いところを選抜して徒歩で目指す。
俺様の選んだ「イチビキ」とという店は駅から15分ほど歩いたところにあった。

開店1時間前ですでに20人ぐらい並んでる!凄すぎ!
並んでいると店の人がペットボトルのお茶をくれた。
この気遣いが嬉しいじゃない。
そうこうしているうちに雨が降ってきた。
嫌な予感だぜ・・。
開店時間の11時半になると列が3倍ぐらいになってた。
2巡目になると1時間後になるらしい。
この感じだと最後尾の人は3時ぐらいになりそう。南無三。
 
1巡目の入店がちょうど俺様までだった!ついてるぜーっ!

店の中に入ったからといってすぐに食べれるわけじゃない。
先に入った人から順番に少しずつ運ばれていく。
俺様の元にうなぎが届いたのは入店から40分以上が経過したあとだ。
もう7組の客が食べ終わって店を出ている。
この回転の悪さだとヘタな時間に並ぶとそれだけで一日が潰れるぜ。
(とはいえ、合理化して味が落ちるのはダメだけどな)

とにかくいよいよ鰻を食べられる。ごくり。

俺様が注文したのは「うなぎまぶし」、いわゆる「ひつまぶし」である。
「ひつまぶし」は3回に分けて食べ方を変える。
1回目はそのまま茶碗によそって基本の味を堪能する。

うなぎの量が多過ぎて米まで辿り着けず、茶碗がうなぎだらけにw
嬉しい悲鳴とは、この事だぜ。
うなぎは皮がパリッとしてかため。
そのぶん香ばしさが強く出ている。
これは関東と関西の違いに秘密がある。
俺様の良く知る関東のうなぎはフワッとした食感が特長。
それは一度焼いたあとに蒸し焼きにする工程があるからだ。
関西では蒸さない。名古屋は関西風というわけだな。
 
さて2杯目。
2杯目は刻みネギと山椒をかけて頂く。

うむ。やはりうなぎには山椒が合う!
次々に胃の中に放り込まれていくうなぎちゃん。
それでも全然減らないよ、うなぎがw

3杯目がひつまぶしの醍醐味。
ダシ汁に浸してお茶漬けにして頂く。
一緒に刻みネギと練りワサビも忘れずに。

ところがここでアクシデント。
3杯食べてもまだ1杯分余ってしまった(^_^;
なので4杯目に再びお茶漬けゴー!
満足、満腹。
関東鰻も大好きだが関西鰻もまた違った魅力があるんだねぇ。
 
腹ごなしに散歩していると雨が本格化してきた。
雨宿りに入ったデパート(名古屋PARCO)でこんなものが催されていた。

「キモイ展」。なんとも魅力的な響きじゃないか。
中に入るとキモイというよりキモカワイイ奴らが沢山いたさー。








ちなみに同じフロアは「名探偵コナンカフェ」が期間限定出店。

なんとこちらは1時間半待ちの大人気。
コナンすげー。
 
そろそろ雨も止んだかなと外に出ると、雨がさらに激しくなっていた(^^;
とりあえずどこか傘を買えるところを探す。
この近辺て全然コンビニが無いみたい。
銀座的な。
ビショヌレになった頃にドンキホーテを発見。
そこで傘を購入。
見上げるとKIRIMIちゃんコラボの観覧車が回っていた。

 
【第3話へ続く】