サムライスピリッツ零
(SNKプレイモア)
2003.12.11発売/39800円/格闘
シリーズ7作目の剣戟格闘ゲーム。
シリーズ5作目と6作目はハイパーネオジオ向けの3Dグラフィックゲームであり、
純粋な2D格闘ゲームとしては4作目の「サムライスピリッツ天草降臨」以来である。
販売は倒産したSNKから知的財産権を取得したSNKプレイモアで、
開発は「悠紀エンタープライズ」が請け負っている。
悠紀エンタープライズは、ランダムハウスの商品販売権を取得した会社なので、
森田将棋シリーズを多くリリースしていた会社である。
4作目までの様々な要素が整理され、
1作目に近いゲーム性を目指してまとめられている。
Aボタンが弱斬り、Bボタンが中斬り、A+Bボタンが強斬り。
Cボタンが蹴り。
Dボタンは特殊動作で、方向と組み合わせて回避や飛び込み、瞑想などを行う。
体力ゲージ以外に「剣気ゲージ」というのがあり、
攻撃するほど消費し、休むと回復。
このゲージが高い時ほど与えるダメージが高い。
設定的には1作目の前日譚となっている。
選択可能キャラは、隠しキャラ含めて25体。
(家庭用に移植された際はボスキャラも使用可能となり増えている)
ゲーム開始前には格闘ゲームとしては異例なほど長めの会話シーンがある。
ここでは主人公である徳川慶寅のオープニングシーンのみログを残しておこう。
「おぬし、かなりの剛の者とみた……。」
慶寅「アンタよりは強ぇだろうよ。それよりアンタ、主は誰だ?
賊のたぐいとは思えねぇが?」
「我が主は、日本全土より、真のますらおを求めておる。
おぬしの如きますらおが我が主に仕えるなれば、各地を奔走せし拙者も本懐。
この身を賭してお願いいたす。御身が望まれるなれば……此処で散るとも悔い無し。」
慶寅「俺は誰かに仕えるつもりなんざまるでねぇが、
会うぐらいならまぁ、いいかもな。」
「かたじけない。
拙者はまだまだますらおを求め各地を回る故に案内できぬのが心残りだが……
日輪國に向かわれよ。おぬしほどのますらおであればおのずと我旺様に見えられよう」
慶寅「……兇國日輪守我旺に反意の疑い有り、か。」
慶寅「……チッ。汗が目に入って足がすべっちまったな。さて、続きというか。」
「よい覇気だ。これまでにせい。慶寅よ。
その有り余る覇気、國の為に用立てる日が来よう。
うぬほどのますらおが國を統べるのであれば、この國も変わろう。」
慶寅「俺は将軍なんざ……ならねぇよ。」
「……いつの日か、うぬの耳にも聴こえようぞ。國の哭く声が……。」
慶寅「いいから、続けようぜ?アンタと向き合ってると、
ゾクゾクしてきやがる……!」
「ワシが死力を尽くし、槍を振るうは國の為にこの命を賭す時のみ。
うぬが國の害となるならば、その時は---」
慶寅「反意……。アイツがなァ……。十兵衛と半蔵の報告を待つ気にもなれんなァ……。
知らん仲でもねぇし……俺が引導渡してやるのも粋ってモンじゃねぇか。」
中ボスの「萬三九六」と「黒河内夢路」を倒すと、
ラスボス「兇國日輪守我旺」との戦いで勝利するとエンディングとなる。
残念ながら格闘ゲームが苦手な俺様では、難易度レベル1で遊んでも
5人目ぐらいまでしか勝ち進む事は出来なかった。
【選択キャラクター一覧】
ナコルル
本作向けにグラフィックが描き直された。
シャルロット
リムルル
本作向けにグラフィックが描き直された。
徳川慶寅
初登場。本作の主人公。
7本の日本刀を背中に携えて七刀流で戦う。
「るろうに剣心」の和月伸宏先生がキャラデザを担当した。
劉雲飛
初登場。眠りから目覚めた千年前の中国の武侠。柳葉刀を使う老人。
「るろうに剣心」の和月伸宏先生がキャラデザを担当した。
妖怪腐れ外道
初登場。巨大な人喰い妖怪。
レラ
PCソフト「ナコルル あの人からのおくりもの」に登場したキャラクターの参戦。
パピー
隠しキャラ。ガルフォードの愛犬だが、単体操作キャラとしては初。
ガルフォードにカーソルを合わせて
「右左右左左右右左左右」と入力してから決定すると使用出来る。