ジャッキー・チェン烈伝「ナイト・オブ・シャドー 魔法拳」

ナイト・オブ・シャドー 魔法拳
2019年制作
中国(ハーク=SDP)
[原題]神探蒲松齢
[英題]THE KNIGHT OF SHADOWS: BETWEEN YIN AND YANG
監督:ヴァッシュ・ヤン
製作:アガン、シャン・ヨン
脚本:リュウ・ボーハン
上映時間:109分
日本公開日:2020年1月17日
出演:ジャッキー・チェン(プウ・スンリン役)、
イーサン・ルアン(イエン・チュイシャ/ツァイチェン役)、
エレイン・チョン(シャオチン役)、リン・ボーホン(ヤンフェイ役)、
リン・ポン(鏡の妖怪役)

製作年度のジャッキー年齢:65歳頃

 

山の上で暮らす妖怪ハンターのプウ(ジャッキー)。
あるとき、村の少女達が二人の女妖怪に誘拐される事件が起こる。
プウはその妖怪を封印するために捜査に出るが・・。

ジャッキーはこれまでファンタジー映画やホラー映画は作っていない。
キョンシーブームのときもジャッキーはモンスターと戦う事は無かったし、
グリーン・ディスティニーのような武侠アクション映画で
武術家達が宙を舞う表現が流行ったときも、
ジャッキーは超能力で空を飛ぶ事は無かった。
(しいて言えば「拳精」はファンタジーか?w)
そういった作品に興味が無かったのか、
それとも生身のアクションを身上とするジャッキーがそれらを避けていたのか。
真相は不明だが、65歳にして初めて
ファンタジー映画を主演するジャッキーは新鮮である。
なんだか全盛期を過ぎたジャッキーは、
これまで触れて来なかったジャンルを一通り埋めようとしている気がしてならない。

だが映画自体は既視感が強く、
「チャイニーズゴーストストーリー」のような悲愛ドラマを中心軸にした事で
ベタな中国映画の展開にイマサラ感が拭えない。
そういった既視感によって、これまでのキョンシー映画のように
カンフーアクションを駆使した妖怪バトルを期待してしまうが、
ジャッキーアクションは控えめであり、
細かいドタバタが中盤まで小波に続く。

VFXによってジャッキーアクションの出番は無くなっても、
ジャッキーのアメリカナイズされたボディランゲージは魅力的だね。

オープニングでは若い顔したCGジャッキー登場。
これはファンサービスかな。

余談ではあるが、劇場に行ったとき「こちら特典です」と渡されたのだが、
この普通の無料配布チラシが特典!?